音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2023年08月28日
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テーマ: 洋楽(3308)
セールスは奮わずとも後に残る好盤


 ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(The Velvet Underground)は、1960年代、ルー・リードがウェールズ出身でニューヨークに来ていたジョン・ケイルと意気投合して形成されたバンド。1967年にレコードデビューを果たし、概ね毎年1枚程度のペースで5枚のスタジオ・アルバムを残した。

 デビュー作の 『ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ』 (1967年)からして、セールスに結びついたとは言い難かったものの、前衛色を深めた『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート』(1968年)、その次の本作『ヴェルヴェット・アンダーグラウンドIII(The Velvet Underground)』(1969年)と売り上げは振るわず、本盤に至ってはチャートインすらしなかった(ただし、1985年のリイシュー時には全米197位になった)。

 本盤『ヴェルヴェット・アンダーグラウンドⅢ』は、原題はセルフタイトル作になっているが、日本語タイトルが示すように、バンドの3枚目のアルバムに当たる。2作目の制作中にルー・リードとジョン・ケイルの関係が悪化し、結果的にケイルはバンドを去ることになった。したがって、この第3作は、新たに加わったメンバー(ダグ・ユール)を新メンバーに迎えての新ラインアップでの作品となった。

 前作で高まった前衛的な雰囲気はやや抑え気味となり、叙情的な部分も増えたというのが本盤の印象である。いずれにしても、盤全体のトーンは“アンダーグラウンド”の名そのものといったところ。個人的な好みでは、叙情的な雰囲気をもち、ダグ・ユールがヴォーカルを担当する1.「キャンディ・セッズ」、VUらしさが漂う2.「ホワット・ゴーズ・オン」、演奏の完成度の高さが光る7.「アイム・セット・フリー」、モーリン・タッカーがヴォーカルを担当し、アコギ(リード)とベース(ユール)の演奏だけというシンプルで素朴な10.「アフター・アワーズ」なんかがいい。

 なお、このアルバムには2種類のミックスが存在し、一般に知られているのがヴァル・ヴァレンティンによるもの。その一方、リードは後年になって「会社に勝手にミックスされた」と言っており、この公式ヴァージョンとは別に、リード自身がミックスを手掛けたヴァージョンがある(こちらはボックスセットに収録されているが、筆者は未聴)。


[収録曲]

1. キャンディ・セッズ

3. サム・カインダ・ラブ
4. ペイル・ブルー・アイズ
5. ジーザス
6. ビギニング・トゥ・シー・ザ・ライト
7. アイム・セット・フリー
8. ザッツ・ザ・ストーリー・オブ・マイ・ライフ
9. 殺人ミステリー
10. アフター・アワーズ

1969年リリース。




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ヴェルヴェット・アンダーグラウンド3 [ ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド ]





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Last updated  2023年08月28日 21時13分34秒
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