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第一回らしいのですが、表題のイベント『山梨ワインフェスタ2015』が表参道(表参道ヒルズの近く)でありました。その中で、「山梨のワインと和食」なるテーマで田崎信也氏の講演もありました。(下記参照)田崎信也氏の講演で印象に残ったのは下記のとおり。( 山梨のワインと言っても甲州のことだけでした。)フレンチは脂質と塩味、和食は旨味(これが欧州人には中々理解できない)と塩味。また、みりん等の調味料で甘味を出すのも特長。甲州は最近は辛口が主流であるが、和食との相性を考えれば、甘口も見直しても良いのではないか?従来、日本では食事とお酒(日本酒にしても)の相性をあまり考えてこなかったが、もっと相性について発信すべきである。このままでは、相性も逆輸入されることになる。第一回ということで大目に見たとしても、設営・運営が酷過ぎます。まず、狭い会場に200人も集客しているので、人が溢れ返っています。また、田崎信也氏の講演が一時間あるのに、用意している席は30席程度で殆どの人が立ち見で疲れっ放しです。それに、オープンスペースでの講演でテイスティングの客のざわめき声が筒抜けで、講演内容が聴きにくいです。という訳で、アンケートは思いっきり辛口コメントを書いてしまいました。問題のワインテイスティングですが、そんな雰囲気の影響か、ウィークエンド蔵巡り等でワイナリーで直接飲むのに比べると、かなり味が落ちる気がしました。やはり、ワインは飲むシチュエーションも大事ですね!!!
2015.03.22
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今までに何回か飲んで、ブショネだったりブレットだったり状態がイマイチで、どうも私とは相性が悪いとしか思えないワイン(造り手)が幾つかあります。( でも、ブショネやブレット程でもないのに状態が悪いと思っているのは、実は単に好みが合わないのかもしれないです。)そんな造り手を下記に挙げてみますが、その筆頭と言うか、最近の評価のうなぎ登りに反して不可解なのが、ロベール・シリュグです。 ・ロベール・シリュグ ( シュルグと言う記載とシルグと言う記載もあり、その点でも揺れています。RWGで結論を出した模様! ) ・ポンソ ( 当たり外れの差の大きさが有名で、私は今のところ外ればかりで、もう購入禁止。) ・ユベール・リニエ ( 期待外ればかりでした。でも、比較的最近、平野弥で飲んだモレサンが良かったので、もう脱出したかも?) ・ダヴィッド・デュヴァン ( 未だそれ程飲んでないですが、もしかすると ... )そんな訳で、今回好評の理由を突き詰めたく、また自分の好みと合うのかどうかを見極めたく参加してみました。(大分経ってしまいましたが ... )まぁ、これだけ一気に飲めば判るでしょう!!!【飲んだワインのボトル(右から順番)=シャンパン以外は全て赤=】こう並べてみると、2004だけエチケットが縦長なのが良く分ります。ルソーやジャン・フルニエ等、フラッグシップのワインはボトル(重量化)やエチケットを変えるのですが、ここは同じですね。【マグロと帆立貝のタルタル】黒い皿は写真撮りが難しいですね。上手く撮らないと料理の色が映えなくなります。(この後のエスカルゴのヴォローヴァンは撮り忘れ)【長崎産天然猪ロース肉のシンプルなロースト】ウリ坊らしいですが、確かに脂の載りはイマイチの気がしました。( 熟成肉は本当に美味しいです!)【ワインリストと簡単なコメント】No.銘柄・ヴィンテージ簡単コメント1シャンパン ラミアブル 2007 キュベレ・メレーヌ・グランクリュ ブラン・ド・ノワール色はピノにしては薄目。(2007とは思えない薄さ)でも、ピノらしいコクはあります。また、プレミアムらしい蜜感をもあります。2ブルゴーニュ ピノ・ノワール 20122012らしいチャーミングな赤系の香り。今まで飲んだシリュグのACブルよりは明らかに良いです。でも、チョット獣香も感じ黒系が入っているか?味は今までと同じ感じで、酸味が強く味は薄め。やはり、旨味、厚味が足りないように思えます。何故でしょうか?酸味にティボー・リジェールやフルニエのようなピュアさもないかと。時間が経つとローソクぽい香りも出てきます。 3ラドワ 2012あまり見かけなく飲んだ記憶もないですが、2.よりは赤系が強くピュアな感じでより良い香りです。フローラルな華やかさもあります。結構良いです。時間が経つと 黒系のドライフルーツの香りも。味は流石に2.より厚味がありますが、酸味の強さは同じ系統。エスカルゴには、この後の>シャンボール・ミュジニーよりも合う感じ!4シャンボール・ミュジニー レ・モンビエ 2012これから注目の垂直CMシリーズ。ラドワよりもピュアな感じながら複雑性のある香り!前に飲んだ 2006 よりは明らかに良いです。最初から少し黒系が入り、CMと言うよりVR(ヴォーヌロマネ)的感じもします。これも蝋ぽい感じの香りを感じます。時間が経つと、味が薄くなり香りも落ちる感じがします。5シャンボール・ミュジニー レ・モンビエ 20112012よりピュアさが落ち、ロウソクぽい香りがより強いです。そして、2012よりも酸味が強く旨味も少ない感じです。このロウソクぽい香りは何から来るのでしょうか? 2012よりは少し落ちるものの同系統の香りで、状態の悪そうな後の2ヴィンテージよりは良いです。6シャンボール・ミュジニー レ・モンビエ 20102012、2011 に比べるとチャーミングぽさがなく、明らかに系統の違う香り。梨の皮ぽい香りがあり、軽いブショネではないかと。隣のGVLワイン仲間の人もそう言っていました。味はまともですが、やはり時間が経つと、酸味が強くなります。7シャンボール・ミュジニー レ・モンビエ 2009期待した2009ですが、獣香が結構あります。色も少しオレンジが入っています。熟成が予想以上に進んでいるのか、状態が少し悪いのかと思っていたら、獣臭が段々強くなり明らかにブレットかと。味は酸味が弱く濃さはあり、果実味を感じます。味に関しては2009らしさがあるかと。8シャンボール・ミュジニー レ・モンビエ 2008これはまた赤系が復活しCMらしい香りかと。確か2008から評価がかなり上がったような記憶があります。色は2009より少し薄く、オレンジがより強く入っています。時間が経つと、レタスぽい香りが出てきて、酸味が結構強いです。これがシリュグの特長ではないかと個人的に思っていますが、これは旨味が少ないために酸味を強く感じるのではないかと思います。9シャンボール・ミュジニー レ・モンビエ 20042009、2008 と見てきて(2009は状態が悪そうなので例外ですが)、普通より熟成の進みが早そうだと思ったのですが、2004に関しては2008とそれ程変わりません。こちらは熟成したからかドライフルーツの香りが主体です。また、直にシガーぽい香りも出てきます。色が予想以上に濃い割には味は薄いです。10ヴォーヌ・ロマネ 2008ここから本命のVRシリーズ。本来VRの造り手であるからかCMより複雑性が上の感じの香りです。でも、味は大して変わらないのか、メモも取り忘れています。(普通なら、サプライズや感動があれば、何か残している筈なのですが ... )総じてシリュグはミネラルは結構あるのかもしれないですが、私の嫌いなマグネシウム等の硬水系で、それで旨味が少ないと感じるのかもしれません。 11ヴォーヌ・ロマネ 一級 プティ・モン 2008村名よりは確かに一段上の香りです。赤系と黒系の混ざった複雑な香りです。でも、プティ・モンもやはり酸味の強い味わいです。そして、醤油系の味です。かなり前に2003を飲んで、「これが一級か?」とガッカリした時よりは明らかに良いですが、感心するまでにはいきません。ある人は、葡萄に農薬を使い過ぎでは? と言ってました。旨味が少ない(硬水系?)は葡萄の質に由来しているかと。12グランエシェゾー 2008本日のお目当てのGE。 皆、これは違うと絶賛しているのですが、そう言われると、天邪鬼の私としては、余程の驚きや感動がない限り賛同しないので、「え~、どこが?」と思ってしまいました。乳酸発酵の香りが強いです。他のワインと違い、時間が経ってもグラスの中で落ちないのは流石ですが、感心・感動するまでの香りの開きは得られませんでした。味に関しては、他と旨味・コクが違いますが ... そして、一番の違いはアフターの余韻かと。垂直テイスティングは面白いのですが、真面目にメモを取ろうと思うと後半は飽きてきてマンネリ化してしまいますね。やはり、メモに捉われず、感動したらそのまま記録に残すと言うのが良いですね。 ( 評論家にはなれなそう ... )結局、最近レベルが上がっていると言うのは感じましたが、やはり状態が悪くなくても好みから少し外れた造り手と言えそうです。
2015.02.14
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クリスマスなので(関係ないか)、かなり前のワイン会で飲んだレアワインの紹介です。私も初めて見ました。(今も日本に入ってきているのでしょうか? という前に、未だフランスでもこの銘柄で売っているのでしょうか?)ラスカーズ好きの主催者が、横浜そごうのバイアーを副業でやっていた時に、仕入れて手に入れたようです。それと、もっと若く、そろそろ飲みごろになりそうなヴィンテージとのミニ垂直です。果たして、その状態と香味は ...【 Leoville-Las-Case 1966 & 1994 by iPhone4S 】右の写真 ⇒(今回は2本のみ。ボルドー嫌いのメンバが多く、参加者が3人のため。 でも、物足りなくて、その後に安ブルゴーニュを2本開けてしまいました。)下の写真が今回のメインの1966ヴィンテージの色です。とても1966とは思えない、未だ未だ濃い色合い。流石に縁にはレンガ色が入っていますが。 ↓下の写真は1994ヴィンテージの色です。こちらは極普通の熟成感かと。縁にはそれ程レンガ色は入っていません。 ↓'66ヴィンテージは、パリの有名なワインショップ(?)のニコラがネゴシアンで売っている銘柄らしく、特別キュベのようです。写真で、ワインボトルの左側奥にステーキソースが見えるので、ステーキを合わせたのがバレバレですね。>この会は、ワインと料理のマリアージュはあまり重視せず、純粋にワインの香味と変化を楽しむ会です。ですので、あまりマリアージュには触れません。チョットは言及しますが ...【簡単なテイスティング・コメント】香り香りはボルドーらしい熟成香はあるものの、色同様、枯れた感じはなく若々しいです。最初完全に開いてなく篭もった感じがありましたが、20分ぐらいで開いてきます。複雑さはありますが、1970のボーセジュール・ベコに感じた果実香由来の複雑さには及ばない感じです。 '94 も最初、前日のかがり火(鰻の会)のGL(グリュオラローズ '93)の香りには全然及ばない(多分時間経過のせい)と思いましたが、暫くすると良くなってきました。' 66と比べると果実風味が豊富でパワーが違う感じです。 味わい'66もタンニンがしっかり残っていて余韻に結構感じます。そして、酸は溶け込んでいる感じです。それに対して、'94はタンニンよりも酸味を強く感じ、コクも旨みも十分載っています。昨日のGLよりは大分濃い印象で、'66と比べると濃さが際立ち'66 が水っぽく感じてしまいます。従ってステーキとの相性も'94の方が良いです。レーズンとも'94の方が合う気がしますが、チーズは'66の方が合っていたかも?'66は味が薄いためピークを超えていると思いましたが、香りは何回注いでも、グラスの中で30分以上経っても、一向に落ちません。また、味わいも酸っぱくなることはなく、未だ未だ持ちそうです。その他雑感'66は最後の一杯になるまで透明度が高く、澱は全然ないのかと思ったら、最後の一杯でかなり濁り、香りが若々しくなりました。澱はボトルの底にシッカリ付いており、殆ど動かされずに保管されていたことを物語っているように思います。量的には'94 と同じくらいと思われます。この'66 は、容姿から言っても持続性から言っても、かなり良い状態で保管されていたようです。 品質は、主催者が言うように特別キュべだけあってかなり良いです。取得価格は'66の方が大分高いですが、同程度の価格なら香りで '94 より '66を選びます。 1994ボルドーは、私と相性が悪いのか、過去にコスもバロンもラランドも全部外れで、ヴィンテージとしてもイマイチなのではと思っていましたが、今回のラスカーズは良かったです。浅草の主催者が暫くサイパンに豪遊するので、来年の春までGVLワイン会はなさそうです。そろそろアルマン・ルソーのシャンベルタン1988でしょうか?( 私が勝手に思っているだけですが )。 ...
2014.12.25
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浅草の主催者が暫くサイパンに滞在(最近は冬はずっとサイパンのようです...)していたので、久々のGVLワイン会でした。(前回の会はこちら⇒ラフォンとトルショーの会=GVL門仲ワイン会にて=実はその後にも昨年の10月にあったのですが、その時に開けたラターシュ'82 がイマイチでブログは書かずじまいでした! 果たして、今回は...【DRC(GE)とラフォン・シャルム etc 写真 by iPhone4S】右の写真が今回飲んだ全ボトル。(DRCがあるので本数を抑えて少数精鋭で)⇒ワインリストは写真の下に記載しています。殆どがロンドンからの仕入れですが、トルショーは日本代理店のカーブかないや。下の写真が標題の今回のメインです。 ↓下の写真は左から、トルショー、DRC、そしてラフォン【ワインリスト】右から・ジェロームプレヴォー 『La Closerie le Begine [NV](2004)』・ジャンマルクボワイヨ 『Puligny-Montrache Les Referts 1999』・コントラフォン 『Meursauelt Charmes 1993』・トルショー 『Chambolle-Musigny Sentiers 2004』・DRC 『Grands-Echezeaux 1983』トルショーとDRCは、10年の差があるのに同じような色合いです。むしろトルショーの方が淡いぐらいで、薄旨で熟成の早いトルショーならではでしょう! 【簡単なテイスティング・コメント】今回はメモも残していないし、開催から大分経ってしまったので、印象程度の簡単コメントです。シャンパンと白ワインプレヴォーは色もかなりオレンジがかっていて、香りもヒネとまでは行ってないですが、かなり熟成が進んでいました。造りにも拠るかもしれませんが、ピノムニエ100%だと熟成が早いのかもしれませんね。 ラフォンのシャルムは予想していたよりも早く開き、いつもどおりのラフォン香全開でした。ただ、皆が「久し振りに当たりのラフォン!」と言ってましたが、それ程良いとは思いませんでした。'90のバールや'89ペリエールの方が良かったと思います。まあ、ペリエールとシャルムの違いなのか、ペリエールの方が変化が大きい気がします。ジャンマルクボワイヨの白(特にピュリニー)は相変わらず安定していて美味しいですね。1999と言うことで、未だ未だ良くなるような気もします。トルショーとDRCトルショーは、このサンティエが実にトルショーらしくて良いですね。クロドラロッシュに次いで美味しいと思います。DRC程ではないにしても妖艶な香りがあり、正に薄旨系の癒しの味わいです。トルショーはボトル差が大きいですが、これは当たりの方でした。私はトルショーに関しては、シャルムシャンベルタンよりもサンティエの方が美味しいと何時も思います。DRCのグランエシェゾーは、6年前にやはりGVLワイン会で飲んでますが、その時は未だ未だ若々しさを感じたのですが、その時に比べるとかなり妖艶な香りになり、正に今がピークと言った感じです。そして、結構ピークは長そうな感じがします。 このGVLでは、'84を始め何度かグランエシェゾーをご馳走になっていますが、外れることはなく安定しています。今回は、両メインがまずまずの当たりで良かったです。メインが外れると、脇役が大当たりしても何か盛り上がりに欠けるところがあります。サッカーに喩えると不振のエースをスーパーサブの活躍が救った試合というところでしょうか?でも、そんな試合は長続きしません。そんなチームはW杯では優勝できません。(いよいよ近づいてきましたね。)次回のGVLはアルマン・ルソーのシャンベルタン1988でしょうか?( 私が勝手に思っているだけですが )。何せ主催者が余暇に忙しく、やりたくなったら開催するようで次回は未定です。秋までないかも ...
2014.05.10
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少し前になりますが、平野弥の夏の(?)ブルゴーニュ・白ワイン会が開催されました。この連日の猛暑の中、例外的に涼しい日の夕方だったので、歩いて行く身としては助かりました。(それでも大分汗をかいてしまいました。一週間前の猛暑の中の昼間の野外バーベキュー・ワイン会 at平野弥に比べれば、天国ですが ... )平野弥のワイン会はほぼ4ヶ月振りです。昨年の同じ頃のブログはこちら⇒夏のPMワイン会、第3弾=締めは平野弥=さて、平野弥の完璧な状態でのワインに、グッド・ヴィンテージで早く飲めそうな2009とあっては期待が高まります。それもメインはルフレーヴのピュセルとバタールの飲み比べです。 結果はいかに ...ワイン・リストと料理メニュー全ワインボトルの写真下の写真が今回供されたワインです。(右から出た順番に並んでいます)前半は料理を意識してワインが選ばれていますが、ルフレーヴはワインに合わせて料理を工夫しています。(本日は特にワインと料理のマリアージュを意識したようで、全般的に良く合ってました。今後の参考になりそうです。)各料理の写真と一口メモは【ワインのコメント】の下に掲載。【ワインの簡単コメント】( クレマンは省略 )Bourgueil Rose 2009 (by Pierre Jacques Druet)セパージュはカベルネ・フランと言う話ですが、平野さんは違うのではないか? と言ってました。でも、AOCではカベルネ系しか認められていないようで、実際フランのようです。ブルグイユなんて殆ど飲まないですが、たまには良いかも。ワインとしては軽い感じですが、酸が穏やかで飲み易いです。鰯のマリネに合わせて急遽ロゼに変更したということですが、確かに良く合ってます!!!Marsannay Rouge Cuvee Saint Urbain 2010 (by Jean Fournier)ジャンフルニエのマルサネは良く飲んでますが、2010は2008や2009と比べると酸味はそれ程強くなく、タンニンも程々で既に美味しく飲めます。例のビオ系の香りは最初にチョットありますが、その奥から直ぐに赤系果実のチャーミングな香りが出てきます。でも、一寸ローソクぽい香りも ... 味わいはチョット甘みがあり、コクも旨みもあり美味しいです。平野さん曰く「スパイス系の丁子とかバラの香りもある。」 確かに香りは少し特徴的と言うか個性的な感じです。Chassagne Montrachet 2010 (by Ramonet)最初はグレープフルーツ等の柑橘系の香りに、クチナシ等の白い花の香りのイメージ。味はシャサーニュらしい穏やかさで、既に飲めます。平野さんは、磯の香りがあると言って「青のり入りリゾット」と合わせたそうですが、私には磯の香りは良く判りません。でも、蛤と良く合うし、青のりリゾットとも良く合います!‼ マリアージュでは本日の一番かも長熟で若い内は固いと評判のラモネですが、この2010はシャサーニュということもあり早く飲めます。 ... Puligny Montrachet 1er Cru Les Pucelles (by Leflaive)ピュリニー一級の筆頭格のピュセル。その中でも一番のルフレーヴですが、私にはその真価が未だ分かりません。フォラティエール等の違いがあまり感じられないのです。(そんなに飲んではいませんが ...)香りは、2009だからか最初から開いていて、パイナップル等の南国フルーツの香り。それにチョツト樽のロースト香も。(この前のソゼの2010PMとは反対のバランスで、果実香の方が強め!)味は、最初意外にも少し薄い感じがします。でも、これがピュセルのピュアな酸とミネラルの特徴なのか(平野さんの弁)、雑味のないクリアな感じはします。そして、時間と共に厚味と言うか旨みが出てきます。蹴果的には、今飲むならバタールよりピュセルの方が美味しい感じです。Batard Montrachet Grand Cru (by Leflaive)最初の感じでは、ピュセルの方が果実香があり開いているようです。そして、ピセルよりミネラルが強いような感じを抱かせる香りです。でも、少し経つとピュセルのようなパイナップル香が出てきます。これが2009のルフレーヴの特徴でしょうか? 味はピュセルと飲み比べると、バタールの方が酒質が強く余韻も長く、タンニンもシッカリしている感じです。未だ飲むには大分早い気がします。料理との相性でも大山鶏のクリーム煮にはピュセルの方が合う感じがします。【サルティンボッカ】【鰯の酢漬け、茄子・パプリカのマリネ】【秋刀魚フリットとズッキーニ・グリル】saltimbocca、名前は良く聞くのですが、あまり内容は把握していませんでした。これは確か生ハムと豚肉を重ねて巻いてあったと。 皿の上のソースの掛け方がプロっぽいですね。(味は大して ...)ロゼに合う鰯と茄子・パプリカのマリネ。色もトマトとパプリカが効いてロゼに合ってますが相性も鰯よりこのトマトとパプリカですね。 特にパプリカが美味しいです。本日唯一赤と合わせる料理。ロゼでも合いそうですが揚げ物は天麩羅以外は赤ですかね。 特にトマトソースが添えられているので、これがフルニエのマルサネと良く合ってました。添え物はポテトチップ。【蛤ワイン蒸し、茗荷・青のりリゾット】【大山鶏のクリーム煮】平野弥では良く出てくる蛤とリゾット。いつもながら美味しいです。個人的には本日の料理で一番かも?リゾットの飯の固さ具合が私には丁度良いです。 これは普通に美味しいクリーム煮。地鶏なのでしょうが、クリーム煮はその滋味深さがあまり分からなくなる気も。バターとクリームのコクがPM一級以上には合いますね!今回の(個人的)テーマの1つは、醸造長がピエール・モレ氏からエリック・レミー氏に替わって、ルフレーヴのワインがどのように変わったかでしたが、2008で感じた「カリフォルニア化」が更にハッキリしてきました。2009ということもあるのですが、早飲みできる味わいに変わり、新樽を効かせたカリフォルニア風の造りに変わった気がします。この傾向、2010のソゼにも感じたのですが、どうなのでしょうか? 2010のルフレーヴ、並びに2011のソゼで確認したいと思います。
2013.09.15
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久々のGVL(Great Vintage Lover)ワイン会。今回はメンバーの女性が働いている門前仲町のお店『Risotto Cafe Petit Mabro』。小さいお店で10人も入ればほぼ満杯ですが、隠れ家的には良い感じです。GVLの主催者は浅草の方で、いつもロンドン空輸の自慢のワインを提供してくれます。ラフォンは300本以上、トルショーもケース買いなので、かなりの数を所持しています。 今回はそのラフォンとトルショーなので、面目躍如と言ったところです。(過去のGVLワイン会のブログはこちら⇒『浅草鷹匠「壽」にて』、『ラフォンのモンラッシェと出張イタ飯』、クロ・ド・ラ・ロッシュ'97水平、他)【Comtes Lafon のムルソーとJacky Truchot のモレ・サン・ドニのワイン達】 注)各ワインはロンドンからの空輸ペリエールとクロドラバールのボトル、'89グラスに注いで見ると ...(左がペリエール、右がバール)今回の料理は、サラダとパン程度の簡単なものなので省略します。【ペリエールの香り】注ぎ立てのペリエールの香りは、一寸ヒネっぽかったですが段々抜けてきます。30分ぐらい経って、ラフォンらしいクレーム・ブリュレのようなクリーミーな香りが出てきます。(他のメンバの方は、最初からラフォンらしい見事な香りと言ってましたが、前日に飲んだヒネ気味のシャルドネの影響か、ヒネに敏感になっていたのかもしれません。) ・2杯目も注ぎ立てはチョット漬物ぽい香りがしましたが、段々良くなり時間が経っても落ちることはありません。【バールとペリエールの味わいの差】色は明らかにバールの方が紅茶色で、熟成の進みが早いです。そのバールは、酸が少し残っていて大分丸くなっていて甘味があります。今がピークか一寸超えたところという感じ。一方、ペリエールはもっと滑らかで甘味があります。酸はあると思いますが、甘味にブロックされているのか、あまり感じられないです。ペリエールが全然落ちないのに比べて、バールはグラスの中で40分過ぎると酸っぱくなってきます。余韻の長さは、やはりペリエールの方が断然上です。 バールは2杯目も注いで30分以上で酸っぱくなります。照明が暗く写真の解像度が低いです。ラフォンとは撮影時刻がかなり違います。【モレ・サン・ドニ(村名) 2004と、その1級の、クロ・ソルベの2004と2005】過去に飲んで、トルショーのモレサンはシャンボール・ミュジニーに比べてイマイチ(煙草のヤニぽい香りだったり妙に土臭かったりしていた記憶があります。外れボトルばかりだったのかも。)と思ってましたが、これは結構良いです。イースト香(シャンパンのブリオッシュとはチョット違う感じですが)に微かな花の香りが心地良いです。それに薄旨系の極致の味わいで、酸もそこそこあって飲み易いです。クロ・ソルベ2004は、村名と飲み比べると味のパワーや濃さが一回り上の感じです。香りも複雑さや妖艶さがチョット上かと。時間が経つと段々甘味が出てきます。一方、クロ・ソルベ2005は未だ未だ固く、香りはウンともスンとも言わないです。トルショーにしてこうなのだから、2005の濃さや強さが判ろうと言うものです。1時間以上経っても全然開きませんでした!2004は、トルショーにとってはトルショーらしさが表れた良いヴィンテージなのではないでしょうか?白ワインのヒネ感は、やはり個人差はあるでしょうが、最初のはあまり気にする必要はないでしょうね。但し、今回のペリエールの香りは皆が絶賛する程には感じられませんでした。(例の臭覚のスペクトルの違いかもしれませんが...) 数年前に飲んだバールの1990の方が、私には良いように感じられました。まぁ、ポテンシャルはかなりあり、未だ未だ熟成すると感じたので、数年後に再度飲んでみたい気がします。
2013.06.02
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先日、平野弥の春の(?)ブルゴーニュ・ワイン会が開催されました。 ご近所なので、私は散歩がてらチョット立ち寄ってみました。(な訳ないです。単なる試飲会ならあり得ますが、食事付の立派なワイン会です。歩いて行ったのは確かですが ... )平野弥のワイン会は7ヶ月振りです。前回のブログはこちら⇒夏のPMワイン会、第3弾=締めは平野弥=さて、平野弥の完璧な状態でのワインに、グレート・ヴィンテージの評判が高い2010とあっては期待が高まります。それもメインはロベール・グロフィエのCM1級の飲み比べです。 結果はいかに ...料理メニューワイン・リスト料理とワインに関するコメント【料理の紹介・コメント】各料理の写真とコメントは下に掲載。平野弥の料理担当は依田さんという方で、平野さんが料理センスに惚れ込んで誘ったようです。特に、料理の修行とかはしていないと聞いています。(違っていたら御免なさい。)【ワインの簡単コメント】 (メモってないのでクレマンは省略。)Marsannay Blanc Cuvée Saint Urbain 2011 ( ジャン•フルニエ )ボリュームは弱いが、品を感じさせる良い香り。味はフルニエにしては酸が穏やかで飲み易いです。そして、そんなに水ぽい(薄い)訳ではないです。ジャン•フルニエはSBが良いと思っていましたが、シャルドネも結構良いですね!料理が出た時には既に飲み干していたので確認出来ませんでしたが、蛤やリゾットと良く合ったと思います。Marsannay Rouge Cuvée Saint Urbain 2010 ( ジャン•フルニエ )色は綺麗な淡いルビー。既に熟成香があります。少し熟成した時のグロフィエに似ているような。(ひょっとすると、軽いブレットかも?)味も酸味が、これまた意外に穏やかで且つ旨味があります。酸が弱めになって、2010から造りが少し変わったような印象です。 Bourgogne Rouge 2010 (クロード•デュガ)香りは未だ閉じている感じです。(尤も、デュガのワイン、今までにそんなに香りが開いたのに出会った試しがないのですが ... )味は酸味が前より強くなって、コクと旨味は以前の方があった気がします。平野さん曰く、親子で協議して収穫を一週間早めたとのこと。どおりで!‼ フルニエの方がコクがあって美味しい印象。でも、出席者の中にはこれが一番好きと言う方も居らっしゃって好みは様々⁈リアルワインガイドに確か書いてあったし、平野さんも言ってましたが、デュガのご子息はルソーのワインが好きで、それを目指しているとのこと。そう言えば、味が似ている気がするのですが... Chambolle Musigny 1er Cru Les Haut Doix ( ロベール•グロフィエ )若いけど黒系果実の香り。未だ閉じていて華やかさはイマイチですが、それでも良い香りです。味は既に酸が滑らかで美味しいです。平野さん曰く、オードワの方が酸が緩い。Chambolle Musigny 1er Cru Les Sentiers ( ロベール•グロフィエ )一方、サンティエの方が重い感じの香り!土ぽさが加わった感じです。味はこちらの方が余韻が長くタンニンもシッカリしている感じです。酸が上顎に上がってくるようなニュアンスを感じます。料理との相性でも牛頬肉にはこちらの方が合う感じがします。【セルヴェル•ド•カニュ】【前菜の盛合せ】 CERVELLE DE CANUT は絹織工の脳みそ というような意味で、 フランスのリヨン地方の郷土料理。作り方はフロマージュブランにハーブ(バジルやオレガノ等何でもOK)を細かく刻んで、おろし大蒜と共に混ぜ合わせ、塩・胡椒で味付けをして、 最後にオリーブオイルを混ぜてとろ~り滑らかになれば完成。 インボルティーニとはイタリア語で「巻く」とか「包み込む」という意味。だから、巻いたり包んだものは何でもインボルティーニと言うらしいです。 英語のInvolveですね。いつもながら人参サラダは美味しいです。依田さんの得意ワザかも。 【桜鱒ソテー、ガレット】【菜の花と蛤のリゾット】【牛頬肉のドーヴ】これを桜色に仕上げてくれれば芸術品なのですが、三つ星シェフでもプロの料理人でもないので無理な注文というものでしょう!コンディマンというくらいで、桜鱒にトマトの酸味が効いていてピノに合いますね。特にジャガイモのガレットが美味しいです。色どりも綺麗だし、蛤とリゾットが美味しいです。個人的には本日の料理で一番かも?グラスの数の都合で白ワインは飲み干してたのですが、白と合わせてみたかったです。こういう時はマイグラス持ち込みですかね? ドーヴとは南仏の煮込み料理みたいです。こちらに作り方が載っています。⇒牛肉の南仏風ドーヴ柔らかく見た目以上に美味しいです。グロフィエと良く合ってました。今回はマリアージュに重点を置くというより新着ワインの賞味がメインでしたが、平野弥は毎月第三土曜日に『ワインと家庭料理のマリアージュを探求する会』を開催しているようで、今度参加したいと思います。
2013.04.12
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先々週末は日本のワインのイベント目白押し(?)でした。 その第一弾はこちら⇒岩の原葡萄園ワインセミナー前半はテイスティングを含むワイン・セミナー(岩の原葡萄園の歴史とワインの紹介)、後半は岩の原ワインと食事のマリアージュでした。(と言っても、私はただ食って飲んでるだけでしたが)主催はCaveDeRelaxで、そのプティショップが併設されているくらいですから、開催場所は当然こちら⇒有楽町ワイン倶楽部。有楽町ワイン倶楽部は、スペイン風居酒屋のバールと言った雰囲気で料理もなかなか美味しく、使える店ですね! 【テイスティングしたワインと簡単コメント】スパークリング・ワイン深雪花シリーズ・ワインプレミアム・ワイン左下から、スパークリングワイン ブラン・ド・ブランローズシオタスパークリングワイン ロゼ(マスカット・ベーリーA)左から、深雪花 白(シャルドネ 82%、ローズ・シオター 18%)深雪花 ロゼ(マスカット・ベーリーA)深雪花 赤(マスカット・ベーリーA 80%)左中から、ヘリテージ 2010年(マスカット・ベーリーA 82%、ブラッククイーン 18%)ブラッククイーン 2010年(ブラッククイーン 100%)スパークリングは壜内二次醗酵、所謂シャンパーニュ方式です。ちなみに価格は4000円以上します。機山の壜内二次醗酵スパークリング(甲州)も \3,500 するし、日本で造るとどうしても高くなるのでしょうか?このスパークリングは水飴みたいな香りがして、シャンパンのようなブリオッシュ系の香りはないです。味は爽やか系でまずまずですが、メルシャンの炭酸充填方式と同程度の感じがしてしまいます。ロゼも飴風の香りは同じで割高な感じは否めません。【赤ワインのテイスティング簡単コメント】深雪花シリーズの赤は、流石に善兵衛が開発したマスカット・ベーリーAの本家本元でレベル高いです。ダイヤモンド酒造のY3Cubeと似た香りで、複雑性も感じます。そう思っていたら、例の水飴ぽい香りも出てきました。坂田社長は、ソムリエ等の専門家のコメントで「ベーリーAは苺キャンディーの香り」と言うのが気に入らないようで、苺キャンディーじゃなく苺の香りだと言ってましたが、時間が経つと苺キャンディーの香りです。確かに、ベーリーAの良いものはキャンディーぽさはない気がします。ヘリテージは、熟成ぽい香りがして酸も少し弱めな感じがしますが(特に次のブラッククイーン100%に比べると)、深雪花よりはコクも複雑性もある感じがします。味も十分重さを感じます。ブラッククイーン100%は酸が結構あり、それが特長のようです。香りもチョット変わっていて、複雑性もあり面白い存在かと思います。山形のタケダ・ワイナリーのブラッククイーンと相通じるものがある気がします。時間が経つと、チェダー・チーズ(ゴーダー・チーズ?)ぽい香りが出てきます。【総合評価】赤はベーリーAもブラッククイーンも老舗だけあってレベルが高いですね。これだけ面白いブラッククイーンもタケダ・ワイナリー以来です。(尤もそんなに飲んでいる訳ではないですが...)それに比べ、白はイマイチかと思います。ロゼは赤品種で造っているものの白と同じようなレベルに合って、造りの問題かと思われます。シャルドネなどは全然シャルドネらしさがなく、コクも旨味も全然足りないと思います。 セミナーの後半は上記の7つのワインの紹介とそのテイスティングでしたが、前半は岩の原葡萄園の歴史、特に日本ワインの父と呼ばれている川上善兵衛氏の執拗なまでの日本向きの品種開発に賭けた人生の話でした。主なポイントは下記の内容かと。( かなり端折ってますが ... )日本のテロワールに合う品種の探求10,311種の葡萄の品種交雑をして、マスカット・ベーリーAを初め22品種を開発。(ベリーAと書くと、ストロベリーとかブルーベリーとかのベリー系果実と勘違いされるとのことで、敢えて原語に忠実にベーリーAと表記しているとのこと。) 注) 同じ種のものを掛け合わせるのが交配で、違う場合は交雑と言うようなことを仰ってましたが、正確には雑種の形成を目的とするのが交雑らしいです。日本の葡萄のセパージュ別シェア日本の全葡萄の中で、マスカット・ベーリーAはシェア6%で第4位。1位は巨峰(32%)、2位はデラウェア(19%)、3位が確かピオーネとのこと。ということは、ベーリーAはワイン醸造用の葡萄(熟成向け)ではトップシェアということですね。甲州より多いのは意外でした。【抽選会のプレゼント・ワイン】最後に抽選会がありました。左がプレゼント対象のワインです。【深雪花シリーズ】深雪花がノンヴィンテージになっているのは、在庫を切らさないように2~3ヴィンテージを使って細く長く生産しているためらしいです。これは酒屋やレストランの需要が多くて、そうしているとのこと。従ってヴィンテージ差は少ないようです。【マスカット・ベーリーA2010と善兵衛2009】 一番左と左から三番目は、売切れのため今回は試飲できなかったマスカット・ベーリーA2010と善兵衛2009です。籤運の悪い私が、何と一番上の善兵衛2009が当たってしまいました!!! これは良いヴィンテージの時しか造らず、2000年代は2002とこの2009しか造っていないそうです。代々の特定の区画の葡萄の良いもののみを使い、長期熟成用に造っているとのこと。 10年以上寝かせてから飲んでくれと言っています。2009は、山梨や長野同様に新潟の岩の原もグッドヴィンテージのようですね。 さて、当たった善兵衛2009をいつ飲みましょうか?(裏の方で「今でしょ!」と言う声が聞こえてますが)同じ2009ヴィンテージのダイヤモンド酒造のY3Cubeと比較したい気がします。Y3Cubeは、私が今まで飲んだベーリーAでは一番だと思っています。まぁ、Y3Cube が長期熟成用に造っているかは微妙で、10年持つかは分からないのですがねぇ。
2013.03.31
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久々に知合いのワイン会に参加してきました。その知人はツール・ド・フランスなる企画を主催しています。(トライアスロンではありませんぞ!)日本に居ながらにして、フランス各地の郷土料理をワインと共に嗜もうという企画で、特定のフレンチ・レストランにお願いしてメニューを考えてもらい、それに合わせて知人自前のワインを用意してマリアージュを楽しもうと言うものです。 既に第27回を数え、私が出席したのは初回( 8年ぐらい前でしたでしょうか?)と今回のみです。今回はコンテチーズが有名なフランシュ・コンテ地方の料理です。料理の名前は殆ど聞いたことがないような感じでした。料理をサービスしてくれたフレンチ・レストランはこちら⇒サラ・マンジェ・ド・イザシ・ワキサカシェフ個人のホームページもあるようで。⇒本格リヨン料理『サラマンジェ』料理のメニュー ワイン・リストフランシュ・コンテ地方用にアレンジした特別料理です。主な料理の写真と簡単コメントは下に掲載。(スープの写真は割愛)【ゴード】(生ハムと編笠茸入りトウモロコシ粉のスープ) ゴードとは、おかゆが元祖になっている料理らしく、粉っぽいせいか食感がイマイチです。ベーコンではなくて生ハムを入れているところが変わっていると思いますが、生ハムはそのまま食べた方が良い気がしました。 【鱒のミキュイ ブレットのア・ラ・クレーム】(下記参照) ミキュイとは? 食材の中まで微妙に火を通した調理法のことらしいです。焼き方のミディアムの言葉に近いのでしょうか?【乳飲み子豚のポシェ ソース・アンフェルナル】(下記参照) ポシェとは?「一度沸騰させた液体やだし汁を弱火にして液体の表面がゆるやかに波打つ程度の火加減にし、その中に素材を入れてゆっくりと加熱すること。」と調理法サイトには載ってました。ソース・アンフェルナルとは?(下記参照)【ガレット・ペルジェンヌ】(下記参照)レストランが用意している一般メニューはこちら⇒Salle A Manger Nos_Platsアルザス グランクリュ リースリング・シュロスベルク 2010【ヴァインバック】アルコール:13.5% 若いけど濃い目の光沢のあるゴールド。輝きが一段上の感じです。知人はベーコンの香りがあると言ってましたが、リースリング特有の石油香はあまり感じず、青りんご等の柑橘系の香りを感じます。それにセミヨンぽい香りも感じられます。時間が経つとイースト香も出てきて良い感じになります。味は意外と酸が穏やかで、若いながらグランクリュらしいコクとふくよかさがあります。逆に、時間が経つと酸が出てくる感じ(酸化して酸っぱくなるのとは違います)で、バランスがよくなります。やはり飲むには少し早い感じも...シャトー・マラルティック・ラグラヴィエール ブラン 2009 (下記参照)シャンボール・ミュジニー1985【セルヴェル・タショー】 (下記参照。画像はヴィンテージ違い。)【ボルドー白とブルゴーニュ赤のテイスティング簡単コメント】【MALARTIC LAGRAVIERE Pessac Leognan】セパージュ: ソーヴィニョン・ブラン80%、セミヨン20%アルコール度: 14%コルクはバニラの良い香り。 色は前のアルザスより薄めですが、これが2009らしい色合いかと。ベジタブルな香りですが、そんなに青っぽい訳ではなく、典型的なソーヴィニョン・ブランらしい柑橘系の良い香りです。柑橘系の香りは、こちらを飲んでしまうと流石に前のアルザスより強いです。そして、ほのかに樽香があります。味は、香りから連想するよりもコクがあります。マリアージュでは、鱒のミキュイと良く合っています。クリームソースだけと合わせるより、鱒とクリームソースを一緒に食べた方がより合います。ちなみに、前のアルザスよりこちらの方が合います。久々に飲みましたが、ボルドーの白も良いものは良いですね! 最初、余韻に少し苦味がありましたが、時間と共にふくよかになり濃厚な感じになります。気に入ったので価格を調べてみると、結構高いことが分かりました。同じぺサック・レオニャンのドメーヌ・ドゥ・シュヴァリエほど白は高くはないですが、赤より白の方が高いのはシュヴァリエと一緒です。【Chambolle-Musigny 1985 by Servelle Tachot】 昔の銘ドメーヌ。今はアミオ・セルヴェルが引き継いでいます。セルヴェル・タショーは初めて飲みましたが、古きブルゴーニュらしい淡い色合いで郷愁を誘います。グレート・ヴィンテージということもあり、村名以上の芳醇な香りです。ピッタリなイメージは熟した干し柿でしょうか?干し椎茸の香りもあります。 でも、複雑性とか感動には少し欠けるような気も。その辺が村名の限界かもしれません。まぁ、熟成した良いワインを知ってしまった為のサガかも。味は未だシッカリ酸があり、旨味もコクもあり美味しいです。これは子豚のポシェと合わせましたが、最初ソース・アンフェルナルとは合わず、肉だけで食べた方が合うと思いましたが、時間が経って飲むと、このソース・アンフェルナルと合うようになります。(写真を撮る前にボトルを下げられてしまい、他から拝借してます。)ワイン・ブログランキングに参加しています。良かったらクリックをお願いします。 ⇒にほんブログ村【鱒のミキュイ】 【乳飲み子豚のポシェ】 【ガレット・ペルジェンヌ】 ブレットは緑色の部分がそれで、アーティチョークに似た野菜のようです。ミキュイ(mie cuit)は肉のミディアムレアみたいな感じで柔らかく美味しいです。感動までには至らないですが ...アンフェルナルとは「地獄の」という意。この地方代々の料理ではないそうです。色合いのとおり辛いですが、それ程強烈でもないです。本来の料理(リヨン?)では黒オリーブソースで、そちらの方がワインにも合いそうで興味をそそられます。 地方菓子としてはガレットのみらしいです。 これもそこそこ美味しいのですが、感動するまでには至りませんでした。この企画自体は面白いと思うのですが、各地の郷土料理はその地に行って、その地方の雰囲気を感じながら食べて感動や癒しを得て、合わせて新たな料理の知見を得るというのが、理想と言うか人生を豊かにしてくれるものと思います。そうは言っても、なかなか現地には行けないので、日本で新たな美味しい料理を知り、それが現地に行く切欠になったり、元気や癒しをもらえれば良いのですがね。但し、あくまで美味しいことが大前提であり、どこそこの郷土料理であるというのは二の次です。それは単に雑学が増える程度にしか意味がないかと。今回の料理を食べて、残念ながらフランシュ・コンテ地方に行きたくはなりませんでした。アルザスとか、ボルドー、ブルゴーニュには行きたいですがね!
2013.03.16
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西新橋のワイン・ショップ『カーヴドリラックス(Cave de ReLax)』企画(?)主催のローヌ・ギャング&松嶋啓介特別ディナーに参加してきました。はっきり言って、どちらも全然知らなかったので、当初標題のような感想でした。そして、期待値が高過ぎたのか、イマイチ満足感が低いので今回は手抜きです。てな訳で、詳細はオーナーの内藤さんのブログ[ぺろぐびワイン日記]を参照下さい。でも、このブログの料理画像はイマイチなので、一部料理の写真はアップしました。ローヌ・ギャングの説明はこちら⇒ローヌ・ギャングの日本語ホームページ(日本で言えば勝沼のワイナリーズクラブ見たいなもんですよね。)また、インポータの飯田の紹介ページはこちら⇒ローヌ・ギャングのワイナリ情報料理とワインのメニュー料理とワインの寸評主な料理の写真と簡単コメントは下に掲載。(アミューズの写真は割愛)【ウフ・ポッシュ ソース・トリュフ】 早い話がポーチドエッグですが、白身はゆで卵然とした硬さですが黄身はトロトロ。どうやって作るのという話になりましたが黄身に熱が行かないうちにパッと冷やすのでしょう。トリュフソースがかかっているのですが、あまりトリュフは目立ってなく、意図的にそうしているのでしょうが、個人的にはもっとトリュフの香りを出して欲しいです。でも、黄身はとても美味しいです! 【フォアグラのプロヴァンス風ヌガー仕立て】(下記参照) ヌガーて、ハリーポッターに良く出てきますよね。【グリーンアパラガス 菊芋のピュレとチップ バルサミコのヴィネグレット ベーコンのサヴァイヨン】(下記参照) 菊芋て、どんな形していて、どこで獲れるのでしょう?【ミルフィーユ・ド・ブフ 鎌倉野菜サラダ】(下記参照)【仔羊ロースト タジン鍋風香草風味ブーレット】(下記参照) 知らない用語が一杯出てくるこの料理。フレンチも北と南ではかなり違う印象!【イチゴのタルトレット】(下記参照)シャトー ペスキエ ヴィオニエ Keisuke 2011 やはりヴィオニエは香りは良いですが、味は単調で薄っぺらさは否めません。シャトードモンフォコン コンテスマドレーヌ ブラン 2011 香りの華やかさはイマイチですが、味わいの滋味深さはブルゴーニュに迫るものがあります。マリアージュではアスパラと良く合います。菊芋のピュレとも合います。サンコム コートデュローヌ レ ドゥー アルビオン 2010 典型的なローヌワインの味わいと思われますが、大味で繊細さには欠けます。シャトードモンフォコン バロンルイ 2009 アルビオンよりはコクを感じます。シャトーペスキエ アルテミア 2007 (下記参照)【アルテミア 2007 のテイスティング簡単コメント】【Vantoux Artemia 2007 by Chateau Pesquie】(右の写真は2009で、パーティ前のウェルカム・テイスティングで飲んだのは、この2009。料理と合わせたのは2007。道理で香りが違うと感じたのが、後で合点がいきました。)海苔の香りとか、ヨーグルトぽい香り。若いボルドーに良く感じられる香りに近いかも。未だ閉じていますが、ポテンシャルは感じます。熟成させるとどんな感じになるか、興味を抱かせます。味のふくよかさでは断然前の二つの赤ワインよりは上です。ウェルカム試飲で飲んだものより大分酸味と渋みがまとまっていて、バランスが良い感じを受けます。最初は値段に品質が見合っていないと思いましたが、この2007を飲んでみると値段相応かと。料理との相性では、2つ目のメインディッシュの仔羊とは、バロンルイの方が合っている感じがしました。残念ながら、その前の牛肉のミルフィーユとは合わせる前になくなってしまいました。人数が多いからか、ワインのサービスが少し遅い気もします。タイムリーではありません。(このアルテミアが注がれた時には、もうこの仔羊ロースを食べ終わってしまった人が随分見受けられます。私はアルテミアが注がれるまで残しておいたのです。)【フォアグラのプロヴァンス風ヌガー仕立て】【グリーンアパラガス 菊芋のピュレとチップ バルサミコのヴィネグレット ベーコンのサヴァイヨン】(食材を良く映し出すために拡大し、大きすぎる皿の淵は映していません。)ヌガーとフォアグラを何故合わせたのかが不明です。(ここでも?が...)ヌガーだけだと甘過ぎてヴィオニエのワインとは合わない。尤も、これには次のマドレーヌ ブランを合わせるのが狙いではあますが。 ヨーロッパでもグリーンアスパラ使うんだと最初思いましたが、ここは日本なので。ここの料理は全て皿が大きく、この料理の皿は形も変わっています。(本当は皿の形を映したいが食材が命なので)大きな真っ白な皿に料理の盛付けを見ていると、龍安寺の石庭とかを想い出します。ここも共通する美の世界と言うか主張があるような。 【仔羊ロースト タジン鍋風香草風味ブーレット】【ミルフィーユ・ド・ブフ 鎌倉野菜サラダ】【イチゴのタルトレット】ダブルメインなのでしょうが、こちらが主役みたいです。ここまでくると、これが星付き名店の料理ということで、つくづく私にはフレンチを評価する舌はないなぁと思います。 この料理にも感動はなかったです。肉の間に日本ならではの山葵を挟み込んでいます。アルビオンにも合いますが山葵入りにはブルゴーニュだよね!と思ってしまいます。野菜も津金の「おいしい学校」のボーノ・ボーノの方が滋味深く美味しいかと これは文句なく美味しいですね!でも、サプライズはないですね。松嶋さんの料理も本拠のニースで食べると違うのでしょうね!(感動が得られるのでは...)ニース行きたい! コートダジュール行きた~い!!!
2013.02.11
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GVL(Great Vintage Lover)メンバのある方が、一度デュジャック、ユベール・リニエ、トルショー、ポンソ等でクロ・ド・ラ・ロッシュの水平をやりたいと言っていたのが、とうとう実現しました。本当はトルショーもポンソも入れたいのですが、トルショーは'97がなく('99はあるらしいです)、当り外れの波が大きいポンソは主催者が買っていないので、代わりにアルマン・ルソーを選択しました。(過去のGVLワイン会のブログはこちら⇒『浅草鷹匠「壽」にて』、『ラフォンのモンラッシェと出張イタ飯』)【主催者提供のワインの写真と各感想】 注)各ワインはロンドンからの空輸白のPM1級、赤の特級97水平簡単なテイスティング・コメントPuligny-Montrachet 1er Les Referts 1999Puligny-Montrachet 1er Champ Canet 2002(エチケットの大きさが違います。それに合わせて表記もやや違うようです。)どちらも1級でムルソーとの境界にある畑。シャン・カネの方が有名な気がしますが、それだけでなく2002ヴィンテージの出来の方が良いようです。酸・タンニン・ミネラルの構成要素が高いレベルでバランスしています。 '99は酸が強く、タンニン・ミネラルが少ないのか旨味がチョット欠ける感じです。でも時間が経つと甘味が出てきて、より美味しくなります。開栓して3時間経つと'99は酸味がより強くなって香りも落ちますが、'02は香りも味も全然落ちません。そして、ラフォンのようなマロン・グラッセ風の香りも出てきます! ジャン・マルク・ボワイエは、ポール・ぺルノー同様に比較的廉価ながら品質が高いと思います。(今回は下の赤よりも白の方が変化があり楽しかったです。)( Clos de La Roche 1997 )左から、ルソー、デュジャック、そしてユベール・リニエ。値段の順は、デュジャック > ユベール・リニエ > アルマン・ルソー。そして、開け立てはこの値段どおりの香り・味わいでしたが、状態の違いからか、頑張ったのはルソー。時間と共に出し汁系の味が出てきて滋味深い味わいになります。リニエはブレッド臭が少しあり、時間が経ってもあまり香りが良くなりません。(今日で3本目ですが、1本目はブショネ、2本目はデュジャック並みに素晴らしく、今回はブレタノマイセスとボトル差が激しいです。=残念ながら素晴らしかった2本目は私は参加していません。ということは私と相性が悪い?=) 香り・味わい共にデュジャックが一番でした。でも、私にとっては感動する程ではなくチョット期待外れ! 最初こそチョット妖艶な香りがありましたが、時間が経つと茸の香りになりました。それもトリュフや松茸ではなく椎茸です。おまけで、デュジャックのジュブ・シャン1級オー・コンボット2004ハーフを開けましたが、これが前回同様、私には香りが良く感じられません。主催者ともう一人の方は「ロッシュと同じような香り!これがあればロッシュでなくても良いや。」と仰っていましたが、最後には「やっぱりロッシュのが良いや」と。明らかに私とは臭覚が違うようです。最後は私でも少しデュジャックらしい良い香りを感じましたが、私見ではデュジャックのコンベットはイマイチかと。今回は個人の臭覚のスペクトルが微妙に違っている、あるいはスィートスポットが違うということを痛感しました。そのキッカケとなったのはデュジャックのオー・コンボットですが、少なくとも私にはこのワインの2004は相性が悪そうです。この2006を持ってるけど、どうしようかと思ってしまいました。 こうなったら、暫らく熟成させてから、どんな風に化けるか、私と本当に相性が悪いのか試してみたいです。
2012.11.16
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最近好評なオーストラリアの『カーリー・フラット』、前回の生産者来日の時には参加できなかったので今回は参加してみました。また、今回は生産者側フィリップさんの希望もあり、ブルゴーニュとの比較でしたので興味津津で参加しました。各セパージュ・ヴィンテージ毎に、カーリー・フラットとブルゴーニュ(一部アルザス)をブラインドで比較しましたが、白は分かり易く赤はなかなか難しかったです。(と言うか、ブルゴーニュ赤がヴィンテージのせいか私のイメージと全然違い期待外れ(?)でした。特に香りが...)料理は特別メニューだったのか、とても美味しかったです。 ワインリストと料理メニュー全ボトルと一部のグラス【デザート:スープフリュイとリンゴのソルベ】【ザ・カーリー ピノ・ノワール 2010とデュジャック C.M.2008のグラス】右がデュジャックですが、最近のヴィンテージはデュジャックでも濃くなったのでしょうか?(前の淡い色のが良かったです。)さて、ブラインド・テイスティングの結果は...【ワインリストと簡単なコメント】No.銘柄・ヴィンテージコメント1-aラクーナ 2011(カーリー・フラット)ラクーナはピーナッツの香りで結構良い感じ。味は未だ酸が強いが綺麗な酸で飲み易い。レストランでの評判が良いそうですが、出来の良さがうかがい知れます。シャサーニュは最近良く飲んでいる分かり易いシャルドネの香りではあるが、ミネラルの強さを感じさせシャサーニュと言うよりピュリニーぽい感じ。余韻の長さと言うか口の中での膨らみはモローの方がある感じ。1-bシャサーニュ・モンラッシュ 2010(ベルナール・モロー)2-aラクーナ 2006(カーリー・フラット)杏の香りやパパイヤのような南国フルーツの香りがあり、カリフォルニアのシャルドネのイメージに近い。(この前飲んだ都農にも似ている)味は最初酸味が控えめかと思いましたが段々強くなります。プティシャブリは最初チョットひねた酢酸ぽい香りでしたが、段々蜜感が出てきて南国フルーツぽい香りになります。味はそんなひねた感じは全然なく、膨らみがあって美味しいです。流石ドーヴィサと言ったところでしょうか。香りはラクーナのが良いですが、味はプティ・シャブリの方が上と言ったところでしょうか?2-bプティ・シャブリ 2006(ヴァンサン・ドーヴィサ)3-aピノ・グリージョ 2006(カーリー・フラット)カーリー・フラットは2006にしては色が薄いです。香りはシャブリに良く感じられる鮭缶ぽい香りがあります。味は酸味がかなり落ちていて、ピークを過ぎている感じです。酸味がないからか甘味はチョット感じます。一方、マルク・テンペは典型的なアルザスのヴァンダンジュ・ダルディヴ(遅摘み)のピノ・グリの香り・味わいで、蜂蜜感イッパイです。これは比べるまでもなくアルザスのが上だし、ブラインドでも直ぐ分かります。3-bピノ・グリ 2006(マルク・テンペ)4-aピノ・ノワール 2010(カーリー・フラット)カーリー・フラットは色も薄めで未だ紫が入っていて、フレッシュな果実香が心地よいです。時間が経つとかなりヨード香が出てます。味もコクがありチョット甘味もあって美味しいです。一方、シルグは熟成したボルドー(メルロー?)のような香りで熟成感があります。味も酸味が弱く、ピノと言うより熟成した安ボルドーみたいな感じです。明らかにカーリー・フラットの方がピノらしく美味しいです。(確か、シルグは2008までは酸味が強いのが特徴だと認識しているのですが...)4-bヴォーヌ・ロマネ V.V. 2009(ロベール・シルグ)5-aザ・カーリー ピノ・ノワール 2010(カーリー・フラット)4-aのピノに比べるやや色が濃い目ですが、香りは赤系果実の共通したニュアンスを感じます。 一方、デュジャックは色がもっと濃く、香りが未だ閉じ気味で赤系と黒系の混ざったような重めの果実香を感じます。味も結構渋みが強いです。(5-aの方が華やかさがあるので、こちらがデュジャックと思ってしまいました。ブラインドで唯一外したのがこれでした。共通のニュアンスを感じたのをもっと重視すれば良かったのですが...)5-bシャンボール・ミュジニー 2008(デュジャック)ブラインドは、カーリー・フラットは飲んだことがないのでブルゴーニュ側を推測して判断しました。だから、あまりにもデュジャックのイメージが違っていたので外してしまいました。同じくシルグもイメージと大分違いましたが、若いカーリー・フラットがこんな香り・味わいの訳がないと思い当たりました。そんな訳で、総じて白は分かり易くブルゴーニュの方がやや優勢かと思いましたが、赤は断然カーリー・フラットの方が良かったです。
2012.10.08
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前回の恵比寿Partyの『フォンテーヌ・ガニャールのシャサーニュ特級・1級の5種比較試飲』に続いて、平野弥のモンラッシェ系ワイン会です。 (ペロリ)今回は特級のモンラッシェはないですが、未だ飲んだことがなく名前もハッキリ認識していなかった『ルイ・カリヨン』(歴史の古い由緒ある老舗で評価は高いようです。エチケットは見たことある気がしますが...)のピュリニー・モンラッシェ1級がメインです。他には、同じ畑のラモネと同じカリヨンの赤も。さて、今回はどうだったでしょうか...【料理の前3種】(肝心の主菜を撮り忘れました)最初のワインが赤のもので、しょっぱなが鴨です。でもメインじゃないから手を抜いた訳ではないでしょうが、この鴨はイマイチでした。チョット瑞々しさが足りないです。むしろ、付け合せのエリンギとかリンゴジャムが美味しかったです。このラタティーユは赤にも白にも合って美味しいです。トマトソースの酸味が効いていて、かつコクもあって濃い目の味付けです。真鯛とボラのカルパッチョ個人的好みでしょうが、やはりボラより真鯛の方が美味しいですね!(食い荒らした後の写真でスミマセン)例のごとく、酔っ払ったりワインの比較に気が行くと写真を撮り忘れます。メインの「メバルの香草焼き」を撮り忘れました。大きなメバルを一匹そのまま焼いたのを切り分けています。こちらは鴨と違って風味豊かで脂も乗っていて美味しいです。【ワインリストと簡単なコメント】No.銘柄・ヴィンテージコメント1Saint Aubin 1er Les Pittengerets 2009 (Rouge)色はかなり薄め。ジャン・フルニエを想わせる香りが一寸します。赤系果実のブルゴーニュらしい香り。味は2009だからか酸味はそれ程なく1級らしい厚みがありますが、マイナーアペラシオンだからか2009にしてはチョット薄い感じも。2007は熟成香もあり、2009よりも果実香も出ている感じです。それに艶かしい感じも出ていて良い感じです。でも、やはりヴィンテージか2009より薄い感じです。良い白の造り手は赤も結構美味しく、その上比較的値段がリーズナブルです。ベルナール・モレとかポール・ぺルノーがそうですね。また、サントーバァンはシャサーニュの赤と一緒で、1級でも3千円台とかなりお買い得です。尤もサントーバァンは1級が多くて、格付けはあまり当てにならないようですが... 2Saint Aubin 1er Les Pittengerets 2007 (Rouge)3Puligny Montrache 2009香りはイマイチながら(村名としては標準的かも?)、味は膨らみがあって結構美味しいです。2009の特徴か、造り手の特徴なのか、初めてなので分からないですが、酸は弱めです。ソゼとかと比べるとかなり弱めです。4Puligny Montrachet 1er Champ Canet 2009(村名よりは色が濃いです。樽熟期間が長いのでしょうか?)最初は未だ香りが開いていませんが、PMらしいミネラルを彷彿とさせる香りを感じます。スワリングすると段々開いてきます。味は村名より甘味を感じ、より美味しいです。そして、こちらは次のペリエールやラモネよりも酸味を感じます。5Puligny Montrachet 1er Les Perrieres 2009こちらの方がシャンカネよりも香りが開いています。そして、よりPMらしさを感じます。味もより果実風味が豊富で、こちらの方が美味しいです。真鯛のカルパッチョとは、シャンカネよりペリエールの方が合う感じですが、ボラはシャンカネのが合う感じがします。 6Puligny Montrachet 1er Les Combettes 2009(上の2つより色が薄い感じがします。)香りのボリュームも上の2つよりチョット弱いです。時間が経つと、ムルソーぽい香り(バター香)が出てきます。味も上の2つよりミネラル分が少ない感じで一寸薄いかも。7Puligny Montrachet 1er Champ Canet 2009【1.5L】 (Ramonet)長熟で若い内は堅いとの評判があるラモネですが、ヴィンテージの特徴なのか予想より香りが開いていて、ルイ・カリヨンのシャンカネよりPMらしさを感じます。但し、味はカリヨンより堅い感じでです。でも、かなり旨味がある感じです。時間が経つと、こちらの方が美味しくなってきます。ワインボトルルイ・カリヨンのマイベストワン写真がピンボケで申し訳ありません。スポットを当てたいルイ・カリヨンのマークも良く見えないです。(隣の画像で見て下さい)香り・味から言って(特に香り)、本日のカリヨンのマイベストはこのペリエールでした。(カリヨンの中での序列から言うとシャン・カネらしいのですが...)ルイ・カリヨンのこのマーク、葡萄の上の絵は最初は手斧か何かかと思ってましたが、多分ホースで水を撒いている絵ではないかと。ならば、もうチョットそれっぽく書いて欲しいものです。マークに"1632"と書いてあるように、確かに由緒ある造り手なのですね!このルイ・カリヨン、初めて飲みましたが結構良いですね! と最後の感想で言ったら、オーナーの平野さんに「それはフランスでは失礼なコメント」と言われました。褒めているのに失礼とは『?』(意外にとか言ったなら失礼ですがね)。フランスでは著名な造り手で高評価は当たり前、と言いたかったのでしょうが、マット・クレイマーの本にも出てこないし、私が知らなかっただけでなくアメリカや日本での知名度はイマイチのような気がします。個人的評価としては、香りはPartyで飲んだフォンテーヌ・ガニャールと同程度、味は上かと思います。ルフレーヴやポール・ぺルノーには及ばないですが、ソゼとは同レベルかと思います。
2012.09.01
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何故か夏に行われる、モンラッシェのワイン会および有料比較試飲会。2年前のこの時期にも平野弥のモンラッシェ(ジャック・プリュール)をメインとしたワイン会がありました。今回はビストロ南の『モンラッシェの会』と、翌日行われた恵比寿Partyの『フォンテーヌ・ガニャールのシャサーニュ特級・1級の5種比較試飲』があり、両方に参加してきました。 この時期、泡モノとか白に触手が伸びますが、モンラッシェはどうなのですかね? 特に香りが期待外れのことが多いのですが、そもそもそんなものなのか、価格が桁違いなだけに期待してしまうのですがね。 さて、今回は...1.ビストロ南のモンラッシェの会(各造り手のピュリニー一級畑の比較と2つの造り手のモンラッシェ比較) 人の好みは様々ということを再認識したワイン会です。 まぁ、モンラッシェは一部の造り手を別にして、価格差ほどに感動する訳ではない(特に香り)ということで、複数人でシェアして飲むのが無難かと。 ( 但し、時間をかけて何杯かを変化を楽しみながら飲みたい気はします !!! )補足:最近読んでいる脳科学の本で、舌の上にある特殊なタンパク質の形によって苦味を感じるかどうかが決まるらしく、これが遺伝子に依存するそうです。これによって、ブロッコリーを苦いと感じる人と感じない人が半々いるとのこと。私は今まで苦いと感じたことはありませんが。(この本の著者は東大の先生ですが、池谷さんではありません。)ワインリストと空きボトル簡単なコメント(メモ書き入りで見辛くてスミマセン。)【ピュリニー・モンラッシェ1級の比較】 香りに関しては、ポール・ぺルノーのフォラティエールが1番ピュリニーらしい果実香とミネラル感を感じ、良さが際立っている感じがします(かなり主観的ですが...)。 同じヴィンテージ・畑のジャドは、少しヒネ感があり果実香は弱めで(但し後からバターコーンぽい香りも少し)、味わいはぺルノーより酸味が強く口中に広がる感じです。ぺルノーの方がふくよかな印象。 ソゼはいつもどおりボリュームは弱いながら品の良さを感じさせる香りです。同じヴィンテージ・畑のルフレーヴは、期待した程の香りもなく、味も淡白な印象です。ソゼの方が酸味が強いですが余韻も長いです。 ルフレーヴは未だ早いのかも知れず、その証拠に時間が経つと麦っぽい香りも出てきて段々良くなります。味わいもふくらみが出てきて良くなります。 (オーナーの小川さんの弁では、ソゼは若飲みでも美味しく飲めるとのこと) 造り手の比較では明らかにアラン・シャヴィーが落ちるかと。香りがイマイチなのと、味わいも他と比べると少し薄い気がします。でも一番の違いは、グラスの中で30分以上経つと香りが落ちてくる点です。(価格的には大分安いので、そのままかと)
2012.08.23
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禁酒後、初のワイン会(山形遠征の前でした)。浅草の主催者が暫くサイパンに避難(日本の寒さで頚椎に痛みが走るらしいのです...)していたので、久々の会でした。(前回の会はこちら⇒ラフォンのモンラッシェと出張イタ飯でワイン会=GVLワイン会にて=そんな訳で、ワイン会で大量のワインを飲むのは身体が付いて行けるか懸念もありましたが、付き合いと願望=主催者がロンドンから仕入れるレア物とかがあるのも魅力=優先で参加することに!果たして、結果は...【50年超熟成のNSG(村名)とルフレーヴのバタール・モンラッシェ etc 写真】【ワインリスト】 ・ジェローム・プレヴォー『ラ・クロズリー・レ・ベギーヌ・エクストラ・ブリュット[NV](2004)』 ・パトリアルシュ 『Nuits-Saint-Georges 1961』 ・ルフレーヴ 『Batard Montrachet 1985』 ・デュジャック 『Clos Saint-Denis 1997』 ・トルショー 『Gevry-Chambertin 2004』 ・デュジャック 『Gevry-Chambertin 1er Aux Combottes 2004』(Harf)上の写真はパトリアルシュ『Nuits-Saint-Georges 1961』最近はあまり見かけないエチケットで、かなり年期が入っています。ロンドンからの仕入れで価格は2万円チョットしたらしいです。上の写真はルフレーヴ『Batard Montrachet 1985』エチケットが黴ていて(ロンドンから空輸の時点でこうだったそうです)、保管がよさそうな感じです。価格は7万円ぐらいするそうですが... 【テイスティング・コメント】老舗ネゴシアン「パトリアルシュ」の Nuits-Saint-Georges 1961色は綺麗なレンガ色で透明感が高です。綺麗に熟成していることを予感させます。 香りはリキュール感が強いですが、クリーンなイメージです。ピーク越えの特徴と思われる鼈甲飴のようなニュアンスはありますが、漬物臭はなく劣化は感じられません。味も、果実味は殆どないものの未だ酸味が幾分残っていて、ピュアな味わいで美味しいです。結構楽しめます。村名で50年以上持つというのは驚きです。但し、グラスで30分以上経つと、酸味が強くなってきて香りが落ちます。早めに飲んだ方が良いと思い、2杯目を飲み進めました。でも、隣の方のグラスはいつまでも香りが落ちないでした。古酒はあまりスワリングしてはダメということですね。ルフレーヴの Batard Montrachet 1985色は綺麗なゴールドで期待を持たせますが、最初の香りは弱いです。ルフレーヴらしい華やかさはあまり感じられません。味も酸やミネラルはしっかりありますが、旨味成分が少なそうでチョット薄い感じも。一時間ぐらい経ったところでクリーミーな香りも出てきてと思ったのですが、直ぐに消えてしまって大した変化はありません。味もあまり変わらない感じです。皆、期待感が強かっただけに拍子抜けです。ところが、3時間近く立つとマイグラスを持ち込んだ方が、芳醇な香りが出てきて良くなったと言い出しました(こちらのグラスはとっくに空ですが...)。なかなかしぶといワインなのかもしれません。 デュジャックの Clos Saint-Denis 1997これは鉄板ワインです。 ルフレーヴが本領を発揮しなかった故、本日の一番です。香りは、デュジャックらしいサクランボのような淡いチャーミングな果実香で、少し妖艶さも感じさせます。 もっと、熟成させると妖艶さがますことを期待させてくれます。味わいは薄旨系に近いピュアな旨味と酸味があります。主催者が97ヴィンテージのデュジャックが好きなので何度か飲んでいますが、なかなか酸味は落ちずシッカリしているものの、滑らかさも増しています。その他のワイン追加でトルショーのジュブシャンも開けましたが、一本がブショネぽい駄目ボトルで、もう一本は普通ながら、私の思っているトルショーらしさはあまり感じられず、トルショーはやはりシャンボール・ミュジニーの方が良いですね。この頃から私の調子が段々悪くなってきて(これも起因しているかもしれませんが)、さらに追加で開けたデュジャック「Gevry-Chambertin 1er Aux Combottes 2004(Harf)」もあまり良いとき思えず(他の方々は、6~7k\と安い割には良いと仰ってましたが)、珍しくこれらのワインを残してしまいました。 未だ、アルコールのキャパは70%ぐらいにしか戻っていないようです。(もう戻らないのかも?)今回の収穫は、村名クラスでもいい状態で保管すれば50年ぐらい持つということでしょうか?また、古酒はあまりスワリングしては駄目で、ピークを過ぎているものは早めに空けた方が良いということを再認識しました。次回は、ドルーアン・ラローズのボンヌ・マール1978がメインとのことです。 そして、デュジャックの1997ヴィンテージで、Clos Saint-Denis、Clos de La Roche、& Echezeaux の飲み比べをいずれやりたいとのこと。
2012.05.27
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先日、平野弥主催のワイン会が四谷4丁目の割烹:ふくでありました。この『ふく』はNHK番組「おはよう日本」の「国産ワインを楽しむ」(2011.11.3放映)で紹介された店です。また「日本のワイナリーに行こう 2011」でも紹介されています。今回は平野さんが1月限定特別コース料理とのマリアージュを考えてブルゴーニュワインを選択しています。果たしてその相性は?相性はさておき、その料理内容と味は楽しみです!【旬の食材の割烹料理とエスプリデュバンのブルゴーニュワインのマリアージュ】【特別メニューと各料理】簡単解説/感想/その他【料理を引き立てるWine】【多彩なメニュー】先付 すっぽんスープの茶碗蒸し一 品 赤海鼠このわた和え 子持昆布揚 物 河豚白子くわい揚げ御 造 下田・金目鯛炙り 墨烏賊焼 物 柳カレイ酒焼き 紅白なます煮 物 熊本塩キャベツ・鮟鱇 肝炊き強 肴 阿蘇・赤牛溶岩焼き 下仁田葱食 事 ずわい蟹と天草海苔土鍋炊込飯甘 味 金柑のクレームブリュレ左の写真は焼く前の赤牛です。右側にあるのはよく見なかったですが多分下仁田葱の白い部分かと。(撮ったアングルが良くなかったですね。皿の正面からアップで撮れば良かったです。)注)エスプリデュバンとは平野さんが立ち上げたインポーターです。今回のワインは全てそこ経由のワインです。金箔が乗っています。正月だからでしょうか、中に餅が入っています。これに合わせたPouilly Fuisse Les Combettesは2005にしては優しい味わいで茶碗蒸しの上品な味わいに良く合います。また餅の食感ともよく合う感じです。右のワイン、ブルゴーニュブランですが何とソーヴィニョンブランとのこと。S"?"のSはSpecial のSともSauvignonのSともとれ、"?"なんて名前を付けるところが思わせぶりたっぷりです。香り・味わいとも明らかにシャルドネとは違うSBらしさが出ています。なまこと一緒に添えられたグレープフルーツと良く合います。なまことも菜の花とも相性が良く、菜の花の苦味がアフタで柔らかく感じられます。この料理は甲州とも合わせてみたいです。しんじょう揚げというのでしょうか、フグの白子を揚げたものですが、その横に付いているのが慈姑の茎を揚げたもので、下の根の部分はすりおろして衣に混ぜているとのこと。(だからクワイ揚げか!)合わせたワインはファビアン・コシュのMeursault L'Ormeau。2005にしては味は薄めで、その分既に十分飲めます。香りも控えめです。白子と合わせるには、もう少しコクが欲しく一級とかの方が良いのでは? と思いましたが、平野さん曰く"この畑だけが白子に合う。"と。合わないことはないですが1級ムルソーと実際飲み比べしたいと思います。慈姑茎揚げとは良く合っていました。また、このワインは時間が経つと段々香りが開いてきて味もふくよかになります。そうなってから再度合わせてみたかったですが、もう白子揚げはありませんでした。ジャン・フルニエのマルサネ2008が酸味が強く未だ早い感じがしたので、この2009はどうかなぁと思ったのですが、こちらの方が酸味が穏やかでコクがあり早く飲めます。そして金目鯛の刺身と良く合います。最初はマグロやブリならピノも良いけど鯛なら白のが良いのではと思ったのですが、意外にも合いました。特に皮を焼いて風味を出し旨味を閉じ込めているところが、より合っている感じがします。参加者の中に「オリーブオイルと塩で食べた方が美味しいのでは?」と提案する人がいて試してみましたが、やはり日本人だからか山葵・醤油の方が美味しいしピノに良く合います。(メニューに書いてないですが奥に見えているのは富山の寒ブリです)次のワインはユベール・リニエのシャンボールミュジニーなのですが、これとカレイの酒焼きを合わせるの?と思っていたら、平野さんが一つ飛ばしていて合わせるワインが抜けていました。勝手にフルニエのSBやムルソーと合わせてみましたが、SBが合うような感じです。(合わせてみませんでしたが、後で考えるとプイィ・フュイッセが合っていたのではないかと思います)それにしても、この柳カレイも良く脂が乗っていて美味しいです。特に縁側の骨のところが香ばしくて美味しいです。リニエのCM2008は未だ香りが開いていないです。前に飲んだCM2007が酸味が強く未だ早いと思ったので、この2008はどうなのかと思っていたのですが、こちらの方が酸味が穏やかで既に飲めます。でも、アンコウの白味噌煮とは酸が浮く感じでイマイチ合わないかと。平野さんもモレサンドニのが良かったかなと言っていました。ワイン自体も旨味が少し足りないかなぁという感じです。赤牛の溶岩焼きに合わせるワインは、Domaine du Clos SalomonのGivry1級クロ・サロモン2009。畑名をそままドメーヌ名にしているのは名家の証拠ですが平野弥に紹介されるまで知りませんでした。(スキー靴メーカなら知っているのですがね。チョット古いか...)最初は赤系果実の香りですが、時間が経つと09らしい黒果実に黒豆ぽい香りも出てきて良い感じに。肉に大根おろしでも塩・辛子でも合いますが、酸味の利いたこのワインには大根おろしの方が合うでしょうか?肉自体は非常に美味しいです。左の写真の切れ目を2切れ食べましたが厚めのステーキで食べてみたいです。本日のメインのルフレーヴのピュセル2008。最初香りはおとなしめでピュレニーらしい香りはありますが華やかさがイマイチかと。ルフレーヴのピュセル好きの参加者は「これがピュセルの味、ミネラル感!」と納得、喜んでいましたが、どうも私のテイスティング力ではフォラティエール等の他の一級との差がそれ程感じられません。以前、ポール・ぺルノーでピュセルとフォラティエールの飲み比べ2004をやった時にもピュセルの方にミネラルと酸味の強さは感じましたが、味わいとしては大した差を感じませんでした。平野さんは「ピュセルは純粋なミネラルが特長。これは化粧が取れて本来のピュセルの香り・味になっている」と言ってました。土鍋炊込みご飯との相性は一見合うのですが余韻で合わないような感じを受けました。それより、炊込みご飯が美味しいのでマリアージュより食べる方に気が行っちゃいました。締めの金柑のクレームブリュレも美味しく、これとピュセルが合っていたと思います(うろ覚えですが...)。でも、香りとかを考えるとラフォンのムルソーとかの方が合うのでは?と思ってしまいました。(ピュセルの写真が心なしかボケているのは私の思いを代弁しているのかも?)本日のマリアージュで良かったと言うか面白かったのは、フルニエの?と赤海鼠(なまこ)や菜の花、金目鯛炙りとフルニエのマルサネ、赤牛の溶岩焼きとクロ・サロモン2009でしょうか。ふくの料理は期待に違わず美味しかったですね。今度は名物のふくカツを食べてみたいです。ルフレーヴのピュセルについては、2004をフォラティエール2004と共に持っているので、いずれジックリ比較テイスティングをしたいです(そのつもりで買ったのですが...)。できればポール・ぺルノーとも比較したいです。 まぁ、いつ飲むかが問題ですが...
2012.01.21
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横浜旭区の知人宅のワイン会です[勉強会ぽイです。知人は探求会と言っています]。その知人とは1998年来の付合いで、フランスワイナリ巡りツアーで知り合いました。最近はあまり参加していませんでしたが、1999年からワイン会を自宅およびレストランで始めており、今回が記念すべき100回目ということで参加しました。記念すべき会なので、豪勢にペトリュスの81ヴィンテージと、同じくオーゾンヌの81ヴィンテージです。知人の奥さんはコルドンブルーでフレンチを習っており、その料理の味の秀逸さとレパートリーの豊富さも特筆です。【ワイン探求会100回記念の豪華なワインと料理】Chateau Petrus 1981 VSChateau Ausone 1981どちらも知人宅のセラーで7年程保管されていた古酒です。(知人は自宅のセラーと納戸に800本程保管しているとのこと)【比較テイスティング結果】 色殆ど同じで、この前飲んだシャススプリーン程度の色合いで少しレンガ色がかっている程度。オーゾンヌ(以下、Aと略)の方が若干レンガ色が強い感じです。予想では殆どメルロ100%のペトリュス(以下、Pと略)の方が熟成が進んでレンガ色が強いかと思っていましたが結果は逆でした。香り(フレーヴァ⇒主催者がこう言っているので)Aは最初からドライフルーツの香りがあり、奥から茸や腐葉土の香りが出てきて複雑そうです。一方、Pは最初腐葉土や干し椎茸の香りが強く、篭っている感じでドライフルーツ香はあまり感じられません。でも、その茸ぽいブーケがより複雑でトリュフのような香りに感じられます。そして、時間が経つとPにもドライフルーツ香が出てきて妖艶になってきます。最初はAの方が香りが良いと思いましたが、30分ぐらいで完全に逆転しました。味わいAの方が酸味がやや強く、アフターに渋味や苦味も少し感じます。(期待した程のコクや旨味はない感じも…)それに対してPは非常になめらか(絹のような舌触りとはこのことかと)。厚味もあって美味しい。(ここで値段の差に納得か?どちらも正確な値段は知らないが)但し、酸味が強いからかAの方が余韻は長い気がします。(出席者によってはPの方が長いと言ってますが、これは前に何を食べていたかとか料理との相性にもよりそうで、特に美味しい方が余韻も長いという思い込みもありそうで、何とも言えません。)主催者はいつも3種類程度のジャムやヨーグルト、林檎等を用意し、果実フレーヴァー/酸味の質/乳酸発酵の度合いetc を比較評価させようとしています。それによると、Aの酸味具合がカシスジャムと1番似ているような気がしました。(他のジャムはベリーAとイチジク)料理との相性これが難しい!普段良く食べている料理とかワインだと感じ易いですが、そうでないと比較のベースがないので、相性の感覚を美味しさの感覚と正確に切り分けるのが難しいです。ということで、あまり語るのは止めます。タルト(パイ包み焼き:下の写真参照。料理自慢の奥さんによるとトルテと言うらしいですがタルトとの違いが分かりません)はAの方が合うと最初思いましたが、ワインの酸味がアフターにより残るような感じになることから、Pの方が合っていると言えるでしょうか?主催者の弁ペトリュスの畑はポムロルの中でもそこだけの特有な土壌で(スメクタイトを主とする膨張性粘土鉱物の湿性土壌:ワイナート 2000年夏号参照)、メルロでも特に長熟なワインができる。オーゾンヌは厳格な造りで、それがワインにも表れているが、ベトリュスのワインにはエロチックな雰囲気を感じる。(ウ~ン、造り手の性格も反映しているのでしょうかね!)総合評価どちらも凄いワインなのですが、上記のコメントどおり市場値そのままと言うか、複雑性と味わいの滑らかさ・深さでペトリュスに軍配が上がります。かなり前にオーゾンヌのセカンドを飲んで(値段もやまやで\3980でした)、予想以上の香りと味わいに凄く感動したのですが、それから考えるとチョットがっかりな感があります。【ワインを彩る料理】(タルトは、料理自慢の奥さんによるとトルテと言うらしいですがタルトとの違いが分かりません。)ペトリュスをじっくり飲んだのは初めてでしたが、これ程変化や色んな表情を見せて(魅せて)くれるとは思いませんでした。一方、オーゾンヌも悪くはないですが、もっと熟成させるとどうなるのか興味あります。そうなると、今持っている1997ヴィンテージをいつ飲むかが悩ましいです!
2011.12.29
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数年前(?)からGVLなる不思議なグループが発足し、浅草界隈で美味しいワインを探求する会を開いています。こちらのワイン会(鴨料理とトルショーのワイン=浅草鷹匠「壽」にて=)も、その一環でした。(世の中には正反対(?)のBVCなる会もあるようですね...)昨年の8月に初めてワイン会でモンラッシェを飲みました。銘柄はジャック・プリュールの2001で、ラフォン程ではないにしても高価です。その時は、複雑そうなニュアンスは感じられましたが、私のテイスティング能力では繊細な香りは判別できず残念な思いをしました。味わいもあまりふくよかさを感じられず、ガッカリでした。(その時の主催者の各ワインとモンラッシェの感想、およびレストラン・シェフのモンラッシェの感想はこちら。絶賛していますが...⇒白ワインの最高峰‐モンラシェ‐ワイン会報告。 また、主催者のモンラッシェの特長に関する考察はこちら⇒モンラッシェの個性とは?)でも、「モンラッシェなんてそんなものだよ」との声もあり、「ラフォンのモンラッシェも大したことないよ」とか、「場合によってはペリエールのが上だよ」なんて評判も聞いたことがあるので、あまり期待せずに参加してみました。前置きが長くなりましたが、はたして結果は... 注)GVLとは Great Vintage Lover の略ですが、グレートヴィンテージに拘っている訳ではありまん。優れたワインに関してはヴィンテージの出来を加味して若干飲み頃を吟味してはいますが...【出張イタリア料理とコント・ラフォンのモンラッシェ】料理メニューとモンラッシェ補足脇役ワイン⇒\5000/人 程度で食材持込でゼロから主催者の台所でイタ飯を作ってくれました。出席メンバの伝によります。お店のホームページはこちら→世界一小さなイタリアン「Carina Primavera」前菜は生ハムと、メロンではなくラフランス。メインはエゾ鹿でした。本来なら主役になるはずのクリストフ・ルーミエのシャルムシャンベルタン。ラフォンのモンラッシュの前では単なる脇役でした。⇒ 【テイスティング・コメント】料理はイタリアンだからか、ナポリ風シラス入りピザとパスタ(ベーコンと茸のレモンクリームソース)が美味しかったです。エゾ鹿は普通というか、あまり印象に残っていません。赤ワインは本来なら主役になるはずのルーミエがすっかり影が薄かったです。最初から芳醇な良い香りですが、期待に反してその後良くなることはなく、ルーミエとしてはイマイチかも。メンバの意見では、「やっぱりルーミエはシャンボール・ミュジニーだね!」というところで落ち着きました。さて本題のモンラッシェですが、開けた最初の色と香りで圧倒されてしまいました(色が濃いので参加劣化を心配しましたが杞憂でした)。今まで飲んだラフォンのムルソーと違い最初から開いており、それも甘い香りのブランデーのようです。その中にキチンとラフォンらしいマロングラッセの香りとか桃のコンポートのような香りもあります。前に飲んだ1990のバールに近いかもしれませんが、それよりも複雑性やボリューム感があり余韻も長いです。 逆に合わせる料理が難しく、単独で飲んだ方が良いかもしれません。デザート類には合いますが、ビザやパスタにはそれ程合いません。牡蠣のクリーム煮とかと試してみたいところです。3時間以上経っても、そのパワーは落ちることはなく健在です。このパワーからアルコール度が高いような感じを受けますが、13.5%と一寸高い程度です。('91はバールが13% でした。)翌日のボトルの雫もパワー健在で、これにウニのような熟成香を加えた感じです。白でこれだのパワーを感じたのは、シャトー・ディケムの1999 以来です。また、翌日コーヒーを飲んだ時にモンラッシェの香りが甦ります。更には何かの拍子に唾を飲み込んだ時に甦ることがありました。 畏るべしです!!!J.Prieurの2001と比べると、ボリューム感が全然違うせいか調香師でもない私でも良く分かります。翌日ルネ・デュ・バンでムスクの香りを確認しましたが、J.Prieurよりこちらの方がムスク香を感じます。また一週間後も全然香りが落ちないです。凄いパワーです。持続性の観点からもイケムに匹敵します。浅草の主催者は未だラフォンのモンラッシェ1989を持っているそうで、よりクレートヴィンテージなだけに、そちらを開けるのがますます楽しみです! その時にも是非参加したいと思います。ラフォンのモンラッシェのこのパワーは最初からなのか、20年かけてより増したものなのか不思議です。
2011.11.21
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久々の平野弥のワインです。今回のワイン会のテーマは、平野さんの感想でドメーヌ・ルフレーブのワインが2008からスタイルが変わったのではないか(それも平野さんの望まない方向に)、また、ユベール・リニエとリュシー・エ・オーギュスト・リニエのワインは元は同じであったが、今ではかなりスタイルが違うのではないか、ということで両者の比較テイスティングです。 他は平野さんお薦めのワイン達です。◆平野さんのルフレーブ・テイスティング感想ブログはこちら⇒変化するドメーヌ・ルフレーヴ:2008年と2007年の比較 - Ma Parole de vin-ワインは語る-【テーマワインとその他のワイン(一部)】ワイン会のワインリストと簡単なコメントは下記のとおりです。【ワインリスト】No銘 柄 名Vintage造り手コメント1Cremant de Bourgogne Brut Rose de VigneNVDomaine Chevrotシャンパーニュのブリオッシュ系の香りはないが、チャーミングなフランボワーズ系の香り。シッカリした造りながらスルスル飲める感じ。2・・・・2009Cordier Pere et Fils家飲み(感想はこちら⇒2011.4.30の日記)も含め今回で4回目。相変わらずレベルの高いACブルで美味しい!3Pouilly Fuisse Fine Josephine2006Cordier Pere et Fils色も濃く貴腐の入ったようなハチミツ香。ビオディナミの教祖ニコラ・ジョリーのクール・ド・セランを思い起こさせます。味も香りそのままで甘く膨らみがあります。これでもドライで甘口タイプが別にあるようです。(デザートの時に予定外で特別に出てきました)4Pouilly Fuisse Les Brules2006Chateau Fuisse未だ未だフレッシュで品の良い果実香。味も高級シャルドネのニュアンスがあり好印象。5Puligny Montrachet Clavoillons2007Domaine Leflaiveピュリニーらしい品の良い硬質感を感じさせる香り。私のイメージするルフレーヴからすると控え目の香りでソゼを連想させます。時間が経つと芳ばしい新樽と思われるロースト香も出てきます。味はクリーンな酸味が利いていて2007にしてはふくよかで余韻も長いです。6Puligny Montrachet Clavoillons2008Domaine Leflaive香りはこちらの方がボリューム感がありインパクト強いです。ピュリニーと言うよりカリフォルニアのシャルドネに良く感じられる香りです。味も果実味豊かそうですが、2007より余韻が短くミネラル分が少ないような感じです。時間と共に変化してくるような味わい深さや面白さに欠ける感じです。7Marsannay Trois Terres VV2006Jean Fournier平野さんお薦めのジャン・フルニエ。確かにマルサネとは思えない(と言っても、あまり飲んでないのですが)ふくよかな味わい。香りは最初還元臭や漬物らしき香りがありましたが、直ぐに抜けて乳酸菌飲料系の香りに。まぁ、美味しいのですが、これが5~6千円するとなるとチョット考えます。(アルコール13.5%)8Givry 1er Cru Clos Salomon2009Domaine du Clos Salomonドメーヌ名を畑名に出来るのは由緒あるワイナリのみらしく平野弥の掘り出し物。2009の特徴か飴玉のような香り。時間が経つとルソーのようなアセロラ香が出てくる。味は綺麗な酸味が特長で、酸味命のブルゴーニュ好きには良いかも。アルコール13.9%と高め。熟成させると面白いような気がし興味あります。9Morey Saint Denis2008Hubert Lignierブルゴーニュ好きのオタクが(誰とは言いませんが...)評価しているので本日一番期待してたワイン。香りはブルゴーニュらしさはありますが弱めな果実香(先週自宅で飲んだC.M. Bussieres 2007のが香りが良かった気が...)。味は酸味が強く未だ飲むには大分早い気がし旨味も足りない気がします。でもブルゴーニュ好きはこれを美味しいと思うのかも。10Morey Saint Denis 1er Cuvee Romain Lignier2004Lucie & Auguste Lignierこれのクロドラロッシュやモレサンドニをかなり前に飲んでいますが、酸味とタンニンが綺麗に融合していて美味しいです。本日一番の味かと。香りはこちらも弱めながら、土の香りとか出し汁系の香りがあります。味も出し汁系ですが。ルフレーヴの2007と2008は確かにヴィンテージ以上の違いを感じます。平野さん曰く、「2008から醸造長が代わりスタイルが変わったと思われるが、評論家やジャーナリストは何も言わない。多分バトナージュ回数を増やして抽出を強めているのではないか?カリフォルニア等の新世界系のワインに変わってきている。残念に思う。」 私の感想では、抽出を強めている割には旨味が少なくバランスが悪くなっている気がします。たまたま2008は醸造長が代わって失敗しているのか、今後を見守りたいと思います。L&A.リニエは比較のヴィンテージが違いすぎて分かりませんが、平野さん曰く、「2004 同士で比較してもL&A.リニの方が濃く、壜詰めの時に何か足しているのではないか?こちらの方が明らかにモダンなスタイル。2006以降、オーナーのケレンが何かに怒ったようで出荷してくれなくなって、近いヴィンテージを出せなかった」と。 復活したユベール・リニエは前にも増してクラシックなスタイルになっているとのことですが、2007も飲んだ感想では、今のところ私のあまり好きなワインではない気がします。注)上の何か足しているの何かとはタンニンの粉(パウダー)ではないかと平野さんは言っています。このタンニン・パウダーて知りませんでした。オークチップと共に醸造テクニックの1つで、10年ぐらい前にボルドーで出現し、今ではブルゴーニュを含め色んな所で使われているようで、日本でも市販されているらしいです。【オードブルとメイン料理】オードブル( 右から、秋刀魚の燻製、鰯のオイルサーディン、鶏唐揚げマリネ )鯛のポワレ(バター未使用)・焼き茗荷添え黒豚のロティ秋刀魚の燻製の酢漬けがなかなか面白い味わいで美味でした。鯛のポワレにはルフレーヴの2007が良く合います。また、黒豚のロティに添えられているワサビは、LA.リニエのタンニンが溶け込んだ味わいと合う感じがします。平野さんが今年の6月にブルゴーニュで試飲した感想によれば、今のところ賛否両論の2009より2010の方がバランスよくエレガントでお薦めと言っています。まぁ、1989年と1990年の関係みたいでしょうか?ACブル等、早いものはもう直ぐ出てくるでしょうから楽しみです。S.ジョブズが生きていたら、最後の日に飲みたいワインは何と言ったのか気になるところです。 冥福を祈ります。
2011.10.02
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ルイ・ジャドのワインは、ACブルとか村名クラスはそこそこ飲んでいますが、思い返してみると1級レベルはあまりないので参加してきました。それに、ルイ・ジャドは1998のフランス・ワイナリ巡りの旅で、ボーヌの醸造施設を見学した懐かしさもあるので。【メイン料理とルイ・ジャド全ワイン】スペイン産子豚の丸焼き(50cm程)赤ワイン7本、白ワイン2本(向かって右側)メインの子豚の丸焼きは、3時間かけて表面がカリカリになるまで焼いたようです。チョット臭みはありますが、いい色に焼けていて香ばしいです。でも北京ダックの方が香ばしく、身の肉もイマイチ脂がのっていないようで、もっと成熟した銘柄豚の肉の方が美味しいと思いました。チョット期待外れでした。ラムはマトンよりも美味しいですが、子豚はこんなものなのかもしれませんね。また、赤ワインにはあまり合いませんでした。(最初の白ワインの方が合うような気が...)ルイ・ジャド1級のワインリストと私の簡単な感想(香り中心)は下記のとおりです。(ヴィンテージは全て2007)【ワインリスト】No.銘 柄 名コメント1Chassagne-Montrachet Morgeot香りは大人しいがソゼのような上品な香り。時間と共に段々開いてくる。味は一級らしいふくよかさがあり、どちらの白もオリーブと非常に良く合う。2Puligny-Montrachet Folatieres2つのボトルを夫々飲んだが、かなり差があり最初はバターコーンのような香り、2本目はオーソドックスなピュリニーの感じで、こちらの方が好印象。3Volnay Clos de la Barreカシスぽい果実香にハーブや茸風の香り。時間が経つとドライイチジクの香り煮なる。2007にしては結構濃い味わいで、タンニンも未だ強い。4Pommard CommaraineNo.3に良く似ていてドライイチジクの果実香。でもNo.3程の複雑さはない。酸味やタンニンが滑らかで、今飲むならヴォルネイよりこちらの方が美味しい。5Corton Pougets(これだけ特級)同系統の香りだが果実香が前の2本より豊富。味もNo.3より濃く流石特級と言いたい所だが、余韻は短め(特に酸味の)。そう思っていたら、後半はグラスの中で落ちてきた。6Nuits-Saint-Georges Aux Boudots色は上の3本に比べて一番薄め。香りも一番熟成感がありビオ臭ぽい香りもある。最初は味も薄い感じがしたが、段々旨味が出てきてエレガントな感じに(NSGぽくない!)。酸味は今までの中で一番強い感じ。7Vosne Romanee Beauxmonts香りは今までの中で一番重々しい感じ(でも結構好きかも?)で、少し篭っていて開いていない感じ。味わいはふくよかで美味しい。ここまでくると、結構酔ってくるのと飲み疲れるのとで、評価が怪しくなってくる。余程の差や感動がないと記憶も怪しくなる。8Chambolle-Musigny Les Baudes香りはコーンで上のワイン達とは系統が違う感じ(ここまでくると印象が薄い)。味わいは酸味が強く好みでない感じ(酸味が嫌いな訳ではありません)。旨味も少ない感じ。9Gevrey-Chambertin Lavaut St-Jacque今までと同系統の果実香に、いい感じの麦チョコぽい香りがある。これも酸味が強いが、No.8よりは良い感じがする。上のワインで気に入ったのは、ヴォルネイとポマール、そしてヴォーヌ・ロマネでしょうか。コルトンは最初良かったのですが、後半落ちたので外しました。コルトンだけ特急ということでボトルが太く重いです。(もしかするとラヴォー・サンジャックも良かったかもしれませんが、記憶が薄くメモもあまりないので...)ワイン会に同席していた、同じ楽天ブロガの方のコメントはこちら。⇒【ルイ・ジャド2007年1級水平ワイン会】参加レポート 前編【かがり火】、【ルイ・ジャド2007年1級水平ワイン会】参加レポート 後編【かがり火】(私よりマメで写真もシッカリ撮っている上、キッチリ書いているので参考になるかと。)また、主催者のかがり火のオーナーの感想はこちらです。 ⇒ルイ・ジャド 2007年 一級水平ワイン会 2011・9・7 かがり火、ルイジャド2007年一級水平を飲んで(どちらも私とは好みが違いますが、少しken2137さんの方が近いような。但し、かがり火オーナーは評価がプロの視点であることと、サービス側の配慮が入って辛口になれないようです。)他の人の感想を見ても全然違うのに驚き、と言うか、やはり好みや過去の体験(思い込みもあるかもしれませんが...)にかなり影響されるということを再認識。やはり、ワインは自分で飲んでみないとダメですね。それにボトル差やタイミングがあるので、何回か飲んで判断しないと。
2011.09.11
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私が初めてジョルジュ・リニエのワインを飲んだのが、このクロ・サン・ドニの2004でした(2009.12.19の日記参照)。アルローのG.C.AuxCombottes、コシュ・デュリのポマールと並んで、私の飲んだ2004のベストかと。そんな訳で、この垂直は興味津々です。【フレンチとブルゴーニュ特級ワインのマリアージュ】馬肉のタルタルステーキシェフが名付けた山梨流(肉の部分が見えないので再掲)【ワインリスト】Clos Saint Denis 2006Clos Saint Denis 2005Clos De La Roche 2005Clos Saint Denis 2004Clos Saint Denis 2001【食事メニュー】アミューズグール(空豆塩茹で)甲州流・馬肉のタルタルステーキ、パングリエ添え千葉産スズキのポワレ、濃縮赤ワインソース、人参とエシャロットのピューレフランス・ドンプ産ウズラの丸焼きフロマージュ【食事とワインの簡単な感想】総評として料理もワインも全て美味しかったです。南さん、シェフの斉藤さん、有難うございました。初っ端の2006は甘味も乗っていて、思っていたより十分飲み頃になっているかと。味に膨らみもあって十分美味しいです。2005はどちらも色から言って濃く、未だ早いです。最初、サンドニはタンニンが強い感じで、ロッシュは酸味が強い感じでした。そして、サンドニは何かモヤモヤした感じで、南さんが言ってるように晴れ渡りません。マット・クレイマーが下記のように言っているのが分かった気がします。 注)「デュジャックならテロワールは尚くっきりと映し出されるのに引き替え、リニエでは強く深い葡萄の味のためにテロワールの違いがぼやけている。テロワールが透けて見えるという意味で言えば、ワインに味の透明度がない。」 (いつもそうな訳ではなく、マット・クレイマーが飲んだのがそうだったのでしょうね)2004はやはり香りが一番良いです。味も以前飲んだ時よりも滑らかになっていて美味しいです。ただ天候のせいか以前飲んだ時の方が香りが良かったような気がします。単なる印象のせいかもしれませんが...2001はかなり熟成が進んだ香りで、動物香とか腐葉土のような香りがあります。と思っていたら1時間程して香りも味も落ちてきました。ボトルの状態が良くなかったか、そもそも骨格の弱いワインなのかもしれません。料理との相性としては、スズキのポワレの濃縮赤ワインソースが2005の濃い味と合っていましたね。ただスズキ自体と合うかは疑問です。(と言っても食べている時は殆ど気にならなかったので、そうでもないかも) 付け合せの人参とエシャロットのピューレはとても美味しくスズキとも合います。ウズラの丸焼きは前にも食べましたが、やはり美味しいですね。鳥は丸焼きに限ります。特に骨のところが美味しいので骨毎食べてしまったら、皆に驚かれてしまいました。私の皿は脚の部分の骨2本しか残っていません。ワインとの相性も忘れて食べてしまいました。ワインの味だけに関して言えば、2005ロッシュ>=2006>2004>2005>2001 と言ったところでしょうか。ワインの画像はピンボケなのでこちらで⇒ジョルジュ・リニエのクロ・サン・ドニ垂直ワイン会 2011・5・23 ビストロ南鱸のポワレ濃縮赤ワインソースwith人参とエシャロットのピューレフランス・ドンプ産ウズラの丸焼きこの2005はポテンシャルは感じられるのですが、いつ開くのやら。また2004だけ香りの系統が違うようにも感じるのですが、これはどんな違いによるのでしょうか?酵母が違う? 2006からエチケットが変わり、ご子息がメインになったのかもしれませんが、品質が落ちないことを願います!それ以上に価格が上がらないことを!!!
2011.05.28
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浅草のワイン仲間のコネクションで、"一見さんお断り"の鴨の名店『壽』に行ってきました。今回で2回目ですが、最後には女性のハイヒールが片方無くなったトラブルがあり、かつ一人は行方不明になってしまうハプニングでしたが、それなりに堪能してきました。【壽の鴨料理とワインのマリアージュ】鷹斑(たかぶ)菜の花添えメインの鴨肉[真鴨]=色んな部位あり=各種ワイン(マグナムは下)(真ん中の白っぽいのは脂ではなく首の皮です)【食事メニュー】蕗の煮付け空豆軍鶏のささみ山葵和え軍鶏砂肝焼き軍鶏レバー焼き鷹斑焼き(たかぶ)=小鴨の半身焼き=御狩場焼き香の物軍鶏雑炊大きな苺(甘王?)注)なぜ鷹斑焼きと言うのか、聞き忘れたので分からないのですが、鷹斑とはオオタカの翼下面の斑点模様のことらしく、その辺りから来ているのかもしれません。こちら参照⇒オオタカ Goshawk 【食事とワインの感想】「蕗の煮付け」は良く出汁が出ていて良い味しています。残り汁も飲んでしまいました。ささみ山葵和えも刺身に近い柔らかさと軍鶏の旨味が出ていて、白ワインと良く合います。これはシャルドネより甲州あたりの方が良く合うような気はしますが。軍鶏レバーはレバーとは思えない柔らかさで、主催者はレバーが嫌いらしいのですが「これなら食べられる」と言ってました。ここからが赤ワインの出番ですが、既にトルショーはドンドン飲まれています。(開きが早いもので)シャルム・シャンベルタン2001は既に飲み頃で、熟成感のある妖艶な果実香に薄旨系の本領発揮と言った味わいです。マグナムは香りはチョット閉じ気味ですが、味わいは全ての要素が多い感じで濃さを感じます。葡萄のセレクションやキュベが流通版とは違うのでしょう。このマグナムはワイナリ自家用らしく、どうやって手に入れたかは秘密とのことですが、インポータの金井屋の裏ルートでしょう。鷹斑焼きは骨が柔らかいこともありバリバリ食べられます。最初身だけ食べようとしたら小さいので食べ難く、骨のところが美味しいので骨毎食べた方が良いです。これにはトルショー、特にシャルムの流通版が合います。(この香り、翌日飲んだジョルジュ・リニエのクロサンドニ2004に良く似ています。)メインの御狩場焼き、焼いているところを写真に撮りたかったですが、これは写真禁止です。この肉は、色からも分かるように鉄分やミネラル分豊富でトルショーのマグナムに合います。一番期待していたラトゥールは状態がイマイチ(香りも弱いです)で、鴨との相性もイマイチな感じがしてしまいました。(と言うか、印象が薄く良く覚えていないです。)【ワインリスト】Puligny-Montrachet 2002 ジャン・マルク・ボワイエ Gevrey-Chambertin 2004 トルショーCharmes-Chambertin 2001 トルショーCharmes-Chambertin 2001 MG トルショーLeoville-Las-Cases 1994Chateau Latour 1966【上の画像にないマグナムボトル】(持ち帰った人から画像を拝借) ここの鴨は主に新潟・福島産らしいです。今シーズンの狩猟は終わっていますが、来シーズンは産地を変えるか、放射線チェックが必要カモ。まぁ、そこまで気にする必要はないですが、むしろ鴨が逃げ出して寄り付かなくなる方が心配ですね!
2011.04.09
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カリピノの代表、カレラを彼らと飲みました。(彼らて誰?と突っ込まないで下さい。彼女らも居ましたが...)3年近く前に、エチュードとの比較テイスティングでJensenを飲んでいるのですが、その時の印象と大体一緒でした。カレラはカリピノの中では甘味は少なめで酸が綺麗でシッカリしています。よって、結構長熟と思われます。(今回は画像は省略しました。すみません! 代わりに一緒に参加してたbucks97さんの画像を参照してみて下さい。 bucks97 さん勝手にリンク貼ってすみません。)【料理】【ワイン】 ・アミューズグール (Amuse goule) ・フランス産ウサギ背肉のサラダ仕立て (Rable de Lapin en salade) ・勝浦産鱸(スズキ)のポワレ、赤ワインソースと エシャロットピューレ (Bar poele, Sauce au vin rouge) ・フランス・ドンブ産ウズラの丸焼き (Bar poele, Sauce au vin rouge) ・チーズ ・カレラ シャルドネ マウント・ハーラン 2004 ・カレラ シャルドネ マウント・ハーラン 19962004 水平 ・カレラ マウント・ハーラン ・カレラ リード ・カレラ セレック ・カレラ ジャンセン(ジェンセン)1998 水平 ・カレラ リード ・カレラ ミルズ ・カレラ ジャンセン・2004 ジョージ II Hirsh Vinyard Blook 3A Sonoma Coast料理はどれも美味しかったですが、ウズラの丸焼きは初めて食べました。脂の乗りも手頃で非常に美味しく感激しました。ウサギの背肉も鶏に近い味わいですが、それよりもやや濃い目の味で美味しいです。赤ワインソースとエシャロットピューレも絶品でした。セレックは初めて飲みましたが、2004で比較すると香りの点でジャンセンより好きかもしれません。でも、1998のジャンセンを飲むとジャンセンの方が良いかもと思ってしまいます。こうなると1998のセレックと比較してみたかった気がしますが、前の比較テイスティングから言ってもジャンセンは二日目の方が良くなる可能性が高く、2004でも翌日飲むとジャンセンの方が良くなるかもしれません。しかし、一番の衝撃と言うか感動は、ジョージの香りの良さ、美味しさです。カリピノとは思えない香りで、ブラインドで出されたらブルゴーニュの一級か特級と答えるでしょう!!!ジョージはこちらのサイトで参照、または購入できます。(ラベルは至ってシンプル ⇒ワインコンシェルジェ東京 ⇒宮崎のパリ16区 ⇒カリフォルニア・ワイン・アラカルト
2010.08.29
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田町のル・ヴァン・ヴィヴァン(LVV)高齢(じゃなかった!)、恒例のワンコイン・ワイン試飲会に行って来ました。(サイトの紹介及び人気投票結果はこちら==>『~LVV流~新・ニュージーランド特集』)興味のあるニュージーランドワインなので、先月に続いて早い時間帯(17:40頃)に行きました。未だ空いているので、ゆっくり試飲できました。(帰る頃にはいつもの盛況さで込み合ってきて、これではゆっくり試飲はできなそう...)ワインリストは下記のとおりですが、一番良かったのは、人気投票結果とは違い、No.9のマヒ・マールボロ・ピノ・ノワール2008です。今回の私の感想では、マッドハウスは確かにコスト・パフォーマンスが良く、香りのボリュームがあるので、こういう試飲会には受ける気がしますが、マヒの方がブルゴーニュに近いクラシカルな造りを想わせ、フィネスを感じます。特にシャルドネには上品な奥から湧き出る華やかな香りと味わいがあります。また、ピノは複雑さも感じられ、何故かシャルドネより安いので(と言っても40円ですが)、一番に投票しました。マヒ・マールボロ・ピノは、同価格帯のアレキサンダ・ヴィンヤードのピノに比べると、香りも味わいも少し落ちますが(ヴィンテージ差や飲むタイミングの違いかも)、やはりレベルが高くコスパも良く、ニュージーランドのピノが全般的にレベルが高いことが分かりました。(閃き)ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランは、香りの華やかさが特長ですが、その分皆ゲヴュルツみたいに感じられることが多いです。人気投票結果1位の「マッドハウス・マールボロ・ソーヴィニヨン・ブラン2009」もそんな感じで、それに比べてマヒの方が香りのボリュームは弱いですが(サンセールに近い感じです)、滋味深い味わいがあり、こちらの方が好きです。それ以上に、新たな発見はリースリングもなかなか良いということでした。オレンジ・ピールのような香りもあり、私はマッドハウスのソーヴィニヨン・ブランよりリースリングの方が良いと思いました。【ワインリスト】No.Vintage銘 柄 名造り手LVV販売価格12009マールボロ・ソーヴィニヨン・ブランマッドハウス\2,20522009ワイパラ・リースリングマッドハウス\2,20532008ホウクスベイ・シャルドネマッドハウス\2,20542008セントラル・オタゴ・ピノ・ノワールマッドハウス\2,73052009ソーヴィニヨン・ブランキムラセラーズ\3,00062008マールボロ・ソーヴィニヨン・ブランマヒ\2,52072008ツイン・ヴァレー・シングルヴィンヤード・ゲヴュルツトラミナマヒ\2,83582008ツイン・ヴァレー・シングルヴィンヤード・シャルドネマヒ\3,57092008マールボロ・ピノ・ノワールマヒ\3,500【特別試飲リスト】Vintage銘 柄 名造り手試飲代(40cc)LVV販売価格2007ライヴ・シングルヴィンヤード・ピノ・ノワールマヒ\300\4,500
2010.03.20
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九段北にある東京タヴァーンのワイン会に初めて参加しました。今回のテーマはジャイエ・ジルで、1996の白で始まり、以降は熟成した飲み頃の水平かつ垂直です。水平と垂直を同時にやるというのは、あまり例がないと思うのですが、その分大変面白く興味深いものでした。ワインリストは下記のとおりです。(下記のように撮った画像がイマイチなので、リンク先の主催者のブログページをご覧下さい。⇒ジャイエ・ジル 水平・垂直ワイン会を開きました。)【ワインリスト】No.Vintage銘 柄 名造り手1NVシャンパーニュ(ピノ・ノワール)ニコラ・マイヤール21996オー・コート・ド・ボーヌ ブランジャイエ・ジル22002オー・コート・ド・ニュイ ルージュ同 上31998オー・コート・ド・ボーヌ ルージュ同 上41998オー・コート・ド・ニュイ ルージュ同 上51998コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ同 上61998ニュイ・サン・ジョルジュ レ・オーポワレ同 上71994ニュイ・サン・ジョルジュ レ・オーポワレ同 上81993ニュイ・サン・ジョルジュ レ・オーポワレ同 上白は除いて、ジャイエ・ジルの赤7本の飲み比べなので、テーブルに所狭しとグラスが並びます。下記の画像でも、全体の6割から7割と言ったところでしょうか。【テイスティング一口コメント】アンズのような果実香があり(私の好きな香りです)、少し熟成したドライフルーツぽさもあり、香りはなかなか良いです。この香りはどれにも共通するもので、これがジャイエ・ジルの造りの特長なのでしょうか?味わいは、コクも旨味も十分あり美味しいです。1998ヴィンテージでは、後に出てくるワイン程膨らみがあり、より美味しくなってきます。これがテロワールというものでしょうが、その理由は色んな旨味成分の要素が増えてくるからではないでしょうか?垂直では、1993だけ少し異質な感じがしました。勿論、1998と1994よりもヴィンテージの良さが現れていて、味わいの膨らみ・濃さが違うのですが、香りのトーンが違う感じがしました。30分ぐらい経つと、ジュブ・シャンのようなロースト香が(私の経験からですが)出てきました。意外にも、オフヴィンの1994や良くないと言われている1998でも、香りは遜色ない出来で、味もやや薄いながらも十分美味しいです。【二次会ワイン】Vintageアペラシオン造り手コメント不明ポムロル(記録・写真を撮らず不明)年のせいか、かなりアルコールが入るとボルドーはきつく感じますね。(元々嫌いではないのですが...) 翌日は一日頭が重かったです。この状態って、脳科学で脳の中を解析すると、どうなっているのでしょうか?2001ポムロルシャトー・ガザンこの企画のワインの品揃えは見事だと言えます。テロワールの違いが分かるように、段々美味しくなっていきます。1998の水平ワインをバンクーバー・オリンピックに例えると、上村愛子のオリンピック軌跡みたいです。(そう言えば最初が1998長野オリンピックで、今回が4回目でワインも4本でした。)OWLさん、有難うございました。それにしても、オフヴィンの1994でも、良くないと言われている1998でも遜色ない出来になっているのは、大した造り手だと思います!今回のワイン会には、脳科学の先生も参加していらっしゃったので、このワインを脳科学的に分析してみると『アンリ・ジャイエの親族ということで前頭葉で飲んで旨いと感じていたのが、テロワールの機微に触れ、A-10神経を通して扁桃体に訴える美味さのワインに感嘆!』と言ったところでしょうか。
2010.02.28
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田町のル・ヴァン・ヴィヴァン(LVV)のワンコイン・ワイン試飲会に行って来ました。(サイトの紹介及び人気投票結果はこちら==>『ACブルゴーニュワイン特集』)LVVの試飲会は久し振りで、且つこんな早い時間帯(17:40頃)に行ったのは初めてです。流石に未だ空いていました。(帰る頃にはいつもの盛況さで込み合ってました!)主なワインリスト(一部省略)は下記のとおりですが、一番良かったのはNo.9のパトリス・リオンです。(人気投票でも一番だったようです。)【テイスティング一口コメント】香りが凄く良いです。ACブルとは思えないレベルで、村名かそれ以上のレベルにあると思います。赤系果実に腐葉土や動物香、茸の香り等があり複雑です(逆に果実香は少ない感じで好みは分かれるかも)。前に飲んだラルローのN.S.D.クロ・ド・ラルロー2005に近い香りを感じました。(葡萄はシャンボール・ミュジニーの畑のものを使っているらしいですが、ニュイサンジョルジュぽい感じがします)それに比べ、味わいはそれ程でもないですが(チョット前に飲んだルーミエのシャンボール・ミュジニー村名には劣る)、でも村名レベルにはあるかと思います。味では、2位のアルロー『ロンスヴィ』と大差ないと思います。これはネゴシアンもの、且つACブルだからかもしれませんが、ブルゴーニュでは珍しいスクリューキャップです。上のクラスではどうなのでしょうか?【ワインリスト】No.Vintage銘 柄 名造り手LVV販売価格12007ブルゴーニュ・ロゼ(ピノ・ノワール)ベルトネ\2,40022007ブルゴーニュ・ロゼ(ピノ・ノワール)フィリップ・ロシニョール\2,70032007ブルゴーニュ・シャルドネフィリップ・ガヴィネ\2,98042007ブルゴーニュ・ブラン・ラ・コンブ・ブランマロスラヴァック・レジェ\2,98052007ブルゴーニュ・ブランジル・ブートン/td>\2,62562006ブルゴーニュ・ルージュ・コート・シャロネーズベルトネ\2,60072007ブルゴーニュ・ルージュフィリップ・ロシニョール\2,80082007ブルゴーニュ・ラ・リュテニエール・ルージュファブリス・ヴィゴ\3,49092007ブルゴーニュ・ルージュパトリス・リオン\3,680102007ブルゴーニュ・ルージュ・ロンスィヴィドメーヌ・アルロー\3,580【特別試飲リスト】Vintage銘 柄 名造り手試飲代(40cc)LVV販売価格2007ブルゴーニュ・ルージュコシュ・デュリ\600\10,2902006ニュイサンジョルジュ・クロ・デ・ザルジリエールパトリス・リオン\700\14,280コシュ・デュリの赤は2004をテイスティング済みで(日記2008.12.31参照)、そのレベルの高さから試してみたかったのですが、2007にしては高いかなぁ(ボトル価格)という気もあり、ガッカリさせられるかもとの思いで、止めてしまいました。後になって考えると、2007の品質を確かめておけば良かったと少し後悔しています。それにしても、パトリス・リオンのACブルはレベルが高く、上のクラスも試してみたくなりました。!(そう思って特別試飲リストを良く見返したら、もう1つのワインはパトリス・リオンの1級だったのですね。ますます後悔!!!)
2010.02.20
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恒例の浅草ワイン会に出席してきました。(恒例と言っても今回初めて書くような気も。)今回のテーマは、コント・ラフォンのムルソー(村名)の垂直です。何せ、浅草在住の主催者がラフォンを300本以上所有しているようで、今回はその面目躍如と言ったところです。(コント・ラフォンのオーナーのドミニクも、そんなに持っていないと言ったとか...)下記画像は、ワイン会の会場である浅草ビューホテルの27階から見たスカイツリーです。今は240mぐらいとのことで、3分の1チョットできたところですね。【ヴィンテージ】下記のヴィンテージを皆でブラインドで当てっこしました。 1995、 1999、 2000、 2001、 2002最初は結構当たるかと思ったのですが、意外と難しかったです!1995は色が飛び抜けて濃いので、皆当たりましたが、1999と2001が難しく、皆外れました。結局、1つか2つしか当たらず、3つ当てたのは私だけでした。要は、2002を当てたかどうかで、皆2002を薄くて美味しくないと感じ、グッドヴィンテージのはずはないと思ったらしいです。私はやや薄いがバランスが良く美味しいと思ったので、2002と思った次第です。最後には何人かが、2002が良くなってきた! もう少し熟成させると良くなるのでは! と言ってました。私個人としては、今時点で一番良かったと思ったのが1999で、次が2001と2002です。1995は、最初香りが良かったのですが、落ちるのが他より早いです。既にピークかピークを過ぎている感じです。不思議なのが2001で、1999よりも色が濃く(この為皆惑わされました)、この違いは何によるものなのか不明です。主催者の情報によると、2001は1級のグットドールがデクラッセして村名に入っているとのことで、その影響で意外と良かったのかも。
2010.02.03
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ムートン '82 のラベル、前々から欲しかったのですが、とうとうゲットしました。まぁ、ワイン自体の香り・味わいも試してみたいのは勿論ですが、ラベルのゲットがまず第一でした。('70のシャガールの次に欲しいものでした。)さて、肝心のワインの方ですが、27年経っているのに未だ未だ濃い色調で若々しいです。香りは、ドライフルーツの香りやキノコ風の熟成香が融合した良い香りには違いないのですが、蔵出しで飲んだムートン'77には到底及ばず、マルゴー村の3級サンテグジュペリ'82にも及ばない感じがしました。熟成して出てくる妖艶な感じがイマイチ足りないのです。でも味わいは、完璧とまではいかなくとも、十分に滑らかで深みのあるコク、余韻も長いです。未だ未だ熟成する感じで、内に秘められたパワーを感じます。でもパワーと言う点では、もともとムートンはボルドー左岸一級の中では弱い方で、ラトゥールには及ばないかと思っています。まぁ、10名のワイン会だったのですが、お店は神田 ヴィラ・ドゥーエ。いろんなワイン会で使われているようですが、魚料理も肉料理も美味しく、なかなかの味でした。真鯛とサツマイモのソテー、パプリカのピューレと春菊の香り 岩中豚肩肉のロースト・マルサラと赤ワインのソースこのワインに関しては、下の方が澱で濁っており、かなりあっちこっち移動されたのではないかと思われます。そういう点で、ムートン'82本来の品質ではないかと思われます。でも、9年前に飲んだ、やはりパーカー100点のムートン'86よりは上かと思っています。こうなると、ムートン'82 と '86 を飲み比べてみたくなってきました。
2009.10.25
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前回のワイン会6/25(木)の夜(6/27の日記参照)に続いて、聘珍樓横浜本店のワイン会に行ってきました。料理メニューとワインリストは下記のとおりですが、ワインはニュージランドの造り手:Craggy Range Winery のワインで、ソーヴィニョン・ブラントとピノ・ノワールが出るということで、期待が膨らみます。 でも、結果は...【菜譜】晩秋を彩った旬の前菜盛合せ稲穂の状態の米を挙げたものが添えられており、これが結構美味しいです(籾殻が付いていて食べ難いことはあるのですが)。函館産海鮮の煎り焼きこれが今日のメニューの中で一番かもしれません。松川鰈と言って函館の近くでしか採れないとのことで(料理長の弁)、鰈にしては肉厚で身が締まっているとのこと。絶品のクリームソースが付いていてフレンチを思わせます。フランス産鳩とタロイモ、ブラウンマッシュの炒め鳩は意外にも肉が硬く、今日のメニューの中ではイマイチかも(ブラウンソースはまずまずですが...)。面白いのは日本では見かけないタロイモが付いていることで、聞いたらインドネシア産とのこと。白蛤のイーフー麺これは美味!!! 明らかに中華ですが、チョットパスタ風でもありイタリアンぽいところも。美味しいと思ったら、上海ガニのスープが入っているとのこと。栗の焼きプリンとムースの二色仕立て【Wine】Sauvignon Blanc Te Muna Road Vineyard 2008これはかなりコストパフォーマンスの良いワインかと。ライチとか桃の香りが華やかで、「ソーヴィニョン・ブランはニュージーランド!」ということを再認識させてくれます。Les Beaux Cailloux Chardonnay Gimblett Gravels 2006名前が長くて覚えられません。何故シャルドネの前後に名前が入っているのか不思議です。⇒注) 参照香りの華やかさではソーヴィニョン・ブランに引けをとりますが、シャルドネらしい香り、コク・ふくよかさがあります。味わいの広がりはソーヴィニョン・ブランよりも上かと。松川鰈に良く合います。(前回同様、ドンドン注いでくれるのですが、前回の反省から少しセーブしました。) 注) 頭に付いているのは特別にセレクションしたと言うことを示すシリーズ名のようです。シャルドネの後が畑名。⇒Les Beaux Cailloux Chardonnay 2006Pinot Noir Calvert Vineyard 2007ダスティロードやアレキサンダのような、ブルゴーニュチックな華やかさを期待していたのにガッカリです。カリフォルニアに良く見られる、重いタイプのピノで料理に合わせ難いです。時間が経ってもあまり開いてくることはないです。ここまで見ると、最初が一番良くて段々下がって尻すぼみです。Syrah Block 14 Gimblett Gravels 2006ニュージーランドのシラー(オーストラリアのようにシラーズとは言わないようです!)はどうなのだろうと興味があったのですが、変な香りであまり飲む気がしなくなってしまいました。ニュージーランドではシラー作らなくても良いのでは?と思ってしまう程でした。やはり尻すぼみです。ところで、シャルドネと同じ畑名のようですが、土壌等の違いがあるかどうかは分かりませんが、そもそも同じ地区に両者を植えるのはどうなんだろう?と言う想いがします。シークレット・ワインソフィアと言う、クラギー・レンジのフラッグシップワインのようで、メルロとカベルネ・フランが主。後カベルネ・ソーヴィニョンとマルベックも入っているとのことで、ヴィンテージは2004。⇒[2004] Sophia - Craggy Range。香り・味とも、ピノやシラーよりは良い感じがしましたが、桔梗ヶ原の方がずっと良いかなぁという印象です。今回は、料理は前回よりも良かった感じはしますが、ワインは相対的に前回の方が良かったかと。そして、前回は付いていたお土産(マンゴ・プリン、杏仁プリン、黒胡麻プリン のセット)がなかったです。ワインが前回より総体的に高かったからかもしれません。次回は12月に実施されるようです。クリスマスメニューとかになるのでしょうか?
2009.10.25
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