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2010.01.29
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「トヨタ 大規模リコール…中古車店で販売中止も 米国」

これは大変だ!と思った。これはひょっとして大問題になるかも知れないと思った。
当然のように株価も下がっている。これが親方日の丸の日航のような体質だと完全にダウンは間違いないだろう。

しかしここでトヨタが折れてしまったら、一体日本はどうなるのだろうか。おそらくは日航どころの騒ぎではないだろう。

私が海外で先ず感じることは、大方の車がトヨタを初めとした日本車であると言うことだ。もっとも出かけた国が自動車産業がない国ばかりで、輸入車に頼っている国ばかりであるからだが、とにかく走っている車の殆どが日本車なのである。

フィリピンの田舎道で見かけたピックアップも「TOYOTA」または「DATSUN」という大きなロゴを後部に書いた車だった。アフリカの高速道路を走る車も、トヨタ、日産、マツダが圧倒的に多い。

サウジアラビアでは、もっぱらトヨタの「カムリ」が多かった。その頃日本では「カムリ」は人気のない車と言うことを聞いていたが、とにかく走っているタクシーはすべて「カムリ」だったように記憶しているほどだ。

サウジアラビアは、アメリカと必ずしも良い関係にはないけれど、アメリカのシボレーが走っていないわけではない。現に、私の運転手をしてくれた大学生も、日本では聞かない「クレシーダ」と言う日本車に乗っていた。それも何年製かと言うくらいに古い車で、殆ど故障しないので信頼して使っているのだと言った。

その車も事故にはかなわず、弟が運転中に事故で大破させたと言うことで新車に買い換えたが、今度はシボレーだった。その時も日本車にしたかったが、新車はイニシャルコストが一寸高すぎると言うことで小型のシボレー「オプトラ」を買ったと言うことだった。


ドバイの街にはさすがに世界の大富豪と言われる連中が多いだけに、日本車以外にもメルセデスやBMWも多く走っていたが、トヨタの「レクサス」や日産の「ムラノ」がそれらに呉して超高級車として走っていた。もちろん私が使っていたレンタカー会社の車も日産製だった。

我々が海外で仕事をするときに、一番目立つのは車ではないだろうか。それぞれの商売の分野で仕事はしていても、それを一般の人が知ることはそうそう機会があるものではない。最近は、鉄道の大プロジェクトが、中国、アメリカ、ヴェトナム等で動き出しているが、これとて、工事中などで、どこの会社がとかどこの国が携わっているかを知ることは出来ても、それを利用する一般の人が利用するときには日本製だ等と感じながら乗る事はないだろう。

ところが、自動車の場合は、もろにそれが分かると同時に、そのシェアさえも、歴然とするのである。
100台の車に出会って、半分以上が日本製だとさすがに、自分のことのように嬉しい気がする。良くドライバーに聞くのだが、日本製が何故良いのかは一重に性能と安全性だという、壊れないし、性能に対する信頼性が高いというのだ。勿論燃費がよいとかが続くのだが、先ずこの信頼性が一番に挙げられ、イニシャルコストは少し高くても、長い目で見れば有利なのだという。

日本のように、車検ごとに車を買い換えると言うことがないので、永年持つことが何よりも優先するらしい。そんなとき、韓国の車等は評判があまり良くなく、安いがすぐ故障するというのだ。

開発途上国や、新興国で、我々が働くときに、日本人であることに誇らしさを感じさせてくれるのは、こういった、自動車産業の浸透が挙げられ、しかもその評判が良いことを聞くときだ。
自分は大したことをしていなくても、「ジャパニーズ」とか、「おー、ヤバニー」と尊敬の目で迎えてくれるわけだ。

そんな中、日本の先兵トヨタがアメリカで大量のリコール車を出したと言うのだ。トヨタは4年前には昨年頃から稼働を目論見んだ、北米に第8工場と第9工場建設を大々的に報じていた。ところが今回のリコールでトヨタが世界で販売した台数にほぼ匹敵する700万台がリコールの対象である。

問題が、アクセル関係の不具合で、アクセルの付け根のフリクションバーが不具合で、引っかかりが起きアクセルが戻らなくなるものと、同じくアクセルペダルがフロアマットに引っ掛かって戻らないのとの2ケースがあるらしい。さすがに、マットに引っ掛かるなどは基本中の基本のようにも思え、何故このようなことが起こったのか不思議である。

フリクションバーについては、おそらく何処かの外注先での製作であろうから、設計段階でミスが生じたものであると思われる。天下のトヨタともあろうところがと言う感は否めないが、何十種類の車種、かつて、億を超す台数を生産してきた中で、何故このようなことが起こったのかに興味が湧く。

昨今のハイブリッドカーやエコカーと言った先進技術を云々する以前の問題である。それとも、新規車種に注力するあまり、過去の実績で問題なくやれてこれた部品についての検証がおろそかになったのかのいずれかであろう。


よもや、技術屋が、手を抜いた結果ではないとは思うが、生じた結果はそういうことになっているわけで、上手の手から水が漏れたと言うことかも知れない。

トヨタへの不信感は、ただ単にトヨタ自身の信用失墜に留まらず、同業他社への影響は勿論、日本製という名の信頼感を著しく傷つける結果とならないか、大変心配である。
3年前には、日本企業初となる営業利益2兆円超す企業となり、同じく生産台数でもGMを抜き2007年の年産計画で942万台となるとの記事が踊ったばかりである。

リーマンショックの影響がここまで来ているのかというのは、とても技術者の弁明としては聞き捨てられない。



ジャパン・アズ・ナンバーワンが消えてしまわないように、政治でのプレゼンスが期待できない今、経済と技術で世界に席を譲って貰いたくないものだ。





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Last updated  2010.01.30 13:32:17
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