音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2015年02月16日
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 テン・イヤーズ・アフター(Ten Years After)は、一昨年(2013年)死去したアルヴィン・リーが中心となって1960年代に形成されたイギリスのブルース・ロック・バンド。その命名には“10年後も続くように”との願いが込められていたらしいが、結局は10年持たずに(1974年)解散していくことになる(なお、バンドとしては、後に再結成され、アルヴィン・リー以外のメンバー主導となってメンバーチェンジをしながら現在存続している)。

 そんな彼らのデビュー作がセルフタイトルの本盤『テン・イヤーズ・アフター(Ten Years After)』である。プロデューサーに迎えられたのはマイク・ヴァーノン。この人物は、当時のブルース・ロック・シーンの牽引者で、本盤の前年には 『ブルースブレイカーズ・ウィズ・エリック・クラプトン』 のプロデュースに携わったほか、フリートウッド・マック(例えば こちら )、チキン・シャック、サヴォイ・ブラウン(例えば こちら )らの初期作も手掛けている。テン・イヤーズ・アフターの作品としては、本盤でガス・ダッジョンと共にプロデュース、さらに第2作にあたるライヴ盤 『アンデッド』 、さらには第3作の『ストーンヘンジ』もマイク・ヴァーノンのプロデュースである。

 本作の全般的特徴としては、ブルース・ロックらしい勢いと“音の塊”といった印象が挙げられる。それに加えて特徴となっているのとしてが、アルヴィン・リーの速弾きプレイを含むギターワーク。4.「スプーンフル」(ウィリー・ディクソン作)はその典型であり、ちょうど前年にクリームがデビュー作で取り上げていた曲で、本盤収録曲の中でも聴き逃せない1曲。さらにソニー・ボーイ・ウィリアムソンIIの9.「ヘルプ・ミー」の気迫と渾身の演奏も必聴。他に個人的好みとしては、ブルース・ロックの王道といった雰囲気の1.「アイ・ウォント・トゥ・ノウ」がお気に入り。

 他方、よく言われるように、アルヴィン・リーはそもそもジャズ好きの両親の家庭に育った。つまりブルース、ロックという素養以外に音楽ジャンルを越えたプレイやアプローチが見られるのも、このバンドが時折垣間見せる魅力だと思う。そんなジャンルに縛られない側面が現れているナンバーとしては、3.「若者の冒険(アドヴェンチャーズ・オブ・ア・ヤング・オーガン)」がおもしろい。




1. I Want to Know
2. I Can't Keep from Crying, Sometimes
3. Adventures of a Young Organ
4. Spoonful
5. Losing the Dogs
6. Feel It for Me
7. Love Until I Die
8. Don't Want You, Woman
9. Help Me

1967年リリース。





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Last updated  2015年02月16日 23時04分00秒
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