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久しぶりにプロペラ機に乗った。機種は、デ・ハビランド・カナダ Dash 8-400(旧ボンバルディアQ400)。機内の中ほどのシートに座ると、大きなエンジンが窓からの視界をふさいでいた。「がっかり…」とその時は思ったけど、一旦動き始めるとプロベラの動きも車輪の動きも間近に見えて、楽しいと言うか貴重と言うか、面白い座席だった。機内のシートからはこの機体が長年使われていることが感じられた。この機種に乗ったのはおそらく初めてだと思う。2024年7月のANAのプレスリリースによれば、中古の機体を新たに購入しているらしい。今は製造されていないけど、性能的にもサイズ的にも、もう少し揃えたい機体、ということだろうか。(以下、プレスリリース)「ANAホールディングス株式会社(代表取締役社長:芝田浩二、以下「ANAHD」)は、DHC-8-400型機を新たに7機増機することを決定しました。今回購入の機材は、De Havilland Canada社の責任下で整備・改修が実施された後に当社に引き渡されるメーカー認定中古機であり、新造機と同様に一定期間のメーカー保証が付与されることが特徴です。これらの機材は無事故機で、導入後も10年以上の長期にわたり使用可能な機材です。また、ANA在来機と同仕様に改修して納品されることで、導入後も既存の整備システムで確実な安全管理が可能となります。優れた燃費性能、低い環境負荷を兼ね備えるDHC-8-400型機は、2003年11月1日に初就航して以来、長年にわたりANAグループの国内線の運航を支えている機材です。既存機の今後の機材更新を見据え、2025年以降順次導入することで、長期的視点での運航体制の構築を図り、ANAグループ全体でお客様の利便性の向上を目指してまいります。」
March 28, 2026
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仙台のかつての町名「袋町」(ふくろまち)は、昭和45年2月に行われた住居表示で住所からは消え、今は仙台市青葉区一番町一丁目と青葉区片平二丁目のそれぞれ一部になっている。(「狐小路」を突き当たりに、かつての袋町の通りが東西に横切っている。奥の木立は東北大学の片平キャンパス)辻標72番「太夫小路/袋町」は袋町を次のように紹介している。・柳町西端と片平丁の間の町。・本荒町と狐小路がこの地で行き詰まり、袋小路となっているためこの名があると伝える。・兵具方職人の町で、侍屋敷と同じく屋敷奉行の支配下にあった。・貞享2年(1685)片平丁東南に弓道場が設けられると、三十三間堂横丁と称された。辻標72番は「本荒町(俗称:太夫小路)」と袋町が接続する場所に立っていた。ここから袋町を東(写真奥方向)に進むと旧奥州街道沿いの「柳町」そして「柳町通」へと続く。「柳町」のT字路。ここで奥州街道は直角に折れ、写真右側の道を北(国分町方面)へ向かう。ここで曲がらずに西(写真左側の道)へ進むと袋町に入る。かつての袋町の南側はすべて東北大学片平キャンパス。雰囲気のある建物が建っていた。
March 23, 2026
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原題は「Chaos Kings」。2023年に出版され、日本語版は月谷真紀氏の訳により2024年8月に発行されている。【感想】分厚くて、投資の専門用語が多用されていて、読みにくい本かな…と思ったけど、読み始めてみると面白い本だった。中国の武漢から広まったコロナ禍のこと、大統領選の負けを認めようとしないドナルド・トランプに煽られた支持者の群衆が議会を襲撃した時のこと、ロシアによるウクライナ侵攻のこと、イーロン・マスクがテスラの電気自動車で巨万の富を築いたこと等々、記憶に新しい、というより、ほぼ「今」のことが書かれている。だけどそれぞれ日本の報道で慣れ親しんだものとは少しずつ違う書きぶりになっていて、それも面白かった。タイトルの通り、本書に登場するヘッジファンド創業者は、リーマン・ショックなど大半の投資家が全ての資産を失うような株価暴落時に、逆に大金が流れ込んでくる投資戦略を練り上げ、実際に彼に資産を託した投資家たちは大きな利益を上げた。資産運用のプロたちから批判されながらも、彼は株式市場の崩壊は予測できないとの信念で動き続けた。平時には少し損をし続け、崩壊時に大きく儲かる商品を投資のポートフォリオに組み込んだ。市場崩壊時に儲かる“保険”を組み込めば、それ以外の投資はリスク高めに設定でき、その結果、投資家は平時でも混乱時でも利益を上げることができた。市場の崩壊に備える数式は、地球環境の崩壊への備えにも役立てられるに違いない、とヘッジファンド創業者は考え、実際に環境活動家となっていく。なんだか話を単純化しすぎたせいか、あるいは次から次に登場してくる天才たちに僕の理解が追いつかないせいか、明らかにイマイチな要約になっているけど、投資の話から地球温暖化問題へと、ストーリーは大きく振れる。文中、福島原発事故で死んだ人がいないのに報道が原発の危険性を煽り過ぎた。その結果、火力発電への回帰が生じ、大量の二酸化炭素がばら撒かれた、みたいな記述があり、そこには思い切り引っ掛かった。避難先での慣れない暮らしによる災害関連死を絶対に無視しないでほしい。福島の浜通りの惨状を見れば、報道が煽り過ぎてる、とは決して言えないと確信する。ただ、その引っ掛かりを差し引いても、自分と同時代でありながら別世界を描いてくれたこの本は読み応えがあり、やはり面白かった。【主な登場人物】ビル・アックマン(アメリカ有数のヘッジファンド創業者。武漢での新型コロナ感染が世界規模のパンデミックに拡大することを真っ先に予見)/マーク・スピッツナーゲル(市場の混乱で利益を上げる戦略を取るヘッジファンドの創業者)/ナシーム・タレブ(ブラック・スワン提唱者)/ブランドン・ヤーキン(スピッツナーゲルらの注文を引受けるブローカー)/ディディエ・ソネット(株式市場の予言者。ドラゴンキングを提唱)/ルパート・リード(環境活動家。予防原則でタレブとつながる)/ヤニール・バーヤム(ニューイングランド複雑系研究所創設者)/ロバート・リッターマン(ゴールドマン・サックスOB。地球温暖化に対し活動)/マルクス・シュマールバハ(保険会社経営者)/サム・バンクマン=フリード(暗号資産取引所CEO)
March 18, 2026
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ピーター・ドラッカー。いろんな人がドラッカーの言葉を引いて喋っているから名前だけはよく聞くけど、実のところよく知らない人。今回、ドラッカー本人が書いた本を読んでみた。【目次より】1.失われた世界(フロイトの錯誤とその壮大な試み、他)2.ヨーロッパの人々(キッシンジャーをつくった男クレイマー、他)3.アメリカの日々(お人好しの時代のアメリカ、他)【感想】読んでみると、この本はドラッカーの自伝ではなかった。ドラッカーが出会った人たちのことを、ドラッカー独自の視点から綴った本だった。フロイトやキッシンジャー、企業で言えばゼネラルモーターズなど、誰もが知っているであろう名前が出てくる一方、私が知らない人についてもかなり詳しく書かれていた。ドラッカー自身のことは書いていないものの、読み進んでいくうちに彼の人となりが少しずつ浮かび上がってくるような気がしたのが面白く、こういう仕掛けの本は初めて読んだ気がした。淡々とした語り口の文章の中で、ドラッカーが時折「こうあるべきだ」と断言しているところにも興味をひかれた。例えば、外交のリーダーに求められるものは何か、との問いに対しドラッカーは、才能豊かな大政治家ではない、とまず断言する。そして、凡庸でも誠実で真摯であることが求められている、と言い切っている。そんなふうに考えたことはなかったけど、言われてみればその通りかもしれない…。そんな思いに繰り返しなった。分類すればこの本は随筆になると思う。そうだとすれば、ものすごく勉強になる随筆だ、と感じた。
March 13, 2026
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ネクスト・クエスチョン?ホワイトハウスの報道官が記者会見中に発しているのがこの言葉。とりわけ、答えたくない質問に型通りの答えを返した後、さらなるツッコミを避けるための言葉として使われている。この本は、第一期トランプ政権で報道官を務めたステファニー・グリシャムによる回顧録。トランプ政権の内情が余りにも赤裸々に描かれていて、読みながら「彼女は今無事だろうか」と心配になった。三顧の礼でトランプに迎えられた政権幹部が、あっという間に、そして次々とトランプに嫌われ、また別の人物が三顧の礼で迎えられる。これがトランプ政権の日常。政権スタッフにとっては、“粛清”を逃れて生き延びることが最大の目標となり、国家のためではなくトランプに忠誠を尽くすことが求められる日々に耐えていた。足の引っ張り合いも日常茶飯事。自分もその一員であったことが、後悔とともに綴られている。なんと酷い政権だったのだろう、と思う。この本は、トランプがバイデンに敗れ、再選を阻まれたところで終わっているが、4年後、トランプは再び大統領となった。そしてまた、トランプは真偽不明な自画自賛を続け、独裁者のように振る舞っている。どうしてこんなことに…。もううんざりだ、と思う。
March 8, 2026
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2026年現在、二度目のトランプ政権で副大統領を務めているJ.D.ヴァンスが30歳くらいの頃に書いた本。自身の生い立ちをこの一冊にまとめている。出版は2016年。2025年3月、プーチンによるウクライナ侵攻を食い止めるべく、大国アメリカを頼ってホワイトハウスを訪ねたウクライナのゼレンスキー大統領を、ヴァンスは罵った。「一度でも(米国への)感謝を口にしたことがあるか」等々。その映像を見て、トランプの番犬のように振る舞うヴァンスに極度の嫌悪感を覚え、怒りを通り越して吐き気を催した自分には、最近までこの本を読むという選択肢はなかった。だけど今回、思い切って読んでみた。この男の脳みその中を見てみたかったのだと思う。読んでみて、正直に言って、ヴァンスに対する見方が変わった。かなり大きく。ヴァンスはきっと、子供時代に次々と入れ替わった何人もの「父親」と上手に付き合わざるを得なかったことによって、トランプのような人間とも難なく付き合える類い希な才能を身につけたのだと思う。ヴァンスはきっと、法律よりも暴力によって家族を守ってきた祖父母に長く育てられ、日常的に乱暴な愛憎表現に囲まれてきた出自によって、今もなお、暴力的で粗野な空間に自分の本来の居場所を感じているのだと思う。トランプ政権の言動には白人優越主義が透けて見えている一方で、ヴァンスは、ラストベルトの白人たちが貧困と犯罪と薬物から抜け出せない大きな理由は、彼らの自業自得だ、との趣旨を繰り返し述べている。このことは特に興味深かった。そして共感した。ヴァンスの本心は、トランプの考えとは別のところにあるのだろうと思う。嫌な言い方をすれば、トランプを利用している、踏み台にしている、という見方もできる。だから、仮にヴァンスがトランプの後を継ぐ大統領になった場合、トランプとは大きく路線が変わることもあり得ると感じた。まともな政権になる可能性もあると感じた。ただ、その場合の懸念は、やはりヴァンスが、感情をコントロールできない家族の中で育ち、彼自身が認めるとおり、ヴァンス自身にも感情が爆発する気質があることだと思う。自分の感情がコントロールできない大国のリーダーは危険すぎる。
March 3, 2026
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