音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2023年08月10日
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テーマ: 洋楽(3308)
ソロとしてゲストとの共演、エレキ・ギターへの回帰


 ジョン・マクラフリン(John McLaughlin)は、1942年イギリス出身のギタリスト。1971年から自身のバンド、マハヴィシュヌ・オーケストラで活動し、解散後にはシャクティというバンドを数年間続けた。そして、シャクティ解散後に発表されたソロ作が、1978年の『エレクトリック・ギタリスト(Electric Guitarist)』だった。

 本盤は、マクラフリンにとって、二重の意味での“回帰作”となった。一つは、シャクティ時代のアコースティック・ギターから、エレクトリック・ギターへの回帰。表題はこの点がそのままアルバム・タイトルになっている。そして、もう一つは、西洋音楽への回帰である。これをフュージョン音楽として結実させるために彼がとった方法は、多彩なゲスト・ミュージシャンたちとの共演だった。

 本盤参加の演奏者には、マハヴィシュヌ・オーケストラのメンバーだったジェリー・グッドマン(1.,ヴァイオリン)、共演作もある盟友カルロス・サンタナ(2.,ギター)、ナラダ・マイケル・ウォルデン(2.,ドラムス)、デイヴィッド・サンボーン(3.,アルト・サックス)、チック・コリア(4.,ピアノ)、ジャック・ディジョネット(4.,ドラムス)、ジャック・ブルース(5.,ベース)、トニー・ウィリアムス(5.,ドラムス)らが含まれる。まさにマクラフリンの旧知のミュージシャンを一気に並べたような面々である。

 いくつか注目したい曲をピックアップしておきたい。1.「ニューヨーク・オン・マイ・マインド」は、マハヴィシュヌ時代を思わせる演奏。2.「フレンドシップ」は、その表題が示すように、C・サンタナとの共演で、かつての共演作 『魂の兄弟たち』 を想起させる。4.「ドゥ・ユー・ヒア・ザ・ヴォイス・ザット・ユー・レフト」は、チック・コリア(さらには同じくRTFのスタンリー・クラーク)、ジャック・ディジョネットとのカルテット演奏の精度の高さに加え、敬愛するジョン・コルトレーンの「ジャイアント・ステップス」をベースにしたコード進行で演奏されている。さらに、7.「マイ・フーリッシュ・ハート」は、マクラフリンにとっては珍しいスタンダード曲のアルバム収録。しかも、エレキ・ギターによるソロ演奏となっている。


[収録曲]

1. New York on My Mind
2. Friendship

4. Do You Hear the Voices That You Left Behind?
5. Are You the One? Are You the One?
6. Phenomenon: Compulsion
7. My Foolish Heart

1978年1 ~2月録音。




 ​
John Mclaughlin ジョンマクラフリン / Electric Guitarist 【CD】




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Last updated  2023年08月10日 20時49分02秒
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