PR

カレンダー

バックナンバー

2024.11
2024.10
2024.09
2024.08
2024.07
2024.06
2024.05
2024.04
2024.03
2024.02

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

生き物観察が趣味の者です@東京@ Re:コマユバチ(繭と成虫)(11/12) 初めまして。 ハギの枝に黄色い毛玉の様な…
先生へ@ Re:ハナアブの幼虫(オナガウジ:尾長蛆)(05/21) ためていた水に生息していて、生まれて初…
srpfly@ Re:ショウジョウバエの1種(07/28) it is not a Drosophilidae (ショウジョウ…
蓼科委員@ Re:スミレの閉鎖花(11/17) 閉鎖花としてアップされている画像はすで…
蓼科委員@ Re:スミレの閉鎖花(11/17) 閉鎖花としてアップされている画像はすで…
飛ぶ本@ Re:クサギカメムシの幼虫(初齢)(07/31) 初めまして。 とても分かりやすく勉強に…
おかんー子どもの頃は虫好き@ Re:エゾギクキンウワバ(蛹と成虫)(12/01) 生協で届いたモロヘイヤについていた5mmほ…
2008.11.21
XML


 この秋になってから、ハラナガツチバチを4回掲載したが、今日は同じハラナガが付いても、ハチではないハナアブの1種、ナミルリイロハラナガハナアブ( Xylota amamiensis )を紹介する。少し古い写真だが、種類が分からず、暫く倉庫に入れたままになっていたのである。

 このアブ、余り見た記憶がない。この辺りでは比較的稀ではないかと思われるが、遠目には クロヒラタアブ ハイジマハナアブの仲間 と区別が付き難いので、気が付かなかっただけの可能性もある。体長は9mm。


ナミルリイロハラナガハナアブ(雄)1
ナミルリイロハラナガハナアブ(雄)

後腿節が太く棘がある.肩が白い

翅の後端からお尻が出ている

(2008/09/23)



 このWeblogを以前から御覧になっておられる読者の想像される通り、私が自分でこのアブがナミルリイロハラナガハナアブであると判断したのではない。自分で調べることが出来たのは、ハラナガハナアブ族(Xylotini)に属すと言うところまでであった。九大の目録に拠ると、この族には4属26種が記録されており、似たような種類が多い。これ以上進むには、「一寸のハエにも五分の大和魂」の御世話になるしかない。
 投稿すると直ぐに応答があり、以前にも御世話になったハナアブの研究者である市毛氏とpakenya氏の御助力により、ルリナミイロハラナガハナアブであることが判明した。

ナミルリイロハラナガハナアブ(雄)2
斜めから見たナミルリイロハラナガハナアブ(雄)

(2008/09/23)



 この仲間はまだかなり混乱している様で、少し古い九大の目録とそれよりも新しい市毛氏の「ハナアブの世界」では色々と相違がある。また和名では、九大の目録では○○ナガハナアブとなっているが、市毛氏の方では○○ハラナガハナアブとなっている。これは他にナガハナアブ族(Milesiini)があり、それと区別するためにハラナガハナアブ族(Xylothini)の和名には基本的に「ハラナガハナアブ」を付けることにした為であろう。

ナミルリイロハラナガハナアブ(雄)3
顔は大部分が白い.真横や正面からは撮る機会が無かった

(2008/09/23)



 種類は少し違うが「ルリイロナガハナアブ」( X.abiens )をInternetで検索してみると、半分近くが全く別のグループに属すハナアブの写真を載せている。ハラナガハナアブの仲間は、何れも後腿節が非常に太く、また、多くは肩が白い。この2つが分かっていれば、少なくとも大間違いを侵す恐れはずっと少なくなるであろう。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.11.21 13:52:05
コメント(8) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:ナミルリイロハラナガハナアブ(雄)(11/21)  
ukon6624  さん
アーチャーン先生のそのまた先生がお目付け役にいらっしゃるのですね~~

当方やっとハナアブの顔に慣れてきたところです。。
もう虫に出会わなくなって困ります・・ (2008.11.21 17:28:10)

ナミルリイロハラナガハナアブ  
るる555  さん
北海道にもいるようです!大きさ2センチくらいで 雌は、やはり 眼のあいだのようすが雄と異なるのでしょうか? 
アブらしいクチをしているのですね~ (2008.11.21 21:51:31)

Re[1]:ナミルリイロハラナガハナアブ(雄)(11/21)  
ukon6624さん
>アーチャーン先生のそのまた先生がお目付け役にいらっしゃるのですね~~
-----
 また、更にその上にも偉い先生方が居られます。私などは、「何でも屋」の全くの素人です。

>当方やっとハナアブの顔に慣れてきたところです。。
>もう虫に出会わなくなって困ります・・
-----
 ホソヒラタアブやクロヒラタアブ等は真冬でも暖かい日には飛んでいます。また、大きな葉の裏を探したり、木の皮を剥がしたりすれば、越冬中の虫が見つかります。
(2008.11.22 10:10:11)

Re:ナミルリイロハラナガハナアブ(11/21)  
るる555さん
>北海道にもいるようです!大きさ2センチくらいで 雌は、やはり 眼のあいだのようすが雄と異なるのでしょうか? 
>アブらしいクチをしているのですね~
-----
 Xylota属のアブは北海道にもいますが、2cmもの大型種はこの属には居ないと思います。他のアブの見誤りでしょう。一見似た様なアブは沢山居ます。
 この仲間でも雄と雌で眼の間隔が異なりますが、普通のハナアブとは異なり方が少し違います( http://homepage2.nifty.com/syrphidae/tribe/xyiotini.htm )。
(2008.11.22 10:15:38)

Re:ナミルリイロハラナガハナアブ(雄)(11/21)  
夢のはし  さん
肩が白い子は、珍しいような気がします。
それと、隠し切れない、はみ出したお尻が、
ちょっと、親近感を感じさせてくれます☆

最近、自分の好む顔、というのがわかってきました。
真上から見た時に、両目が繋がっているようなお顔は、
あんまり得意じゃないみたいなのです、あたし。
この子のように、右と左が、くっきり分かれているようなタイプほど、心惹かれ始め、

・・・アーチャーンさんっ。あたし、
ここで、懐かしい虫さんの名前を書こうとして、
ど忘れしている自分に気付いてしまい、
もう何分間も、立ち往生しています^^;

アカガネコバナバチ・・・でしたか、
そういうふうな名前の子、居ましたよね。
昨年の夏、あたしが追い掛け回した子です。
ああいう、目と目が離れた子が、好きなのです☆

そうそう、マルハナちゃんみたいな子、ですね☆^^☆
(2008.11.22 20:07:53)

Re[1]:ナミルリイロハラナガハナアブ(雄)(11/21)  
夢のはしさん
>肩が白い子は、珍しいような気がします。
-----
 肉眼では、肩の部分が白いのは全く分かりません。

>それと、隠し切れない、はみ出したお尻が、
>ちょっと、親近感を感じさせてくれます☆
-----
 こう言うのは結構大事な指標になるのです。

>最近、自分の好む顔、というのがわかってきました。
>真上から見た時に、両目が繋がっているようなお顔は、
>あんまり得意じゃないみたいなのです、あたし。
>この子のように、右と左が、くっきり分かれているようなタイプほど、心惹かれ始め、

>・・・アーチャーンさんっ。あたし、
>ここで、懐かしい虫さんの名前を書こうとして、
>ど忘れしている自分に気付いてしまい、
>もう何分間も、立ち往生しています^^;
(ーーーーー
 よくあることです)

>アカガネコバナバチ・・・でしたか、
>そういうふうな名前の子、居ましたよね。
>昨年の夏、あたしが追い掛け回した子です。
>ああいう、目と目が離れた子が、好きなのです☆
>そうそう、マルハナちゃんみたいな子、ですね☆^^☆
-----
 アカガネコハナバチです。「コハナバチ」の仲間です。
 一言で言えば、ハチの方が可愛いと言うことだと思います。しかし、ハナアブ科の場合は、雄は目がくっ付いています( http://plaza.rakuten.co.jp/Wolffia/diary/200706050000/ )が、雌は離れています( http://plaza.rakuten.co.jp/Wolffia/diary/200810060000/ )。
 私は子供の頃からハチが絶対的に好きで、あらゆる他の昆虫よりも可愛く見えます。

(2008.11.23 07:08:12)

Re:ナミルリイロハラナガハナアブ(雄)(11/21)  
先日、アリやハチ と アブ、ハエの仲間の見分け方を分かりやすく説明していただいてありがとうございました。
今日は特に頭部に注目し、「なるほどアブ顔だ。」と納得しました。
 さて、ナミルリイロハラナガアブの「ルリ」ですが、どの部分をさして「ルリ」と表現しているのでしょう。我が家の庭にくる害虫、ルリチュウレンバチの体色にとても似ていますが、どちらも見たところ、「焦げ茶」の虫です。虫の世界では「瑠璃色」はどんな色をさすのでしょう。それとも、この「ルリ」は、色のことではなく、他のなにかを指しているのでしょうか?                     (2008.11.24 17:24:48)

Re[1]:ナミルリイロハラナガハナアブ(雄)(11/21)  
あるかねっとさん
>先日、アリやハチ と アブ、ハエの仲間の見分け方を分かりやすく説明していただいてありがとうございました。
>今日は特に頭部に注目し、「なるほどアブ顔だ。」と納得しました。
-----
 見慣れれば一瞬で分かります(メバエやハチモドキバエは一寸ハチ的な眼をしていますが、触角はやはりハエです)。

> さて、ナミルリイロハラナガアブの「ルリ」ですが、どの部分をさして「ルリ」と表現しているのでしょう。我が家の庭にくる害虫、ルリチュウレンバチの体色にとても似ていますが、どちらも見たところ、「焦げ茶」の虫です。虫の世界では「瑠璃色」はどんな色をさすのでしょう。それとも、この「ルリ」は、色のことではなく、他のなにかを指しているのでしょうか?                    
-----
 ルリチュウレンジは、翅も体も明らかに濃い青色をしています。
 また、このハナアブの場合は複眼を除く頭部、脚や腹部に瑠璃色の光沢があります。
 しかし、ルリマルノミハムシなどは、実際は真っ黒でも、光沢が強いので空の色を反射して瑠璃色に見えるのではないかと言う気がします。
(2008.11.24 21:32:28)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: