はじめまして。jediokiといいます。<br><br>Dancer In The DarkのDVD、そして日本オフィシャルサイト(もうなくなってしまいましたが)を企画し、ディレクターを務めていたものです。<br><br>いまだにこうして、様々な方々の話題に上がり、そして議論されているのを見ると、あらためてこの映画の持つパワーというか、メッセージの大きさを実感させられますね。<br><br>わずかながらも、この映画に参加できたことを誇りに思っています。<br><br>さて、映画の中では説明がなされていないので、ちょっとだけ補足をしたいと思います。<br><br>あの映画の舞台は、1955年のワシントンでした。<br>第二次大戦が終了してしばらく後の話ということになります。<br><br>この時期、アメリカでは共産主義者を追放せんとする、“赤狩り”というものが行われています。<br><br>しかしそんなさなか、まさに共産主義国家であったチェコスロバキアから、セルマはわざわざアメリカにやってきたのです。<br><br>その理由は・・・<br>チェコの医療技術では、息子ジーンの視力回復手術が不可能だからです。<br><br>彼女にとって、ジーンこそが生きる最大の目的でした。<br>だから、自分がチェコ出身ということでいかに迫害されようとも、過酷な労働を強いられようとも、我々からすれば理不尽な事件に巻き込まれようとも、ジーンのために耐えるしかなかったわけですね。<br><br>そんな頑なで強い意志をもった彼女が、唯一ミュージカル映画を観るときだけは、子供のような表情を見せます。ほんと、楽しそうですよね。&l…
(December 10, 2002 11:21:28 AM)