音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2016年07月22日
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テーマ: 洋楽(3314)




 1968年のデビュー盤 『グリ・グリ』 で、怪しさ満点の世界を披露したドクター・ジョン(Dr. John)のセカンド作が、この『バビロン(Babylon)』(1969年)というアルバムである。ヴードゥー教とバビロンがどう結びつくのかわからないが、ジャケット写真も依然として怪しげで、内容も前作を踏襲しながら、やっぱり怪しさいっぱいである。

 この『バビロン』の一般的な評価は、デビュー盤の延長線上という位置づけで、正直なところ同作ほど高くは評価されていないようだ。なるほど、本盤の収録曲は、『グリ・グリ』のアウトテイクと新しい曲とが組み合わされているという。全体として前作との違いを挙げてみると、ヴォーカルがより前面に出てきているように思われる点、それからフリーな演奏(ジャズ的要素と言い換えてもいいかもしれない)が目立つ点である。演奏やヴォーカルの自由度が上がったことで、散漫に聞こえてしまうという副作用もあるが、個人的には本作のこの部分は気に入っている。あと、本盤があまり評価されない理由に、全体のまとまりがない点が指摘されるが、これについてドクター・ジョン自身は、ヴェトナム戦争に加えてM・L・キングやケネディ暗殺といった当時の混沌があったと述べている。

 個人的に注目曲と思うナンバーを挙げておきたい。表題曲の1.「バビロン」は、前作の怪しさのまさしく延長線上に位置するであろうナンバーで、インパクトがある。他方、より注目したいのは、ジャズ的バックグラウンドが生かされた部分と、よりヴォーカルが前に出ている部分。この観点からは、4.「ベアフット・レディ」や5.「トワイライト・ゾーン」が特に気に入っている。

全体としては、前作の続きとそうじゃない部分の調和があまりとれておらず、確かに中途半端な感じがしないでもない。でも、一方でこれにはまりだすと、止まらなくなりそうというのも事実だろう。ドクター・ジョンを聴いてみて数枚目に手を伸ばしてみるアルバム(ただし決して1枚目に薦める感じではない)と言ったところだろうか。


[収録曲]

1. Babylon
2. Glowin'

4. Barefoot Lady
5. Twilight Zone
6. The Patriotic Flag-Waiver
7. The Lonesome Guitar Strangler

1969年リリース




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Last updated  2016年07月22日 06時12分29秒
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