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2010.09.02
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カテゴリ: カテゴリ未分類
私は考古学が好きである。といっても、こつこつと土を掘り返して化石を見つけるといった地道な作業が好きな訳ではない。
考古学の定義を調べてみると、「人類が残した痕跡(例えば、遺物、遺構など)の研究を通し、人類の活動とその変化を研究する学問である。」とある。

そういう定義なら、考古学にも興味があるが、私が好きなのはそのもっと前であるから、古生物学か人類学とでも言った方が良いのかも知れない。そしてこういう学問があるのかどうか知らないが、恐竜学といったところも好きなのである。

連れ合いは教育学部で理学系の地学専攻だったと思う。その昔は、ナウマンゾウを追いかけて、野尻湖の湖底を掘り返したと言うことも聞いていた。ナウマンゾウは約2万年前の新生代更新世後期に東アジアに生息し、絶滅したゾウの一種だと言うことで、現在のアジアゾウと近縁であるとされ、日本、朝鮮半島、中国に分布していたという。

その影響故か、2万年前のナウマンゾウからさらに考古の世界に導入され、行き着くところが2億年前の恐竜だったのかも知れない。従って、日本で開催される恐竜展には、出来るだけ出掛けるようにしているが、連れ合いも興味があるようで、付いてきてくれる。

この中間に位置するのが、猿であり、類人猿であり人類と言うことになるわけだ。従って、そう言った系譜を辿るのが好きなのである。とは言っても、それを専門にしてきたわけではないし、自ら闇雲に地球を掘り返してもそんな化石が出てくるわけでもない。

勢い新聞記事や、その関係の図書、更に恐竜展などで、古代へのロマンを掻き立てるという程度のことである。そう言った意味で、リチャード・ドーキンスの「祖先の物語」(上・下)はとても面白い。
この本では、現代の人類から順次遡って、何時猿と別れたのか、その分岐点はどうなのかを現代から逆流して、書いてある。

現代をランデブー0として、ランデブー1がチンパンジー、ランデブー2がゴリラといった具合に年代を遡ることによって、分岐した点で別れた祖先とランデブーするという書き方なのである。こういった具合にランデブー17では両生類となっている。ランデブー18は肺魚で、ランデブー25はヒトデ、そして最後のランデブー39では真正細菌といった具合にゾウリムシまで遡るのである。


元々ドーキンスはダーウィニズムの最も有力な支持者であるから、元を正せばダーウィンが唱えた進化論をわかりやすく、興味深くエピソードを交えて語ってくれている、私には申し分ない教科書なのである。

リチャード・ドーキンスを正当なダーウィニズム論者とすれば、修正ダーウィニズム論者として挙げられるのが、スティーヴン・ジェイ・グールドである。グールドはまた、不可知論者と呼ばれることを好んだ。不可知論とはなかなか難しいが、「形而上の存在、死後の世界、神の存在、神のお告げなど、神学に関する命題の真偽、また客観的本質的な実存は本質的に認識することが不可能である、とする宗教的、あるいは哲学的な立場をいう。」と説明がある。

要するに、何事も理路整然と科学的に理解・説明が出来るものではなく、本質的には、何か混沌とした説明の付かないことが世の中には存在していると言うことだと私は認識している。

形而上学といえば、「精神や物質もしくは数や神のような抽象的な事柄が存在するか、また人間という存在は複雑に組み立てられた物質的な体系として定義できるかどうか、などが基本的な問題として問われる研究領域である。」といった具合に、既に哲学の領域にあり、これ以上の深入りは困難である。

サウジアラビアで、運転手をしてくれた学生との話だが、少なくとも彼は、ダーウィンの進化論を信じては居なかった。私に「Mr.○○は猿から進化したのですか?でも私は、そうではない」というのである。
イスラム教は全てアッラーであるから、彼もアッラーが世に遣わした者であると考えているようだ。

随分前置きが長くなったが、新聞の囲み記事的な、化石や史跡が発見された記事を集めるのがとても面白い。私のファイルには、「人類の歴史」と「恐竜」更に「考古」というジャンルがある。これらは別途パソコンのデーターベースにも入っているものがある。

「人類の歴史」は文字通り人類の祖先であるヒト、類人猿、猿人などについての記事のスクラップである。進化は時系列的であるが、発見される化石などはランダムである。従って当然ながら、古い資料が必ずしも古い時代のものではないわけだ。

これらは、サイエンスやネイチャーなどの雑誌に既に収録されているのであろうが、私のデーターは全て新聞によるものである。人類の祖先関係で今一番古いのは、霊長類の進化を解明する“ミッシングリンク”として発表され、メディアを騒然とさせた「イダ」と呼ばれる4700万年前の化石だ。この小さな化石は、今後も人類の起源を研究する科学者たちの間で議論を呼び続けるだろう。「イダは霊長類の進化史に空いた穴を埋める重要な“ミッシングリンク”なのだ。即ち、サルや類人猿、ヒトなどの高等霊長類とキツネザルのような遠縁種の間にある進化上の空白を埋める化石である。全人類と遠縁種をつなぐ最初の“リンク”であり、直接の祖先に最も近い種であると考えられる」と当時の記事は解説している。

次が、ミャンマー中西部のボンダウン丘陵で発見された、後期始新世(約四千万年前)の化石霊長類「アンフィピテクス」の頭がい骨の一部と、上あご部分の発見である。真猿と原猿類をつなぐ進化の過程を知る上で貴重な化石とされている。

続いて、サウジアラビアにおける約2900万年前の地層から見つかった霊長類のあごの化石である。「ホミノイド」(ヒトや類人猿)と「旧世界ザル」の共通祖先とみられていて、「サアダニウス・ヒジャゼンシス」と呼ばれている。ここが猿と類人猿の分岐点でないかといわれている。



こういった風に、これらは全て人類の発祥地であるとされるアフリカ以外の場所で発見されているところが面白い。アフリカUターン説の興りである。ではアフリカでの発見はというと、1000万年前の新種で日本人名が付けられた、大型類人猿の化石「ナカリピテクス・ナカヤマイ」で人間やゴリラ、チンパンジーの共通の祖先と見られる類人猿の化石である。ケニアで発見されたが、アフリカでは、1300万~700万年前は類人猿化石の“空白期”で、950万年前の「サンブルピテクス」の上あごのかけらがケニアで見つかっている以外は、この大型類人猿の化石が最も古いと言うことになっている。

そして、950万年前の「サンブルピテクス」がヒトとして類人猿と分岐したランデブー時期に相当するのではないかと言われている。

これは、あくまで、私自身が、新聞記事などで類推しているものであるから、そのまま鵜呑みにされても困るが、このようにデーターを集積すると、かなり面白いことが分かる。

それからチャドで発掘された700万年前のトゥーマイ人「サヘラントロプス・チャデンシス」や600万年前の「オローリン」(ミレニアム・アンセスター)などと続くのであるが、紙面の都合で又の機会に譲る。





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Last updated  2010.09.05 07:14:28
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