音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2011年12月22日
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 前回のB・スプリングスティーンに引き続き、いかにもアメリカン・ロックなアーティスト、ボブ・シーガー(Bob Seger)と彼が率いるバンド(The Silver Bullet Band)によるクリスマス曲を取り上げてみたい。ボブ・シーガーは1970年代から活躍し、80年代の 『ライク・ア・ロック』 など、まさしく“アメリカン・ロックの王道”を行く地道で着実な活動をした人物である。

 このバンドが演奏するクリスマス曲として時折耳にするのが「リトル・ドラマー・ボーイ(The Little Drummer Boy)」。もともとはチェコのキャロルに基づいて1941年に米国のクラシック作曲家によって作られたらしい(その時のオリジナルのタイトルは「太鼓のキャロル(Carol of the Drum)」)。その後、50年代になって複数の録音がなされ、クリスマス・キャロルの定番曲として定着したようである。

 クリスマス・エイドのチャリティ盤(好評を博し、現在まで7作リリースされている)の第1弾(1987年)にボブ・シーガーが提供したものだが、この人は不器用というか真面目というか…、結局どう歌っても、ストレートで無骨なロッカーの歌にしかならない。とかいって、別に悪口を言っているわけではない。こういう部分こそが、ボブ・シーガー好きの筆者にとっては外せない魅力なのである。その意味で、この「リトル・ドラマー・ボーイ」も、実にボブ・シーガーらしい歌唱、彼のバンドらしい演奏に仕上がっている。要は、題材はクリスマス曲なんだけれども、どこからどう聴いてもまずもってボブ・シーガーという仕上がりになっているというわけである。

 余談ながら、このボブ・シーガーのヴァージョンでは、なぜか歌詞から宗教色が消されている。もともとは貧しく捧げものもできない少年が太鼓を叩き、主イエスは彼に微笑みかけるというストーリーの詞である。ここでは、メアリ(聖母マリア)とういう固有名詞が歌詞から削除され、オリジナルでは大文字だった「彼」(イエス様)はふつうの小文字の「彼」(誰を指してるのかは不明の単なる「彼」)に変えられている。



[収録アルバム]

Various / A Very Special Christmas 1(クリスマス・エイド1) (1987年)



[関連記事リンク]

こちら から。
エルトン・ジョン 「ステップ・イントゥ・クリスマス」
ブルース・スプリングスティーン「サンタが街にやってくる」
ケイト・ブッシュ「ディセンバー・ウィル・ビー・マジック・アゲイン」








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Last updated  2011年12月26日 06時24分51秒
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