テン・イヤーズ・アフター(Ten Years After)は、一昨年(2013年)死去したアルヴィン・リーが中心となって1960年代に形成されたイギリスのブルース・ロック・バンド。その命名には“10年後も続くように”との願いが込められていたらしいが、結局は10年持たずに(1974年)解散していくことになる(なお、バンドとしては、後に再結成され、アルヴィン・リー以外のメンバー主導となってメンバーチェンジをしながら現在存続している)。
そんな彼らのデビュー作がセルフタイトルの本盤『テン・イヤーズ・アフター(Ten Years After)』である。プロデューサーに迎えられたのはマイク・ヴァーノン。この人物は、当時のブルース・ロック・シーンの牽引者で、本盤の前年には『ブルースブレイカーズ・ウィズ・エリック・クラプトン』のプロデュースに携わったほか、フリートウッド・マック(例えばこちら)、チキン・シャック、サヴォイ・ブラウン(例えばこちら)らの初期作も手掛けている。テン・イヤーズ・アフターの作品としては、本盤でガス・ダッジョンと共にプロデュース、さらに第2作にあたるライヴ盤『アンデッド』、さらには第3作の『ストーンヘンジ』もマイク・ヴァーノンのプロデュースである。
1. I Want to Know 2. I Can't Keep from Crying, Sometimes 3. Adventures of a Young Organ 4. Spoonful 5. Losing the Dogs 6. Feel It for Me 7. Love Until I Die 8. Don't Want You, Woman 9. Help Me