映像】みどりしたたるログハウスの周辺

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2007年05月13日

(13)

テーマ： ★自然の中で感じること★(3364)

カテゴリ：はるるさんちの日常生活

晴れた朝には小鳥の声で、そして天が泣いている日には、屋根全体を叩く雨音で目覚める日々が続きました。
ゴールデンウイークに２泊、そして今週の半ばに３泊４日した標高７２０メートルの裏磐梯の森の中。

裏磐梯のログハウス４

★裏磐梯のログハウスの風呂場の窓から見た風景

１９９３年に建ったログハウスなので、もう１４年になります。
当時、ここをベースにしていっしょにキャンプをしたり、カヌーを漕いだりしてた幼なかったこどもたちも、現在は社会人と美大生になり、ふだんは親たちと離れて暮らしています。

連泊中には、慣れない携帯で写真を撮って、メール更新の楽天日記で公開してみたんだけど、やっぱり上手く出来なくて自宅に戻ってから映像だけ削除してしまいました。

はるるさんには、とってもムズカシイ「写めえる」でやんす。
なかなか、思っている通りの画像には程遠いもので。

１０日と１２日の日記に掲載してる映像は、１３日の午前中にまったく別のデジカメで撮ったものと差し替えてあります・・・・あしからず。汗

裏磐梯のログハウス２

滞在してるログハウスの裏手にある大きな柳の樹。

明るい若葉がまぶしいくらいです。

ログハウスの裏庭★２００７年５月１０日撮影

早起きして、ログハウスの背後にある湖に行きました。

午前４時半です。

ログハウスの裏手にある秋元湖の夜明け★２００７年５月１２日撮影

雨が上がって。屋根裏部屋で、やっと磐梯山が見えました。

２００７年５月上旬　撮影★ログハウスの窓から見た磐梯山

世の中も時間も、流れているけれど・・・
裏磐梯の国立公園内にある森の中のせせらぎや、裏庭からすぐにそびえている山の頂きの上の高い空の色は変わりません。
めまぐるしいのは、人間世界のコップの中だけのことなのかも知れません。

十五夜の満月にほど近い、わずかに歪みのある春のおぼろ月のやさしい光の中で・・。
まだ明るいうちから用意していた裏庭の焚き火の炎を囲んで、ゆるゆると時間を忘れた酒を酌み交わしました。

滞在していたログハウス背後に広がる空間は、東にそびえる白布山まで間に遮るものは何も無くて、ひとつづきの森になってる。

浅い春の高原には、虫の声は去年の秋以来、絶えたまま。
時折、夜行性の鳥たちが思い出したように闇の中に鳴く・・。

昼間はあまり気付かないけれど、かすかに聞こえていたせせらぎの音が、おおきく耳の奥に響くほどにあたりを支配する静寂はとても深い。

数人で飲んでいたのは、美味しい水と美味しい米で醸された、思わず涙の出るような味の純米吟醸酒。
少しだけ肌寒い程度の、標高７５０メートルの春先としては暖かいくらいの気候。
こんな時期には、裸の火の明りが背後の巨大な闇の中でひときわウレシイ。
かすかな風に、焚き火の煙がゆったり動く。

１９８０年代の後半から９０年代にかけて。
管理されたキャンプ場でのキャンプがあまり好きじゃなくって、トイレも水道も電気も無いワイルドなキャンプをよくやったものだ。
ーーー人里離れた、景色の良いスペースで野営しようとすると、自然にそうなってた。
もともと、野営（キャンプ）ってのは、何も無い処に天幕（テント）を張って雨露をしのぐものだった。
不便と言えば言えなくも無いけれど、思う存分、好きなだけ焚き火が出来ると言うのは、何者に代え難い大きな魅力に思えたし。笑

十数年もの間、繰り返し焚き火の炎を眺めるたびに、一体どうして、こんなにも裸で動いてる炎に対面しているだけで心安らぐのだろうと、考えてた。
そんな時、酒を飲んでむちゃくちゃな替え歌（卑猥な）を肩組んで唄ってた仲間のひとりが、騒ぎ疲れたあと、
「この一本のマキにした、木の枝の燃える速さと経過時間は、人間が火を発見して集落を作り始めた、縄文の古代と変わらないハズだよな～♪」と、ぽつり。

裏磐梯のログハウス１

友人の言葉を耳にして以来、こうやって炎を眺めている時間は縄文人と同じ時間を過ごすことが出来るんだ、と感じた。
その焚き火空間のひとときを、改めて大切に思うようになった気がしてる。

そんなキャンプをしてる内に、はるるたちの焚き火のなかにも火の神の精霊が降臨して、宿ってるように思われることも多くなってきた。
もともと、山の神は、火の神が変身したものだと伝えられているものだ。

森の中に永い年月の間、立ち続けている巨木や、苔むして眠り続ける牡牛のような岩石たちは、本来の姿として山の神の精霊を宿している。
尽きることもなく清らかな水を湧き上げ続ける大地の水場には、水の神の精霊が棲んでいる確かな気配がある。

裏磐梯のログハウス３

森の。
年輪を重ねた巨木の下にたたずむと。
何とも言えない「やさしさ」に包まれる。
目に見えない、森のちから。
確かに、それを実感する。
その中で、自分たちの炎を創り、山の精霊を宿す喜び。
焚き火は、森の奥深くへのカギ。
そして遥かな過去世界への時間旅行のとびら。

・・・【はるるが最近書いた自然と日常の日記】・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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