だらだらと続けていくのも何なので、“エルトンの寂しげな名曲”シリーズは、とりあえずこの4回目で一区切りとしたい。最後に取り上げるのは、前回の「王は死ぬものだ」と同じく、1970年リリースのセカンド作(ただし米国では最初のリリース作となった)『僕の歌は君の歌(原題:Elton John)』に収められた「60才のとき(Sixty Years On)」である。今回取り上げた他の曲と同じく、エルトン・ジョンとバーニー・トーピンの黄金コンビで書かれた曲である。
ちなみに、この曲は、“60才”というタイトルということもあり、エルトン・ジョンの60歳の記念にも登場した。彼の60歳の誕生日のその日(2007年3月25日)、通算60回目となるMSG(ニューヨーク、マジソン・スクエア・ガーデン)で行われたライブ“60 in 60”で、この「60才のとき」がオープニング・ナンバーになったという(DVD化されているが筆者は未聴)。