HANNAのファンタジー気分

HANNAのファンタジー気分

December 3, 2024
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カテゴリ: 映画と原作
「ウォーターシップ・ダウンのうさぎだち」 (1978年)です (画像は昔の原作カバー)
以前ブログで熱く語りました が、私は昔この映画を観て原作を読み、すっかりとりこになりました。

 今回、驚いたのがキャッチコピー;「残酷な現実描く」。解説にも、「多くの子どもたちにトラウマを与えたショッキングな描写」。
 えっ、そこに注目なんですか!? びっくりです。ウサギがぬいぐるみや絵で可愛くデフォルメされるからって、実際の生き物がか弱いもふもふなだけでないのは当たり前じゃないですか。最近の子どもたちは野生動物のドキュメントとか見ないのかな( 「ダーウィンが来た!」 とか)。
「ピーター・ラビット」
 前回の 「アリス」 にも書きましたが、イギリスの田園ではウサギが普通にいて、農家の人は普通にウサギを鉄砲や罠で捕え、食べたり皮をはいだりしていたのでしょう。農家の犬や猫、そして他の肉食獣がウサギを殺すのも当たり前、それでも生き続けるウサギの暮らしがタフなサバイバルの連続なのは当然です。どれだけタフかは、 以前ご紹介した 『うさぎは正義』(井口病院) の第1話をご覧ください!
 ウサギどうしもメルヘンな構図ばかりではありません。小学校で放し飼いのウサギ小屋に入り浸っていた私は、オスウサギが傷だらけになって戦ったり、弱いウサギが隅に追いやられて痩せ細ったり、食いつかれて後足の骨がくだけたりするのを目の当たりにしました。

 というわけで、リアルなウサギとリアルなファンタジーに酔いしれた私はその後、大学の文化祭の映画研自主上映で2度目にこの映画を観ました(この頃からカルト的人気だったのでしょうか)。輸入ビデオも買いました。声優さんやイギリス英語の語りが格調高くてすばらしいです。
 今回3度目ということで、緻密なアナログ絵で描かれた景色や、幽玄的なファイバーの幻視世界、それらとリンクしているウサギの神話世界の(アボリジニの芸術のような)描き方をしっかりと堪能しました。
 以前より分厚くなったパンフレットも購入。トラウマうんぬんの他にも、ファンタジーとしての解説、そして原作は作者 リチャード・アダムス が実際に娘たちに語った物語だったことなどが書いてあり、読み応えがありました。やはり英国ファンタジーは子供への贈り物なのですね(プーさんやドリトル先生と同じように)。

 そうそう、アート・ガーファンクルの歌う主題歌も幽玄で素敵ですし、音楽、特にカモメのキハールのテーマが大好きでして、これはむかし黎紅堂で借りたサウンドトラック・レコードをテープにダビングし、すり切れるまで聴いたあげく、勝手に歌詞をつけてひそかに歌うまでになりました;

 ♪空を越え とおく旅をして いつも想うはふるさとのことよ
  波音のひびく浜辺 仲間たちの陽気な声


   初夏の風は ほら ささやいているよ
   こころときめかす 見知らぬ世界へ
   朝陽ののぼりそめた丘へ 翼はばたいて
   静かに眠る まきばの木 こずえをかすめて

 (以下省略。ちなみにキハールという名は波音のこと、と原作にあります)






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Last updated  December 3, 2024 12:48:05 AMコメント(0) | コメントを書く


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