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先日、その修理に出していたメーカーから電話があった。修理に、私にとっては予想外の費用が掛かるとのこと。暫くどうするか悩んだが、もうその故障したレンズを付けていたカメラ本体やそのカメラ用の他のレンズも一切合切全部処分して、仕事用のカメラ1系列のみにすることにした。
そうすると、問題が1つ生じる。この仕事用のカメラのマクロレンズは、以前の実験では、テレプラスを使って超接写をすると著しく解像度が落ちるのである。しかし、暫く経ってから、これはレンズの絞値表示の違いに拠るらしいことに気が付いた。
今までこのWeblog用に使っていたマクロレンズは開放時の焦点比(F値)が2.8であるが、等倍接写状態にすると5.6になってしまう(絞り開放で等倍接写をすることなど有り得ないので、暫く気が付かなかった)。もう一方のレンズでは、等倍にしてもF値は変わらない。これが誤解の基であった。
少しややこしい話になるが、普通に撮影する時の露出は、被写体が無限遠点(撮影倍率0倍)にあると仮定してあり、被写体が近づくと露出を増やさなければならない。露出倍数は(撮影倍率+1)の2乗に比例する。通常のレンズでは最接近しても撮影倍率は精々0.2程度だから(0.2+1)の2乗=1.44で、補正をしなくても大した問題にならない。しかし、等倍接写では(1+1)の2乗=4、即ち露出倍数は4倍となる。これはF値では2段分だから、無限遠点で開放時にF2.8であれば、等倍接写時にはF5.6になったのと同じである。
どうも、故障したマクロレンズは、この露出補正をした絞値を表示していたらしいのである。だから、少し絞り込んだ状態(例えばF22)で撮影した場合、実際の絞りの状態はF11だと考えられる。
其処で、最近使用している仕事用のマクロレンズの絞を大いに開け、テレプラス×2を挟んで撮影してみた。下の写真は絞値8(F8)で撮影したものである。最大に拡大表示すると、ピクセル等倍(横幅1000ピクセル)になる。
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