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2024.11.23
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​​ イ・ウォンテ「対外秘」キノシネマ神戸国際 ​​​​​​​​​​​​​サンデー毎日のいい身分で、することがないので 映画館徘徊 を始めて 7年 くらいたちました。通算すると、そろそろ 600本 ぐらい見たことになります。20代の学生時代から30代のはじめくらいには、そこそこの 映画狂い だったものの、 1990年代 から 2010年代 30年間 ほとんど見ていないということもあって、普通の映画好きの方とは話が合いません。 読書 でも 映画 でも、まあ、 質より量 に傾くタイプなので、自分の、本当のところの好みもよくわかっていないのですが、 2024年の秋 の時点では、なにはともあれ、ここのところ​
​「なんだ、これは!」 ​​
​ と面白がっている 韓国映画 を見て、 韓国小説 を読もう。という気分です。​​​​​​​​​​​​​
​​​​ で、目に付いた 新作 には出かけることにしていますが、今回見たのは イ・ウォンテ という 監督 「対外秘」 でした。​​​​ ​​​​​​​​​​
​​ 「対外秘」ってなに? ​​
​ ですが、要するに、 都市計画 に関する 公的な内部文書 のことでした。公開される前に知って、こっそり土地とか買えばお金が儲かるという、あれです。
 地元への利益誘導を叫んで 国会議員 とかになろうとしている人物。で、そういう 議員さん とかになりたがる人物たちから 「センセー」 とか呼ばれている 黒幕 というか、 フィクサー というかの人物。利益誘導にからんで寄ってくる ヤクザ や、ヤクザまがいの 不動産業者 。まあ、そういう人たちの 「お金儲け」 をめぐるお話でした。​​​​​​​​​​

​​​​​​​​​​​  アメリカ あたりでも、 2000年 になったころから、所謂 「公共性」 が、真っ向から批判され、社会全体における 「エゴイズム」 というか、 私的な利益誘導 を正当化する風潮が、露骨に表面に出てきていて、たとえば、まあ、 トランプ みたいな人が大統領になったりしているわけですが、おそらく、 中国 とか 韓国 とかの アジアの諸国 、もちろん 日本 も含めて、 そういう社会 へ向かいつつあることに対することを予感して作られている映画だという気がしました。​​​​​​​​​​​
​​​​​​  主要登場人物 「悪人」 ばかりで、最終的に、
​悪人性が否定されていない!​
​  のが、この映画の特徴で、ボクが唸ったところです。映画が描く欲望追及形態が、まあ、選挙がらみの話ということもあって、少し古いのですね。なんだか、 70年代の終わりころの日本のヤクザ映画 みたいな空気がありましたが、設定が90年代くらいではあるのですが、やっぱり、これは 韓国の現代映画 なのですよね。​​​​​​
​​​​​ ボク自身は、 そういう世界 にほとんど関心がありませんし、私的な利益誘導に奔走したあげく、自己肯定するタイプのものの考え方自体が嫌いですから、見終えて
​「アホか!」​
​  なのですが、映画製作者の意図が、 状況報告=こんなもんやで 、なのか、 状況批判=これでいいのか! なのか、どのあたりにあるのかということだけは気になりました。ボクが見る限り
​​ 「こんなもんやで!」 ​​
だった気がするのですが(笑)。 ​​​ ​​ アメリカ では トランプ の伝記映画が出来ているそうで、近々、 日本 でも公開されるようですが同じ意味で、少し興味がありますね。​​
 まあ、それにしても疲れる話でした(笑)

監督・脚本 イ・ウォンテ
原案 イ・スジン
撮影 キム・ソンアン
編集 ホ・ソンミ  チョ・ハヌル
音楽 チョ・ヨンウク
キャスト
チョ・ジヌン(へウン)
イ・ソンミン(スンテ)
キム・ムヨル(ピルド)
ウォン・ヒョンジュン(ハンモ)
キム・ミンジェ(ムン本部長)
パク・セジン(ソン記者)
キム・ユンソン(パク課長)
ソン・ヨウン(サンミ)
2023年・116分・G・韓国
原題「対外秘」英題「The Devil's Deal」
2024・11・22・no151・キノシネマ神戸国際no17




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最終更新日  2024.11.23 01:42:27
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