「大事なものは目には見えない」有名な箇所ですね。なにかにつけて思い出します。

「飼い慣らす」ではなんだか嫌ですね。

今日の薔薇はいちだんと表情豊かに見えます。

前に友人にジェラール・フィリップ朗読の星の王子さまのCDをもらったのですが、教えていただいた箇所はしっかり聞けるようになれるかも…しれません… (2007.09.13 21:37:10)

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2007.09.13
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テーマ: いい言葉(574)
カテゴリ: 文学・芸術
星の王子と赤い薔薇3

Le petit prince s'en fut revoir les roses:
- Vous n'êtes pas du tout semblables à ma rose, vous rien encore, leur dit-il. Personne ne vous a apprivoisé et vous n'avez apprivoisé n'êtes personne. Vous êtes comme était mon renard. Ce n'était qu'un renard semblable à cent mille autres. Mais j'en ai fait mon ami, et il est maintenant unique au monde.

王子は薔薇たちに再び会いに行きました。
「君たちは僕の薔薇に全然似ていないよ。君たちはまだ、なんでもない薔薇だからね」と、王子は薔薇たちに言いました。「誰も君たちに心を通わせていないし、君たちも誰にも心を通わせていないだろ。狐も最初はそうだったよ。最初はほかの何万匹もの狐と同じだった。でも、僕たちは友だちになったから、今では狐はかけがえのない狐なんだ」

ここでapprivoiserという単語について解説しておきましょう。英語で言うとtame(飼いならす、手なずける)という意味ですが、フランス語では少しニュアンスが違うようです。英語のtameは従わせるというような主従関係が存在しますが、apprivoiserはどうやらお互いの心を通わせる、親密になるという意味が強いように思います。つまりお互いが対等な関係にある感じがします。猫ちゃんと人間の関係に似ていますね。自分が飼いならしていると思ったら、実は猫ちゃんにも養われていた、なんてね。日本語にピタッと当てはまる言葉がないので、私は「心を通わす」「心が通う」と訳しました。英語版を訳せば、「飼いならす」となります。

Et les roses étaient bien gênées.
- Vous êtes belles, mais vous êtes vides, leur dit-il encore. On ne peut pas mourir pour vous. Bien sûr, ma rose à moi, un passant ordinaire croirait qu'elle vous ressemble. Mais à elle seule elle est plus importante que vous toutes, puisque c'est elle que j'ai arrosée. Puisque c'est elle que j'ai mise sous globe. Puisque c'est elle que j'ai abritée par le paravent. Puisque c'est elle dont j'ai tué les chenilles (sauf les deux ou trois pour les papillons). Puisque c'est elle que j'ai écoutée se plaindre, ou se vanter, ou même quelquefois se taire. Puisque c'est ma rose.

薔薇たちはとても気まずくなりました。
「君たちは美しいけど、むなしく咲いているだけなんだ」と、王子は続けて言いました。「誰も君たちのために死のうとは思わないよ。もちろん、通りがかりの人から見れば、僕の薔薇も君たちと同じだと思うかもしれない。でもあの花だけは、僕にとって君たちの誰よりも大事な花なんだ。だって、僕が水をあげた花なんだもの。覆いをかけてあげたのも、ついたてを立てて守ってあげたのも、毛虫を殺したのも(チョウチョウにするために2,3匹は残しておいたけどね)、あの花のためだったんだ。愚痴を聞いてあげたり、自慢話もきいてあげたり、時には黙り込んでいるときもそばにいて見守ってあげた。だって、僕の薔薇だからね」


- Adieu, dit-il...
- Adieu, dit le renard. Voici mon secret. Il est très simple: on ne voit bien qu'avec le coeur. L'essentiel est invisible pour les yeux.
- L'essentiel est invisible pour les yeux, répéta le petit prince, afin de se souvenir.

その後、王子は狐のところへ戻ってきて、言いました。
「お別れだね」
「お別れだよ」と狐は言いました。「さあ、僕が君に贈る秘密はこれだよ。とても単純なことさ。心で見ないと、ちゃんとよく見えない。大事なものは目に見えないんだ」
「大事なものは目に見えない」と、王子は忘れないようにその言葉を繰り返しました。

狐が王子にあげた秘密の贈り物は、言葉でしたね。L'essentiel est invisible pour les yeux.  L'essentielは本質的なもの、大事なもの。estはisと同じ。 invisibleは英語と同じで「目に見えない」の意味です。pour les yeux はなくても通じますが、「肉眼では」ということを強調しているように思います。

- C'est le temps que tu as perdu pour ta rose qui fait ta rose si importante.
- C'est le temps que j'ai perdu pour ma rose... fit le petit prince, afin de se souvenir.
- Les hommes ont oublié cette vérité, dit le renard. Mais tu ne dois pas l'oublier. Tu deviens responsable pour toujours de ce que tu as apprivoisé. Tu es responsable de ta rose...


「君の薔薇がかけがえのない花となったのは、それだけ君が時間をかけたからさ」
「僕が時間をかけたから」と、王子は忘れないように繰り返しました。
「人間はそのことを忘れているんだ」と狐は言いました。「だけど、君は忘れちゃダメだよ。君は、自分が心を通わせたものに永遠に責任があるんだからね。君は君の薔薇に責任があるんだ」
「僕は僕の薔薇に責任がある」と、王子は忘れないように繰り返しました。


僕の薔薇

(続く)





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最終更新日  2007.09.13 12:11:02
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Re:薔薇シリーズ9(09/13)  
furafuran  さん
白山菊理姫さん
こんばんは。

それぞれの国の成り立ちなどもあってなのでしょうか、apprivoiserという単語、不思議なんですね。

フランス語訳のほうが英語訳よりもふんわり優しい言葉に思えます。

前に私の自宅にいた金目銀目の猫ちゃんですが、歳をとってからは、まるで小さな子どものように、背中で揺られて眠っていました。

飼いならされていたのは、確かに私たちだったかなと、思い出しながらちょっぴり笑えてしまいます。 (2007.09.13 21:21:13)

Re:薔薇シリーズ9(09/13)  
heliotrope8543  さん

Re[1]:薔薇シリーズ9(09/13)  
白山菊理姫  さん
furafuranさん
こんばんは。

>それぞれの国の成り立ちなどもあってなのでしょうか、apprivoiserという単語、不思議なんですね。

翻訳家の間では以前からかなり話題になっていました。NHKの番組でも取り上げていましたね。人間と猫の関係にふさわしい言葉ではないかと思います。

>フランス語訳のほうが英語訳よりもふんわり優しい言葉に思えます。

英語は詳しく描写するのに適した言語だとされているようです。私見ですが、フランス語は子守唄に適した言語のように思います(授業中、よく寝ていたから?)。確かにふんわり優しい感じがしますね。

>前に私の自宅にいた金目銀目の猫ちゃんですが、歳をとってからは、まるで小さな子どものように、背中で揺られて眠っていました。

かわいいですね。猫ちゃんには本当に癒されますよね。

>飼いならされていたのは、確かに私たちだったかなと、思い出しながらちょっぴり笑えてしまいます。

猫ちゃんはきっと人間と対等だと思っているはずです。猫の立場から人間を見ると、面白い光景が見えてくるでしょうね。 (2007.09.13 22:04:32)

Re[1]:薔薇シリーズ9(09/13)  
白山菊理姫  さん
heliotrope8543さん
こんばんは。

>「大事なものは目には見えない」有名な箇所ですね。なにかにつけて思い出します。

この物語の主題ですね。英語ではwhat is essential is invisible to the eye.となります。

>「飼い慣らす」ではなんだか嫌ですね。

いいニュアンスの言葉がないので、翻訳家の方は皆苦労しています。結局は意訳して自分の作品にするしか方法はないんですよね。だから翻訳は、原作とは違う作品であるともいえるのです。

>今日の薔薇はいちだんと表情豊かに見えます。

きれいに咲いていますね。薔薇の写真のストックはまだまだあります。

>前に友人にジェラール・フィリップ朗読の星の王子さまのCDをもらったのですが、教えていただいた箇所はしっかり聞けるようになれるかも…しれません…

ジェラール・フィリップは、画家モジリアーニの人生を描いた『モンパルナスの灯』が印象に残っています。いい声をしていますよね。 (2007.09.13 22:18:42)

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