新生のらくろ君Aの館

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2012.12.01
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カテゴリ: カテゴリ未分類



迎え撃つボランティアは、7人で、マンツーマンでも2人余る。歳を取っての損得勘定からかも知れないが、無償で懇切丁寧に教えてくれる家庭教師が選り取りで得られるこの機会をなぜ利用しないのかと、少々不思議にも思うが、生徒にとってみれば、試験に集中して、日頃勉強しない者でもちっとは励んできて、それが終わったのだからゆっくりしたいという気持ちも分からなくはない。

図書館は漫画本も置いてあるので、それを目的に来ている節の生徒もいるようだし、勉強はちっとも分からないが、何となく勉強の雰囲気に触れていると安心するといった心境の子もいるようだ。
それはそれで評価すればいいのであって、人間は、数学が分かるから、英語が出来るからと言っただけで評価できないのだから来室するのは大いに結構なことだと思うわけだ。

今日私がアテンドした生徒は、丁度そのような生徒だったのかも知れない。あからさまに誰か(親)に背中を押されてきたような節がある。
それでも数学のプリントを開いて問題と取り組んでいる。プリントの問題を見て少し驚いた。問題には、

「a=0ならばab=0である。その逆の文章を書き、それが正しいかどうか答えよ」と言う問題である(表現は書いたままかどうか自信がない)。
生徒は、たどたどしく「ab=0ならばa=0である。正しい。」と書いているではないか、そして見たときには既に2問目に挑戦していて、また頭をひねっている。
「2等辺3角形の底辺の角度は等しい。その逆の文章を書き、それが正しいかどうか答えよ」である。



この問題は理論的な思考を要求される、言わば難しい問題で、単に加減乗除が得意なだけでは解けないだろうからだ。案の定この生徒は全く理解していなかった。

これでは幾ら自分で回答しても、また何問回答しても混乱の局地に陥る以外はないであろう。
文章を読む力や、問題を理解する力が不足しているわけだ。文章問題を数式に落とす問題とも又ニュアンスが違うわけだ。(例えば、10km離れた両地点からA君は時速2kmでB君は時速3kmでお互いに進むと、何時間後に出会うか)と言った類の問題)

「a=0ならばab=0である」の問題に戻り、その君が書いた「ab=0ならばa=0である。正しい。」について、では「a≠0の時はどうなるかな?」と聞いた。既に混乱している。水を飲みたくない馬を美味しい水飲み場だといって無理矢理引っ張って連れて行っても飲まないのと同じである。

問題を見たときから拒否反応が始まっているのだから始末が悪い。
取り敢えず、「a≠0の時ab=0にはならないかな?」と聞いたが反応は今ひとつだ。「a≠0の時でもb=0だったらabはどうなるかな?」と聞くとやっと、「ab=0になる」と答えるのである。「だったら『ab=0ならばa=0である。正しい。』とはならないでしょう?」と確認すると、納得したような気分になっている。

でも彼は納得していないという感じが伝わってくるのである。どこが分からないのかが分からないのであって、教える側は混乱する。
「逆は真なり」とか「逆は必ずしも真ならず」と言った言葉を発する機会もない。
この問題では「a=0 → ab=0が真(正しい)のとき,その対偶は真(正しい)であるが,逆や裏は必ずしも真(正しい)とは限らない。」といった事になるわけだ。(→はならばと読む)

即ち「a=0 → ab=0であってもab=0 → a=0には必ずしもならずである(b=0の場合もある)」これを分かろうとしない生徒に言葉を変えて説き聞かせても無駄であった。(教えている本人の頭の方がおかしくなる)

さて少し慣れたところで、2問目は「2等辺3角形の底辺の角度は等しい。その逆の文章を書き、それが正しいかどうか答えよ」に取り組んだ。

さて、問題の答はどうなっているかわ分からなかったが、「底辺の角度が等しい3角形は正3角形もあるから違うよね」というとそのように書いていた。「正3角形は2等辺3角形の一種だよ」との反応はなかった。

終わって、控え室で、島本町の町力アップを掲げた30周年記念式典の話や、土曜スクールに近くの小学校の6年生を迎え入れて試行する話や公開授業の話があった。少しでも、例え1人でも今日より明日の成績が上がること(勉強が解る)を祈念しつつ今日も土曜スクールを後にした。





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Last updated  2012.12.03 11:26:51 コメントを書く


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