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2009.08.18
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カテゴリ: カテゴリ未分類
NHK大阪文化センターでの2巡目講座の第5回目の講義があった。

今日は、「食生活」についての話題であり、「食文化から見たアラブ・ムスリムの社会」という副題が付いた内容であった。

「衣食住」とは言うが、人間まずは「食」から始まると言うことであり、アラブの「食」に反映するものとして、
・自然環境・生活態度・・・・・・・食材などに関するもの
・宗教・・・・・・・・・・・・・・コーランの教え、断食など
・政治・ナショナリズム・・・・・・オスマントルコ帝国下のものと、非トルコ的な要素
・グローバリゼーション・・・・・・人、物、金の拡散
などの要素がある。

中東の食文化の地域的特徴として、マグレブ地方、エジプト、シリア、湾岸などに大別されるようだが、しかしベースはほぼ同じものであるという。


他にも良く聞く名前で、アーモンド、サフラン、ソーダ、キャンディ、等々アラビア語から来た名前のものが多い。
中でも、アルコールなどはアラビア語が元であり、ヨーグルトなどは、ブルガリアの特産物のように思っていたが、何とこれもトルコが発祥だと聞いて驚いた。

地中海圏の食文化としては、まず「麦」や「オリーブ」が上げられる。地中海を介してアラブ圏と面していたギリシャや、イタリアなどでの「トマト」は意外に遅く、ここ100年くらいの間にアラブ圏に流入したとのことである。

又アラブ圏は西アジアの食文化の影響を受けている。紀元前9000年、世界最古のメソポタミアにおける農耕地帯での「麦」「豆類」がまず上げられる。
そこに、砂漠地帯独特のオアシス文化としての「ナツメヤシ」に、牧畜に適した「羊」が加わる。
ラクダなども時には食べられたようだが、あまりポピュラーではないようだ。
そういえば、ラクダの乳を売っている所があったが、素人が飲むと下痢をするとのことで、止めた覚えがある。

これらの発祥のものに、宗教上の制約や、政治上のタガ、そして近隣文化圏との交流によるグローバル化などで、今日のアラブ圏の食生活は成り立っているとのことである。

2日ほど前の日経新聞に紹介されていたように、金融の市場などでも問題となっている、イスラム独特の考え方がある。すなわち、イスラム法(シャーリア)に照らしてハラール(合法)かハラーム(非合法)かという視点である。

シャーリアには、人間の行為を5つのカテゴリーに分けられることは前に講義で聴いた。
1.義務、2.推奨、3.許容、4.忌避、5.禁止である。



「酒」については、お祈りの時に酔っぱらっていてはいけないとコーランには書かれている所から、昔は、飲まれていたようであし、酔わない美酒として、天国では楽しみの一つであると書かれている。

「肉」なども、アラーのために祈りを唱えて屠ったものは可とされ、又禁止されているものでも、無理矢理に食べさせられたものは罪に問われない慈悲深いアラーであると言うことらしい。
海産物も食べることは禁じられていないことがコーランに書かれている。

ただ、祈りの礼装の時に陸上の獲物を食べることは禁じられているとのことだ。

もう一つ大きな縛りは、「ラマダーン」(断食)である。


コーランに依れば、ラマダーンも病人や、旅行者は別な日に時をずらせてやればよいとされ、「アッラーは汝らになるたけ楽なことを要求なさる」と寛容な所を見せている。
私などは、それくらい寛容なら、何故ラマダーンを強制するのかが未だに分からない。

また、アラブ(特に砂漠に住むベドウィンなど)ではもてなしの文化があり、さまよえる旅人などに対しては3日はもてなさなければならないことが書かれているとかで、とにかく奢り、奢られる社会なのだそうだ。

砂漠ではそうしないと即、死を意味するもので、そのもてなしの行為はやがて自分に返ってくることもあるという考え方であり、「情けは人のためならず」と言うことらしい。

私は「アラビアのロレンス」での一場面で、ピーター・オトゥール扮するロレンスをもてなす、オマーシャリフのベドウィンの長を思い出した。

その他、男が食べ終わった食事を女が食べるという、性差による差別的な食事、外国企業(マクドナルドなどの米企業)やユダヤ教の資本によるイスラエルからのものへの拒否反応はあるものの、これらは表向き拒否されてはいるが実情は徐々に浸透しているとのことである。

私が居たサウジなどでは、ジェッダだけで作られ、売られている「アルバイック」と呼ばれる、正に「ケンタッキー・フライドチキン」に似たものを食べていたし、ピザなども常食していた。コーラなども彼らが好んで飲む飲料であった。

こういった、アラブの食文化は、日本にも上陸しており、各地でそれを食することが出来るとの紹介があり、又インターネットではアラブ料理のレシピが紹介されているという。

食に関しては、写真で見て、造り方を聞いて、こんな味だと言われても実際に食する以外は、その本来の姿は見えないと言うことで、受講者の中には講義終了後、紹介された店に行ってみようと話す人たちが居た。





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Last updated  2009.08.19 05:47:55
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