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2022.01.21
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今日のウォーキングは第2169日目で8314歩だった。
久しぶりに讃岐うどんを食べに行った。時間帯もズレていたからだろう、店内はガラガラで我々だけだった。

***

昨日読んだコロナ危機を超えての最終回に斎藤幸平が寄稿していたが、その中にあまり聞き慣れない言葉が出てきた。

「人新世」だ。ノーベル化学賞を受賞したパウル・クルッツェンが提唱した「人間の新たな時代」という意味だ。人新世は、地球温暖化などの気候変動、大量絶滅による生物多様性の喪失、人工物質の増大、化石燃料の燃焼や核実験による堆積物の変化などといった、人類の活動が原因として引き起こされた時代と云う事のようだ。

現代は、地質学的には1万7000万年前に始まる新生代第四紀の完新世(沖積世)と云った事になるが、その中に組み入れるべきかどうかが論議されているという。クルッツェンは完新世が現在を表現するには不適切ではないかと考えたとのことだ。その時ひらめいたのが人新世だ。最近では、地磁気の逆転現象が起きたとされるチバニアンが認定されたばかりだ。

不適切と考えた根拠は2つあって、1つはグレート・アクセラレーション(大加速)であり、2つ目はプラネタリー・バウンダリー(地球の限界)だという。

第二次世界大戦後は社会経済システムの指標や地球環境システムの指標(共に12ある)の変動が劇的に増加しており、この時期はグレート・アクセラレーション(大加速)と呼ばれる。

また、プラネタリー・バウンダリーは地球が、引き返しが不能になるポイントを超える恐れがある状況だという点だ。指標の内、気候変動、生物多様性の損失、生物地球化学的循環は2009年時点で限界を超えたともいわれている。



生物多様性についての問題は、人類の活動が生物種の絶滅速度を加速させていると言う点だ。
2019年時点で、約100万種の動植物が絶滅の危機に瀕しており、生物種絶滅のペースは過去1,000万年の平均と比べて少なくとも数十倍から数百倍とされる。人類の影響がなければ、生物多様性は指数関数的に成長し続けたであろう、と一部の学識者は仮定している。

人類が生み出したゴミの中でもコンクリートなど人口構造物はテクノフォッシルとして科学的化石となり、プラスチックはマイクロ化してテクノフォッシルの一角となるであろう。

こうした人新世の開始時期について多くの異論はあるものの1945年の説が有力となっている。ということは、私は正に人新世の申し子のような存在になる。「昭和、平成、令和を生きる」という森進一の歌があるが、その歌よりもぴたりとした表現として人新世を生きていることになる。

この根拠になるのが1945年7月16日に行われた最初の核実験であるトリニティ実験だ。トリニティ実験以降の核実験や原子力発電所の事故、産業による化学物質は人類の身体に影響を及ぼし、放射線障害や公害病を引き起こした。

こうしたことが、人新世の地質学的な根拠となるであろうものとして、プラスチック、化学物質、放射性物質、絶滅の痕跡、人類活動に起因する地形の変形などがリストに上がっている。このようなマーカーが、かつての地質時代の区分と同等に、地球に大きな影響を及ぼした証として挙げられるだろう。(後世の人が掘り起こす?)

こうした人新世の概念が広まることで、既存の学術分野にも変化が起きた。自然科学においては地球システム科学が生まれ、社会科学や人文科学においては環境人文学が生まれた。

地球システム科学は、地球を単一のシステムとしてとらえ、人類活動が地球に与える影響を明らかにすることを目的としている。こうした事を可能にしたのが、データの蓄積だ。

環境人文学は、変化する環境と人類の関係を理解し、危機に対応するための学際的な学問である。環境の劇的変化のどのように対応していくかなど、人間観の変化を下に語られる問題だ。

こうした考え方で研究が成された例は様々あるようだ。地球を1つのシステムとして捉え、そのシステム中に人類の製造した化学物質が生態系に与える悪影響や、資源の制約と経済活動の関係といった切り口で、個別に研究されてきた。

そうして、1980年代以降に地球規模で環境問題を研究するプロジェクトが開始された。そのプロジェクトの主な4つは、1980年の世界気候研究計画(WCRP)、1987年のIGBP、1990年の地球環境変化の人間・社会的側面に関する国際研究計画(IHDP)と1991年の生物多様性国際研究プログラムだ。



人新世は本来科学的な背景によるものだが、実際には人類の活動が原因(人為起源)と言った面があるので、政治・経済的な起源も重要とされるとの話もある。

自然環境や地球レベルの活動についても、貧富の格差は歴然としていて、時に加害側(富者)と被害側(貧者)を纏めて論議することの問題点は多い。被害面だけに焦点を当てれば、人類は平等だとなるが、これ自体に大きな間違いがある。

こうした論議の背景に、地球は今第6回目の大絶滅時代の予兆を迎えているとも言われている。

一部を取りだした、偏った記述になったが、こうした事を考えて、意味があるのだろうか。





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Last updated  2022.01.22 12:38:11
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