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2012年11月25日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 所沢市民文化センターMUSE マーキーホール  15:00〜
 3階正面

 結局、万障繰り合わせて、行ってきました。
 内容は、 前回と全く同じプログラムです。  アンコールも一緒。まぁ、このへんは、そもそも2回来る人なんて想定してないだろうし、文句言う所ではない。
 むしろ、前回同様、シューベルトが気持ちよく聞けたので、そこが変わらず有り難いというか。

 ここの マーキーホール は収容人数は約800人。英シェークスピア劇場のスワン座を参考にしたらしいですが、確かに新グローブ座も平土間こそオール立見ながら似たような構造で、平土間に円筒形の1・2・3階サークル席がある形。かつ、平土間はかなりの傾斜が付いているので、かなりの高低差があります。
 加えて、演劇に向くように作られた、しかも円形の劇場なので、結構劇場のスペースに「無駄」があります。結果、人数差以上にこの間の青葉台のフィリアホール(シューボックス形式で2階席までの500席)に比べると広さを感じます。空間がある。

 で、この場に置いて改めて聞いてみるに、やはり藤村実穂子の歌の柄は、このクラスのホールでないと合わないような気がします。言い換えれば、最初からここで聞いていれば、印象は違うのではないかと。

 その上で、じゃぁ、このプログラムはどうなのか。

 オペラティックな歌唱、といった側面は、このくらいのホールに置いてみると、違和感は随分相殺されます。無理があまり感じられなくなった。一方、R.シュトラウスなどは、空間を得て本来あった筈の一曲一曲の表現の襞が見えやすくなっている気がする。そうした点ではいいと思います。
 その上で聞けば、やはり、藤村実穂子はこのプログラムの中で一貫してドラマティックな歌唱ということを意識しているのだと思います。それはただ単に激しく、表現の落差を持って、ということでなく、ドラマとしての歌、或いはあるドラマの中の断片を切り取った形としての歌、ということなのかと。
 確かに、ヴォルフのミニョンの歌などは、いずれもゲーテの「ヴィルヘルム・マイスター」から取って来たものであり、そこにはドラマがある。マーラーの「子供の死の歌」は言わずもがな。

 難しいなぁ......

 個人的には、このプログラムで、全篇通して、振幅はあるにせよ、ドラマティックな方向性で一貫されると、それはそれでちょっとなぁ、という気はするのです。
 そういう解釈は決して間違いではないと思います。ただ、やはり、それならそれでもう少し工夫が欲しいな、と思うのです。これはこれで立派な歌唱ではある。でも、正直言うと、ドラマティックな歌唱を聞きたければ、わざわざドイツリートで統一する必要も無いし、それ向きの曲もある。
 リサイタルというのは、プログラミングから勝負が始まります。確かに、そうした意味ではこの人に合った - 合わせることが出来る - 選曲なのだろうとは思うし、歌唱まで含めて首尾一貫したリサイタルではあるとは思うけれど.......

 それはやっぱり「藤村実穂子リサイタル」なんですよね。つまり、「ドイツ歌曲のリサイタル」なのか?と言われると、悩ましい。「藤村実穂子リサイタル」であって何の不都合もありはしないのではありますが.....







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最終更新日  2012年11月25日 23時40分22秒
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