音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2023年08月31日
XML
テーマ: 洋楽(3311)
高い質を誇り、聴き続けられるに値する90年代の好盤


 ソウル・アサイラム(Soul Asylum)は1980年代に米国ミネソタ州ミネアポリスで形成されたバンドで、1990年代に入ってからのヒットでスターダムにのし上がった。メンバーは、ヴォーカルのデヴィッド・パーナーを中心とする4人編成で、メンバー交代(特に2005年のベースのミュラー死去)を経ながらも活動を続けているバンドである。

 一般にソウル・アサイラムは“オルタナティヴ・ロック”や“グランジ・ロック”とのラベルを貼られるけれども、あまり狭い枠にはめ込まない方がいいというのが筆者のかねてからの感想である。一般論としてもそうなのだけれど、このことは、特にこのソウル・アサイラムというバンドには当てはまるように思う。少し大袈裟に言うならば、1990年代は特に音楽ジャンルが細分化され、実際の中身よりもラベル付けでイメージが決まりがちな状況が進んでいったような気がする。けれども、実は、彼らがやっていたことは、単に新たなロックの王道を進んでいただけなのかもしれない、とも思ったりする。 

 そんなソウル・アサイラムのアルバムの中でも、筆者が特に当時よく聴いたのが、この『キャンディー・フロム・ア・ストレンジャー(Candy From A Stranger)』という1998年リリースの盤である。『グレイヴ・ダンサーズ・ユニオン』(1992年)、『レット・ユア・ディム・ライト・シャイン』(1995年)で既にその実力のほどは知られ、大きな人気も獲得していた。そんな中で貫禄と安定感がうまく表現された好盤であった。

 冒頭の1. 「クリーチャーズ・オブ・ハビット」 は、筆者の特にお気に入りのナンバーで、トータルでは本盤中でいちばんの推奨曲。次いで、おすすめの収録曲としては、5.「ノー・タイム・フォー・ウェイティング」、9.「ニューヨーク・ブラックアウト」、11.「クレイドル・チェイン」といったところが挙げられる。

 本作の売り上げに目を向けると、前作、前々作と比べて決してセールス面では成功したとはいいがたいものだった。けれども、バンドの着実なキャリアの積み重ねは、派手に売れることがないにせよ、聴き継がれてよい好盤を生み出すことにつながったんじゃないかと思っている。


[収録曲]

1. Creatures of Habit
2. I Will Still Be Laughing
3. Close
4. See You Later
5. No Time for Waiting
6. Blood into Wine
7. Lies of Hate
8. Draggin' the Lake
9. New York Blackout
10. The Game
11. Cradle Chain
12. Losin' It *日本盤ボーナス・トラック






 ​
【中古】 キャンディー・フロム・ア・ストレンジャー/ソウル・アサイラム 【中古】afb




  下記ランキングに参加しています。
  お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします!
        ↓           ↓ 

にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ 人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2023年08月31日 23時49分58秒
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Free Space

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ

にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ

にほんブログ村 音楽ブログ ワールドミュージックへ
      ↑        ↑
ランキングサイトに参加しています。よろしければクリックで応援お願いします!
      ↓        ↓
人気ブログランキングへ



↓相互リンク↓

ちょっと寄り道 [音楽の旅]




Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: