音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2011年10月15日
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 世の中にはランキング好きな人も多いようで、“最も売れたアーティスト”なんてランキングを作りたがる人たちもいるようだ。シングルの枚数なのかアルバムの枚数なのか、ビデオやDVDも含むのか、基準によってあまりに尺度が適当なランキングにしかなり得ないと思うのだけれど、どうやらダントツの売り上げはビートルズ、エルヴィス・プレスリー、マイケル・ジャクソンの三者のようだ。ローリング・ストーンズは?レッド・ツェッペリンは?というロック・ファンも多いだろうが、彼らよりも上にポップ、ロック/ポップ系アーティストがもう少し続く。その一人がエルトン・ジョン(Elton John)である。

 エルトン・ジョンと言えば、心温まる、あるいは心安らぐバラード系を思い浮かべる人も多いだろう。けれども、彼のバラードには結構寂しい雰囲気を湛えたものも多いように思う。過去の膨大な作品群から筆者の独断と偏見で、今回はそうした“寂しい系バラード”をいくつか取り上げてみたい。

 第1弾はその名の通り「悲しみのバラード」。原題は「Sorry Seems To Be The Hardest Word(ソーリーというのは最もつらい言葉だと思う)」。1976年、エルトンが自ら立ち上げた新レーベル、ロケット・レコードからの最初アルバムとなった2枚組『蒼い肖像(Blue Moves)』に収録された曲である。このアルバム自体、全体として抑えられたトーンの作品なのだが、その中でも名曲なのが、この「悲しみのバラード」である。ちなみにシングルとして発売された際のジャケットはアルバムと同じデザインでアルバム名の部分の文字が曲名に変えられていた。そのことから想像するに、やはり制作者側にもアルバムを代表する曲という意識があったのではないかと思う。

 詞の内容は“愛してもらうには、僕は何をすべきなのだろうか”、“すべてが終わってしまった後で、僕は何を言えばいいのだろうか”、“ソーリーというのは最もつらい言葉だと僕には思える”という、何とも悲しいシチュエーションのラヴ・ソング。演奏面では、ストリングスとアコーデオンの使い方が悲しげなマイナー調を実に盛り立てて(?)いる。あとバックに鳴っているヴァイブ音も印象的で効果的な使い方がなされている。

 曲を作ったのはいつもの通り、エルトン・ジョンとバーニー・トーピンのコンビである。この二人の曲作りに多いのは、トーピンが詞を書きエルトン・ジョンがメロディをつけていくというパターンだが、この「悲しみのバラード」は例外的で、エルトンがメロディと歌詞の一部を先に作り、バーニー・トーピンがそれを曲として完成させたという。



[収録アルバム]

Elton John / Blue Moves (1976年)
Elton John / Live In Australia
Elton John / Elton John’s Greatest Hits Volume II (1977年)←この他、各種ベスト盤にも収録



[関連記事リンク]

一抹の寂しさを残すエルトンの名曲たち(2)
一抹の寂しさを残すエルトンの名曲たち(3)
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Last updated  2011年10月20日 09時00分15秒
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