Washiroh その日その日
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誰もがいう通り、ときの経つのがあまりに早い。 7月もすでに終わり、今週の後半はもう8月だ。 月が変わるごとにいつも気になるのがブログ「washiroh その日その日」の記述をサボっていることだ。 毎朝5時起きして6時半のバスに乗り、高井戸の仕事場に通っている日々にあっては1日も欠かさず書いていたブログなのだが、どうしていま、仕事をやめ私的な時間がたっぷりあるにもかかわらず書き進めて行けないのか。 月が変わる日を迎えるたびにそう思う。 じつは、とっくに理由がわかっていて、要するにSNSで時間を取られるように変わってきたのだ。 いくつもあるSNSの中で、ぼくはTwitterとMixiとFacebookに参加している。 いちばん古くから関わっているのがMixiで、これは高井戸で知り合った若い友人、迫田由香さんに教えられたのだった。 あれはもう5年前になる。 高井戸にかよい始めたのがたしかその年の2月で、迫田さんたちが入ってきたのが5月だったと思う。 そのころのブログを読み直したくなるけれど、彼女は18歳だった。 駅までの帰り道に付き合ってくれることがよくあり、そんなある日に彼女からMixiのありようを教えてもらったのだ。 それ以前には、もっぱらホームページのBBS(掲示板)に日々のさまざまを書き込み、日誌とも日記とも日録ともいえる勝手な文章をたのしんでいた。 インターネット上でものを書くことが独特に興味あるものとなるのはBBSを始めて間もなくのことだった。 世界のどこかに、いやどこにでもこれを読んでくれるひとが居り、感想を寄せてくれるという現象が生まれたのだ。 未知の読者による反応ということに出会った最初は、学校を出て新聞社系の映画社に入社してニュース映画をつくるようになってすぐ、会社に1枚の葉書が舞い込んだ1966年の夏にさかのぼる。 それがなにを扱ったニュースだったかは覚えていない。 葉書を書く気になる観客がいたということは、ニュース映画の中でも事件調査や季節ものではなく企画ものであったと推測できる。 テレビがまだまだ電気紙芝居であった時代、映画館で上映されるニュース映画は、ことにその中の企画ものはニュース映像として貴重な存在で、よく「小さなドキュメンタリー映画」と呼ばれていた。 残念だが、観た人が葉書を書いてくださるに至ったニュースがどんなテーマで企画したものなのか思い出しようもない。 よく覚えているのは、この話を友人の北澤くんにしたところ、彼が「それは氷山の一角だぞ、たいへんな量の観客が同じ思いをしているわけだ」といってくれたこと。 そう聞くまでは葉書が1枚、届いた、うれしい、とだけ考えていたのだった。 いま考えると、この出来事がぼくにとって初めて体験する「未知の人からの反応」となったわけだ。 それから40数年を経た現在、SNSを開けば毎日のように「未知の人からの反応」を読むことができる。 Twitterでは140字という字数制限の中でけっこう中身のあるやりとりができる。 Facebookでは多くの人が紙幅をたっぷり使って小レポートに足る文章を書いている。 ぼくもそのように発信し、あるいは投稿し、それに対する感想や補遺や批判などの反応もそういったかたちで送られてくる。 発信や投稿そのものが案外たのしく、反応を読むのもまたたのしい。 たのしいと感ずる主な理由は、ほとんどつねに新鮮な刺激があるからだろう。 話は飛ぶが、いま深夜ラジオで慶応義塾大学教授の小熊英二さんがインタヴューに答えながら「民意」について話をしている。 たったいま話しているのは毎週金曜日に首相官邸前で行われている反原発デモに参加していることについての考え方で、ひと言でいえば「参加している人たちがみんな真剣で、魅力的。指示待ちの人ではないという魅力です」といっている。 とてもよくわかる話だ。 小熊さんは地方に行っているときは現地で行われているデモに参加しているそうだ。 そこでも「指示待ちではない人たち」と出会うのでたのしい、好きだという。 この「毎週金曜日の反原発デモ」もSNSで盛んに採り上げられる題材で、ぼくも呼吸器障害さえなければ参加したいけれども無理なのでいつも応援のretweetをする。 TwitterやFacebookを開くと、まず読む行為が始まり、付随して加えるとか答えるということが続いて行く。 さらに自らが書く行為があるわけで、ふと気がつくと1時間ぐらいすぐ経ってしまうのだ。 ブログの話に戻れば、SNSに向ける時間の分がブログを書く行為から減っているのだと実感する日々が続いているということを、ま、今夜、弁解したくなったのである。
2013.07.29
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