音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2012年06月30日
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 “月曜日”といえば週の始まり。一方で、これを心機一転の週明けと捉える人もいれば、他方では、楽しいウィークエンドが終わり、またブルーな平日の始まりと捉える人もいる。端的に言えば、この曲のタイトルは明らかに後者で、サビの詞は“雨の日と月曜日はいつも私を幻滅させる”と来る。雨というものが身近な気候帯に住む日本人にとって、特に受け入れやすい曲かもしれない(実際、日本の歌謡曲には「長崎は今日も雨だった」、「雨の御堂筋」、「氷雨」等々、“雨”を主題とする曲が幾多ある)。この記事をアップしている今日はたまたま晴れでしかも週末ではあるけれど、今のように梅雨の時期の月曜日にはぴったりといったところだろうか。

 「雨の日と月曜日は(Rainy Days and Mondays)」は、作詞ポール・ウィリアムズ、作曲ロジャー・ニコルスで、この人たちの曲でカーペンターズの曲としては、「愛のプレリュード(We've Only Just Begun)」などがある。「愛のプレリュード」は元々はCM曲だったそうで、それをカバーしようと思い付いたリチャード・カーペンターは卓見であった。そしてまた同じことは、この「雨の日と月曜日は」についても言える。

 この曲は上記ウィリアムズ&ニコルスのコンビが別のグループ(コーラス・グループのフィフス・ディメンション)のために書いたものの、お蔵入りとなっていた。リチャードはそのデモテープを聴きつけ、カーペンターズで取り上げることを決めた。「愛のプレリュード」にせよ、この「雨の日と月曜日は」にせよ、本当にリチャードはアンテナが広かったのだろうと想像する。どんな曲を持ってきて、どういう風にアレンジし、カーペンターズの曲として完成させるか。それを歌うカレンの歌唱力あってというのはもちろんだけれども、それをセレクトしアレンジして形にするリチャードの才覚は相当なものだったろうと今さら感心する。

 その上で、この曲である。カレン・カーペンターはポップな曲調もいけるが、憂いを帯びた歌唱もなかなか向いていた。ひょっとすると、フィフス・ディメンションが取り上げなかった理由はその辺りにあったのかもしれない。そしてまた、リチャードがこの曲をカーペンターズとして取り上げて成功させられた理由も案外そこにあったのかもしれない。









[収録アルバム]

Carpenters / Carpenters(The Tan Album)(邦題:『ふたりの誓い』、後に『スーパースター』、現在は『カーペンターズ』) (1971年)。
その他、Carpenters / Yesterday Once More (ベスト盤、1984年)などベスト盤類に収録。



[関連過去記事]

カーペンターズ~愛しの名曲たち(1):「涙の乗車券」
カーペンターズ~愛しの名曲たち(2):「遥かなる影」





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Last updated  2012年06月30日 07時25分12秒
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