新生のらくろ君Aの館

新生のらくろ君Aの館

PR

×

Profile

のらくろ君A

のらくろ君A

Comments

GX革命の旗手久保田玉鋼最高峰@ Re:第4の革命(カーボンゼロ):GXの衝撃(07/24) ルパン三世のマモーの正体。それはプロテ…
マイコ3703 @ 思わず初コメしちゃいました(*^^*) 私もブログを書いているんですが内容が偏…
のらくろ君A @ Re[1]:海の大動脈活況(シンガポール)(06/08) やーやさん そう、アクリル画でしたね。 …
やーや@ Re:海の大動脈活況(シンガポール)(06/08)  私もお名前書き間違って、女流画科さん…
やーや@ Re:海の大動脈活況(シンガポール)(06/08) 素敵な「ひつじ達とお散歩」は ポスター…

Favorite Blog

のらくろ君 のらくろ君さん
八十艮の広場 八十艮7633さん
ようこそ ばあこ … ばあこ5577さん
こんにちわ♪ kalunguyeyeさん
何の日=つぼんち16 つぼんち16さん
2012.11.13
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類


この2人の中で、私は特に、サイモン・シンについてこれまで、「ビッグバン宇宙論」、「フェルマーの最終定理」、「暗号解読」を立て続けに読んで、そのすばらしさに惹かれていた(私の読後感はどれも「秀」だった)。特に1作目の「ビッグバン宇宙論」には惹き付けられたので、彼に、「宇宙のシンちゃん」とあだ名を奉った。

医療そのものについてはさほど関心がなかったが、そのシンちゃんが著した書だというので書店で手に取り購入したのが「代替医療のトリック」である。
この書では代替医療である、「鍼治療」、「ホメオパシー」、「カイロプラクティック」そして「バーブ療法」を代表に取り上げ、それが本当に効くのかという観点で、概ね否定的に書いている。勿論巻末にはあらゆる代替医療を採り上げて解説している。

その梗概を示すには、私は非力だが、何点か響いた部分を抽出する。
まず、本書の指針としてギリシャのヒポクラテスの言葉である「科学と意見という、二つのものがある。前者は知識を生み、後者は無知を生む。」に依っている。

先ず中世ヨーロッパで絶対的な支持を以て行われた「瀉血」を採り上げていた。病気は4種類の「体液」(血液・黄胆汁・黒胆汁・粘液)のバランスが壊れることによって起こるとされていた当時の説により、病気は血液が淀むためだとのことから、体を切って悪い血を流すという荒っぽい方法である。今このような事をどの医者もやっていないが、当時は殆どの医者が行っていたという出だしである。

代替医療の効果として挙げられているのが「プラセボ効果」である。簡潔に言えば、偽薬効果と言うことで、偽薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられる事を言うのだが、この改善は原病やその症状自体の改善というよりは、「薬を飲んでいる」事による精神的な安心感によるものだということだ。

「鍼治療」についても、このプラセボ効果が占める可能性が高いとの結論である。1つの例として実際に鍼を打たないのだが、偽針と呼ばれる方法で、恰も患者に鍼を打った如く思わせたのと、実際に鍼を打った被験者の両方共が同程度の鎮痛効果をもたらせたなどといった実験なども用いて解説している。


ホメオパシーとは、「極度に稀釈した成分を投与することによって体の自然治癒力を引き出す」という思想に基づいて、病気の治癒をめざす行為もしくは思想を指すと解説にある。その内容は、健康な人間に与えたら似た症状をひき起こすであろう物質をある症状を持つ患者に極く僅か与えることにより、体の抵抗力を引き出し症状を軽減する」という理論とそれに基づく行為だというのである。

有効物質を含む原液を限りなく薄め(希釈し)て得られた液を使うというのだ。それも希釈の度合いが薄ければ薄いほど(実際には含まれないまでに薄める)有効だと言うから、何をか況やであるが、それが効くと信じられているのだ。分かりやすくいえば、例えば大津で琵琶湖に何らかの有効なエキスを垂らして、竹生島で試験管に水を汲んで飲むという想像が当たっている。

さらに「カイロプラクティック」であるが、上述のようにさほど積極的な危険度はなかった代替医療と異なり、X線照射に伴う比較的軽微なリスクだけに留まらず、頸椎へのマニピュレーションといった高いリスクを含むという治療法である。
マニピュレーションとは顎関節にある関節円盤を正しい位置に戻すと言う名目で、首に高速小振幅の振動を与えるもので、之により、頸椎隔離が起こる危険性があるというのだ。何と恐ろしいことではないか。

しかも、この治療法は日本でも行われているようで、治療費は保険適用の場合で約3300円程度だと言うことだ。

そして「ハーブ療法」については、中に有効とされる薬草もあるが、殆どが疑問符を付けられるかまたは弊害があるものが多いという現実である。
ハーブ薬はちゃんとした検証を受けていないものが多く、安全性もモニターされていないものが多いので、危険性を完全に把握できていない部分があるとのことだ。アレルギー反応や、他の薬との併用によっては重大な症状になる恐れもあるというわけだ。

しかしこういった代替医療は、世界中に浸透していて、各国政府も完全に否定すると言った動きになっていない上に、有名人がこういった代替医療を経験してプラセボ効果などで良くなったと宣伝するケースもあって、そのブームは収まらないと言うのが現状のようだ。

そしてこういった代替医療について、宇宙のシンちゃん達は次のように述べて本を締めくくっている。
「社会の中で、最も切実に医療を必要としている弱い立場の人たちを食い物にし、金を搾り取り、偽の希望を持たせ、健康を損なう危険にさらし続けることになるであろう」

さてこの本をどう読むかだが、代替医療を信奉する人は、つたなき紹介よりも是非この本を読むことを勧めるものである。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.11.14 05:47:55 コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: