音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2009年11月05日
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テーマ: 洋楽(3308)




 1977年にデビューし、70年代後半から80年代後半にかけて一世を風靡したロック・バンド。結成当時としては珍しい、英国人と米国人の混成であったことからフォリナー("外国人"、カタカナ表記はなぜかフォーリナーではなくフォリナーで定着)と名乗った。初期のアルバムから売り上げを伸ばし人気を誇っていたが、シングル曲としては唯一の全米No. 1ヒットになったのが、1984年発売のアルバム『プロヴォカトゥール~煽動(Agent Provocateur)』からシングルカットされた「アイ・ウォナ・ノウ(I Want To Know What Love Is)」である。何週も1位の座にいたマドンナの「ライク・ア・ヴァージン」を引きずり下ろし、年間チャートでも4位に入る大ヒットとなった。

 フォリナーは"産業ロック"とか"商業ロック"の代表格と言われる。"産業ロック"という表現は、ロック批評家の渋谷陽一により一般化したもので、商業化によって大衆に媚びることでロック本来の姿が失われている様子を批判したものである。けれども、そうした産業ロックを聴きながら大人になった(?)筆者にとっては、そうした批判は知っていながらも、気がついたら、空気のような普通の存在と化してしまっていた。つまりは"産業ロック"に毒されているだけかもしれないわけだが、この「アイ・ウォナ・ノウ」などはリアルタイムで自然に聴いた全米No. 1ヒット曲といった具合で、現在たまに聴いても違和感もなく、自然にしっくりとくる、そんな曲なのである。

 以上のような個人的経験があるのもお含みの上で、ご判断頂きたいが、「アイ・ウォナ・ノウ」は、やっぱり名バラードであると思う。アルバム単位で見れば、これ以前のものの方が出来がいいのは事実だし、この頃からますます売れ先に走ったバンドに不満を持ったヴォーカルのルー・グラムはやがて1990年に脱退するのも確かである(バンド自体は、ルーの一時復帰やメンバーの入れ替えをしながら現在も続いている)。つまりは、フォリナーのバンド史や80年代の音楽シーンの流れの中で見ると、微妙な評価がなされうるのだけれども、この曲を単発で見れば、文句のつけようのない名ロック・バラード曲なわけで、それはそれでいいような気がする。

 超有名曲なので断片だけでも聴いたことのある方は多いと思う。一度通して聴いてみてはいかが。



[収録アルバム]

Foreigner / Agent Provocateur(プロヴォカトゥール~煽動) (1984年)
Foreigner / The Very Best And Beyond (1992年)
ほか





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