第1弾はその名の通り「悲しみのバラード」。原題は「Sorry Seems To Be The Hardest Word(ソーリーというのは最もつらい言葉だと思う)」。1976年、エルトンが自ら立ち上げた新レーベル、ロケット・レコードからの最初アルバムとなった2枚組『蒼い肖像(Blue Moves)』に収録された曲である。このアルバム自体、全体として抑えられたトーンの作品なのだが、その中でも名曲なのが、この「悲しみのバラード」である。ちなみにシングルとして発売された際のジャケットはアルバムと同じデザインでアルバム名の部分の文字が曲名に変えられていた。そのことから想像するに、やはり制作者側にもアルバムを代表する曲という意識があったのではないかと思う。