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2008.03.05
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カテゴリ: 植物(草本)




 「春の訪れ」と言うと、真っ先にふきのとうとか福寿草などが頭に浮かんでくる。試しにGoogle検索で「"春の訪れ" ("福寿草" | "ふくじゅそう")」を検索すると約8万5千件、「"春の訪れ" ("ふきのとう" | "蕗のとう" | "蕗の薹")」では約6万8千件がヒットする。

 一方、やはり春の象徴と言える ウメの花 はどうかと言うと、「"春の訪れ" ("梅の花" | "ウメの花" | "うめの花")」では4万8千件弱で福寿草やふきのとうよりかなり少ない。

 福寿草は兎も角、余り綺麗でもなく、大して目立ちもしないないふきのとうが、何故梅よりも「春の訪れ」の象徴として人口に膾炙するのであろうか。


ふきのとう1
ふきのとう(その1)

(2008/02/27)



 尤も、ふきのとうが目立つ場合も無くはない。東京の様な比較的暖かい土地では、ふきのとうは枯れた草などに隠れて特に目立たないが、雪の多い北国では、根雪が溶けた直後の濡れた黒い地面から現れる黄緑色のふきのとうは、かなり印象的な存在である。但し、これは必ずしも早春とは限らず、山地の吹溜まりなどの場合には春遅くなることもある。

 考えてみるに、福寿草もふきのとうも、前年から木の枝に着いている蕾が膨らむのではなく、それまで殆ど何も認められなかった地面からモッコリ姿を現すところが、何とも言えず良いのであろう。

ふきのとう3
ふきのとう(その2)

(2008/02/27)



 福寿草はキンポウゲ科で全草有毒だが、ふきのとうは食べられる。「美味しい」と書かなかったのは、時として、苦味が強すぎて美味しいとは言い難い場合があるからである。

 かつて北海道に居た頃、父がふきのとうの佃煮を好んだので、残雪の下から現れたふきのとうで佃煮を作ってみたことがある。普通に湯がいた程度では酷く苦い。そこで水に晒してみたが、数時間晒した位ではどうにもならず、2日晒したら香りはすっかり脱けてしまったにも拘わらず苦味はシッカリ残っていた。美味しくないどころか、殆ど食べられない代物であった。なお、我が父は、ふきのとうの佃煮が好きだからと言って、吉田健一氏の嫌悪する「胃弱の通人」とはまるで異なる種類の人物であった。

ふきのとう2
ふきのとう(その3)

(2008/02/27)



 今は庭が小さいので佃煮にする程ふきのとうは採れない。此処に掲載した写真も、直前に兄が大半(と言っても数個)を収穫してしまったので、残った小数を被写体にして辛うじて撮ったものである。だから、余りリッパなのがない。


ふきのとう4
ふきのとうの中にある蕾(2008/02/27)



 現在の我が家では、ふきのとうの食べ方は決まっている。絹豆腐の賽目切を実にした味噌汁を作り、椀に盛った後で、細かく刻んだふきのとうを薬味として振り掛けるのである。汁を一口啜ると、瞬時にして春の香が口中に拡がる。少ない量でふきのとうを満喫するには良い方法だと思っている。







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最終更新日  2008.03.05 08:08:03
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