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2004年11月09日

「プラナリア」山本文緒

(3)

テーマ：最近、読んだ本を教えて！(24653)

カテゴリ：読書感想

直木賞受賞の短編集。

「プラナリア」「ネイキッド」「どこかではないここ」「囚われのジレンマ」「あいあるわたし」

衝撃をうけた。主人公に感情移入はちょっときついかも。
しかし、いるいるこんな人、私だって…まちがいない。

そこまで暴く事ないだろうぐらい、書き込まれている。
ああ、やだ、やだ！
真実をついていると思わせるうまさ、山本文緒さんの筆力。

「プラナリア」の春香がどうしようもない、いらだちをもろに出してしまう甘えのいやらしさ、せつなさ。

「ネイキッド」の泉涼子のどうしても働く意欲が湧かない精神の荒涼、そして誰も頼りたくない寂しさ。

「囚われのジレンマ」自分で損の種をまいてしまう、美都。正直に損得の勘定をしてしまう恋人同士。

「あいあるわたし」のすみ江。よく男性作家が好む理想的な女性のように描かれているが、芯は強い女。

どうしてこんなに身近なんだろうと思いつつ、読み終わったあとじわじわと生き方を考えさせられてしまう。
憤懣やるかたない女性達と、やさしいかもしれないが、ふがいない男達の構図。

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最終更新日 2004年11月10日 13時47分10秒
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■コメント

Re:「プラナリア」山本文緒(11/09)

好幹さん

女性に対するやさしさが時として女性にとっては不甲斐無いと感じるのでしょうか?それとも女性に対する優しさを履き違えている男性が多いのでしょうか? (2004年11月10日 18時23分09秒)

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好幹さんへRe[1]:「プラナリア」山本文緒(11/09)

ばあチャルさん

＞女性に対するやさしさが時として女性にとっては不甲斐無いと感じるのでしょうか?

ふがいない男達の構図。＝昔の家父長制が懐かしいのではないけれど、俺について来いとほんとうに言いきる男性像がほしい。いらっしゃるのかもしれませんが。

＞それとも女性に対する優しさを履き違えている男性が多いのでしょうか?

やさしくこまやかに、かつ力強くて「恐くないよ」とほんとうはかくまってもらいたいのです女性は。

女性が強くなってしっかりしなければと精神的に無理をしているのが現代のようです。それが持ちこたえられなくなってせつないのです。

そのやるせない気持ちを山本文緒さんは小説にしていると私は思いました。 (2004年11月10日 20時22分23秒)

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Re:「プラナリア」山本文緒(11/09)

ばあこ5577 さん

ばあチャルさん

その後
手の方は少しは良くなりましたか～～？
手が不自由だと
毎日の生活も大変ですね。
早く良くなるといいのにね。。

私のページの
「タグの復習」のところに
簡単なタグ載せてます。
参考にしてくださいね。
判りにくい所はお訊ねください。
上手く説明できるか心配ですが・・・

お(^o^) や(^O^) す(^。^) みぃ(^-^)ノ゛

(2004年11月10日 20時56分53秒)

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