ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン& オペラとクラシックコンサート通いのblog

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン& オペラとクラシックコンサート通いのblog

PR

×

サイド自由欄

QLOOKアクセス解析

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

Verdiさん

Verdiさん

カレンダー

コメント新着

Verdiさん @ Re[1]:9/14 N響定期公演 (2024年9月 Aプロ1日目)(09/14) Maybe.さんへ >隣の席のテーブルマナ…
Maybe.@ Re:9/14 N響定期公演 (2024年9月 Aプロ1日目)(09/14) 誰がどうであれ、感動したなら構わないけ…
Verdiさん @ Re[1]:3/30 東京春祭トリスタン(04/01) emigmaさんへ ああ、ヤノフスキですね。ま…
emigma@ Re:3/30 東京春祭トリスタン(04/01) ひぇっ!ヤンソンスがN響ふったんですか!…
Verdiさん @ Re:12/3 N響定期公演 (第1971回 2022年12月Aプロ1日目(12/04) NHKで録画が放送されたのを観てみました。…

フリーページ

2026年05月02日
XML
カテゴリ: オペラ


新国立劇場 14:00〜
 2階正面

 ヴェルディ:椿姫

 ヴィオレッタ:カロリーナ・ロペス・モレノ
 アルフレード:アントニオ・コリアーノ
 ジェルモン:ロベルト・フロンターリ
 フローラ:谷口睦美
 ガストン子爵:金山京介
 ドゥフォール男爵:成田博之
 ドビニー侯爵:清水宏樹
 医師グランヴィル:久保田真澄

 新国立劇場合唱団
 東京フィルハーモニー交響楽団
 指揮:レオ・フセイン
 演出:ヴァンサン・ブサール

 もう何度目の再演なのか、新国の傘が飛んでる椿姫です。
 演出はもう言うほどのこともなし。意味無く凡庸、と言うのが私の評価。むしろ再演演出をどう構成するかがポイントだと思うのですが、ただ、正直、この演出、バレエ出さないんですよね。2幕2場のところ。個人的にはあれは地味に効いてると思っているのだけれど。調べたら、この演出、多分2015年かららしいのです。もうそんなになるのか。で、その頃からバレエが入ってないらしい。振付がクレジットに無いので。
 あれを凡庸というのか、と言われそうですが、正直、個人的には昔藤原がオーチャードで成人の日絡みでやっていたニューイヤー椿姫の演出、アレの方が恐らく一般的には凡庸と見做されるのでしょうが、あちらの方がいいと思います。アレは特筆すべきものが物語に付与されていない凡庸さ。こちらは、演出の意図そのものが凡庸。後者の方がタチが悪いと個人的には思います。とはいえ、今更椿姫をどう演出するんだ、といったところなのでしょうか。バレエが出ないとコストも抑えられますしね。
 あと、2幕と3幕を続けてやるのも個人的には好きじゃありません。なんかね、貧乏くさいっていうかみみっちい感じでやなのですよ。調べたついでに以前の新国の公演確認したら、昔は2回休憩入れてたんですよね。幕の設定っていうのもある意味作品の一部なのだから、そこに意味はあると思っています。時間が掛かるのは確かなんだけれど、それを言うなら休憩が増えて時間が伸びるとか文句言う以前でもうオペラ来ない方が人生幸せですよきっと。オペラのない人生というのもそれはそれでアリなのだから。私は嫌だけど。まぁ、オペラやるならちゃんと幕は幕で切れ、とは思います。

 公演の話。結論から言うと、割と面白かった。ただ、正直、歌唱陣はどうってことなかったなと。外題役は一言で言うと2幕勝負のタイプ。随分喝采を貰っていたようですが、1幕に関してはコロラトューラを初め技巧的にもう一つで、華やかさも今ひとつ。ダメじゃないけど喝采するほどじゃない。3幕については、ドラマ性がもう一つ。2幕も、といって、そんなにいいわけでもないんだよなぁ.....
 いいとこ無いじゃん、とまでは言わない。ただ、まぁ、こんなものでしょう、といったところ。悪くはない。ただ、特筆すべきところがないだけ。難点が目立って無いだけでも十分ではあるんですが、まぁ、だからといって絶賛はしないよなぁと。
 テノールとバリトンは、まぁ、その劣化版みたいなもので。決して良くはない。テノールはやや力量不足の感があり、バリトンはちょっと歌が雑。つまりは、アルフレードとジェルモンにはよくあるレベルの話で、これも特筆するほどでもない。そんなもんです。

 では、つまらなかった?いや、実はそうでもない。というか、バレエのない2幕2場、これが良かった。
 この場の最後の重唱、これは何度も書いた記憶があるけれど、ヴィオレッタの1番の見せ場はここでのヴィオレッタの歌い出しからの歌唱だと思います。アルフレードが「支払いだ!」といって夜会の場で皆が見ている前で金を払うというか叩きつけるとかまぁ演出で色々。どうでもいいけど、そういや、現代演出で、この場面でPaypayとかで振り込んだり、Bitcoinで支払ったりする演出ってどうしてないんでしょうね。今時現金叩きつけるとか全然現代的じゃない気がするんだけど。
 まぁ、そんな話はともかく、金を叩きつけられたヴィオレッタは失神したりして、我に帰り自らを恥じるアルフレード、追い詰めておいて今更この場でアルフレードを叱責しつつ葛藤を独白するジェルモン、会衆、その中で一人素朴な旋律でアルフレードへの愛を語るヴィオレッタの歌。これこそがヴィオレッタの見せ場。ここをどう歌うかがヴィオレッタの真価が問われると思うのですが、この日の公演はここが良かった。但し、どちらかというと、これ、ヴィオレッタが格別良かったわけではないと思います。悪くはない。でも、ここに向けてコントロールしていたのは指揮者だと思います。これは指揮の勝利。ここを聞かせどころと定めたか、見事に凡庸な歌唱陣と合唱を引率していった。その過程でヴィオレッタの歌も見事に嵌めてみせた。

 この場面での拍手も決して多くはなかったし、終演後も歌手にはそこそこ拍手は出ていたものの、指揮者とオケには普通程度の拍手しか出ていなかったけれど、この公演の真の立役者は指揮者だったと思います。ブラボーは彼にこそ相応しい。
 あ、合唱は例によって何歌ってるかわからないものでした。オケは良かったですよ。ちゃんと何すればいいか分かってる類の演奏。ということは結局指揮者ということになるんでしょうけれどもね。

 ただなぁ。もうそろそろ演出変えてみていいんじゃないかと思います。安上がりだろうとは思いますが、凡庸なんだもの。昔の藤原演出でいいと思うんで、ノイズの少ない演出で見たいなと思ったり。新演出でとんがったところを目指すのも、それならそれで悪くはないけれど。まぁ、日本のオケの年末の第九みたいなもんだろうから、今更どうかしてやろうと思わないのもわかりますけれどもね。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2026年05月02日 10時53分26秒
コメント(0) | コメントを書く
[オペラ] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: