音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2009年07月24日
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テーマ: 洋楽(3408)
哀しみと希望を感じ取るための1枚


 1984年発表のレナード・コーエン(Leonard Cohen)のアルバム。それにしても、邦訳タイトルがダサすぎる(注:本作収録曲1の 「Dance Me To The End Of Love」 に由来する)。アルバム名の原題は『Various Positions』。確かにどう訳せばよいか頭を悩ませるようなタイトルだけれど、いくらなんでも『哀しみのダンス』は、大詩人でもあるコーエンに失礼というものだろう。

 そういえば、私が最初に聴いたコーエンのアルバム 『Songs From A Room』 (1969年)も、邦訳タイトルがひどかった。当初、『現代の吟遊詩人レナード・コーエン』の邦題が付けられていた。そのものずばりをアルバムタイトルの邦訳にするとは何たるセンスのなさ。さすがにひどいと思ったのか、こちらの方はいつのまにか『ひとり、部屋に歌う』という邦題に変更されている。近頃の何でもかんでもカタカナ表記という訳し方もどうかと思うが、センスのない邦題もなんとかしてほしい。

 さて、筆者はコーエンのアルバムをすべて聴いたわけではないし、正直、どれが最良かわからない。上述の『Songs From A Room(ひとり、部屋に歌う)』も素晴らしいし、他にも優れたアルバムがあって甲乙つけ難い。とりあえず何か1作を紹介しようということで思いついたのが、この『哀しみのダンス』だ。

 昔、どこかで読んだか聞いたのだが、悲しい時や落ち込んだ時には、思いっきり暗い音楽を聴いたり、この上なく悲愴な書物を読んだりして、どん底の気分から抜け出すことができるらしい。レナード・コーエンのアルバムは、基本的にどれを聴いても暗い。暗いからこそ、落ち込んだり、気分がめいった時に、一人静かに彼の音楽に耳を傾ける。曲調だけでもいいが、詞がわかるとなおよい。なんといっても、コーエンは歌手であると同時に、詩人なのだから。

 このような聴き方を作者であるコーエン自身が希望するかどうかはわからない。けれども、ある意味、小説などの書物や絵画などの芸術作品と同様、音楽作品も、やがて作者の手を離れていくもので、その読者や鑑賞者がある意味、自己勝手に解釈するものである。収録曲1 「Dance Me To The End Of Love」 の悲愴感から、5 「Hallelujah」



[収録曲]

1. Dance Me To The End Of Love
2. Coming Back To You
3. The Law
4. Night Comes On
5. Hallelujah
6. The Captain
7. Hunter's Lullaby
8. Heart With No Companion
9. If It Be Your Will

1984年リリース





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