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紅白歌合戦で紅組が勝つか白組が勝つかを真剣に予想し論じている人も当節少ないような気がするけれども、「今年の紅白はよかったね」とか、「やっぱり白組優勢だね」というような会話をして一年を締めくくるのは、大晦日の決まり文句であってもいいとおもう。結果としては今年も白組が勝った。近年、紅組が勝っているのをそういえばみていないような気がする。出演する歌手も例年とだいたい同じわけだから、去年負けて今年いくらがんばっても、そうそう逆転の印象を審査員に与えるのは困難に違いない。今年の紅白は、って言ってから、あ間違えた去年だったといい直すのも正月の決まり文句になっているけれども、昨日あったことを去年として語るのはちょっと抵抗があるのでやっぱりあえて「今年の紅白」といいたい。さて今年の紅白は、総じて、白組が勝つべくして勝った順当な結果だったように思う。[ 曲順はこちら ]序盤から出演者順に見ていっても、モーニング娘、長山洋子らを擁する紅組に対して、布施明、前川清らの白組に軍配があがる。川中・中村・香西・水守 といったあまりぱっとしない演歌勢に対抗するのは、鳥羽一郎らと思われるが、兄弟舟だけで紅組の演歌勢4人を凌駕した。第1節は大差で白が優勢。リアディゾン・しょこたん・AKB某ら対、米米CLUBの対決で幕をあけた第2節だが、リアディゾンの歌があまりにも不安定なこともあり、この対決は米米に軍配があがる。しょこたんは個人的にあまりシュミではないけれども、一部のマニアに好まれそうな印象を放っていてそのプロ根性については好感が持てた。AKB某はモー娘にかわるグループとして台頭してきたということだけれども、なんとなくモー娘よりフレッシュな感じがしてぎざかわゆっすかった。。あみん対、寺尾聰のなつかしの80年代対決については、岡村孝子は声が出ていなかったし、寺尾聰には期待していた分それほどでもなかったということで、どっちも微妙なので引き分け。平原綾香とBoAはものすごく歌がうまいと思った。そういえば「ひらはら」が発音しづらいということと、平原綾香と絢香は同一人物ではないということにこのとき初めて気付いた。でもそういう人は結構いるような気がする。冬美ちゃんの夜桜お七もきけたし、第2節は紅組優勢。各地の天候などを紹介するニュースをはさみ後半戦が始まると間もなく、Gacktによる時代劇仕立てのステージが始まった。大河ドラマで演じた謙信役になったGacktが鎧を着てせりふをいう映像に切り替わった。NHKのスタジオには合戦中の陣幕のようなセットが組まれていた。せりふは「死を決して戦えば生きられるだろうし、生きようと思って戦うと死んでしまう」というような意味だった。せりふが終わったら普通に歌が始まるのだろうと思いながら見ていたが、演出はそれだけでは終わらなかった。幔幕がとりはらわれた向こう側には、甲冑で身を固めた軍勢が待機していてその数は数百にものぼっていた。Gacktがステージに向おうとするとき人垣が割れて花道ができ、歌が始まると軍勢は大将の演説に陶酔してゆくのだった。曲がやがて昂ぶってきて激しくなると、軍勢は鬨の声をあげながら、武器や拳をつきあげたり軍旗を翻したりした。ステージは櫓に囲まれていて、櫓の上にも甲冑の兵士がいたし、演奏はしていなかったが演奏者も鎧を身にまとっていた。非常に幻想的だった。この演出の衝撃度のために、後に続いた出演者がかすんでしまい全く印象に残らないほどだった。第3節はGacktひとりが席巻したといってもいいと思う。なので白組に軍配。さて進行は終盤にさしかかる。期待していたのは石川さゆりであり、ここは紅組優勢かと思われた。さゆりちゃんに対抗するものとして森進一の北の蛍が予想外によく、予想外といえば天童よしみの珍島物語はいい曲だということを改めて認識した。中島ミカのこの曲を始めていい曲と思ってきいたが、それは鶴瓶による曲紹介のうまさによっていた。鶴瓶は地方の町を訪ねる番組に出演しており、中島のこの曲はそういった地方の若者にこそ聴いて欲しい曲です、というような紹介の仕方だった。全体を通してみても、鶴瓶の司会は番組に安定や安心感をもたらしており、混乱も抑えていて、見ていて非常に気持ちがよかった。鶴瓶は居並ぶ歌手を「プロ」として称賛し尊敬していたが、彼こそ司会のプロだと思った。第4節は、紅組優勢。それにしても阿久悠の曲はすばらしい。4つのセクションに区切って評価すると、その優劣は拮抗していると思われるが、序盤での負け越しが後半に取り返せなかったことと、Gacktの衝撃が大きかったことなどを勘案し、総合優勝は、でれでれでれでれでれでれ(ドラムロール)、白組に決定しましたおめでとうございます!!それでは2007年にお別れを告げ、新しい2008年の到来をよころぶことにいたしましょう。あけましておめでとうございます。今年もいい年でありますように。
2008.01.01
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