私もこの本の題名でかなり気になっていたのですが、、、

文庫なので電車やお風呂で読めそう♪
読んでみようと思います!

(2005年11月25日 10時32分13秒)

やっぱり読書  おいのこぶみ

やっぱり読書 おいのこぶみ

2005年11月23日
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カテゴリ: 読書感想
これはまず題名にまいったのだった。何だろう?と興味惹かれるではないか。

物語は『足立区日ノ出町のアパートに女性の死体』という記事から始まる。

その女性が松子という30年も前に失踪した伯母さんだと父親に急に知らされた東京の大学生「笙」は、驚きつつも後始末と顛末を探ることになってしまったのだった。

どうも殺されたらしい。53歳でちょっと太め、荒れた生活をしていたという。どんな生涯だったのだろうと恋人の「明日香」もなぜか興味を持って(後で理由がわかるが)一緒に謎を追っていく。

次々と登場する関係者に「笙」がかかわりわかってくる結果を軸に三人称で述べ、詳しい内容は松子の一人称の語りで追いかけていく。

「笙」が主人公で物語が進むところはコミックの会話のよう。松子の語りの部分は渋い。なかなか味あるストーリー展開だ。ミステリーのスリルもあり、一気に読ませる。

松子の一生、それはすさまじい人生だった。かわいそうな人生だった。哀れな人生だった。考えなしの人生だった。彼女が悪かったのだろうか?世間が悪かったのだろうか?と考えさせられるかなりの辛口である。

作者は1965年生まれ。1998年長編『直線の死角』で第18回横溝正史賞を受賞。

ヒロイン松子の誕生を1949年と設定しているので、昭和の後期を描くことになる。ちょっと古い時代、作者は調べて書かれたのだろう。懐かしい。私が経験している時代なもので、知っているからこそ少々変だなーというところがある。しかし、そんなことはたいしたことでない。

嫌われ松子の一生(上) 嫌われ松子の一生(下)







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最終更新日  2005年11月24日 07時34分55秒
コメント(13) | コメントを書く
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Re:「嫌われ松子の一生」山田宗樹(幻冬舎文庫)(11/23)  
るり4241  さん
 面白いですね!!!

 って、ばあチャル様の文章のことですが…。この感想の持つ迫力。そん所そこらでは書けませんもの。よほど、この作品が面白かったんですね!

 こういう感想を読むと、わくわくして私も読みたいっ!! って思うんですけど。。。。

 推理小説は頭の中がぐるぐるしてしまって「え? どうしてこうなってるの?」と頭の悪さを露呈してしまう始末です。w

 ばあチャルさん、最高の感想です! おもしろかったぁ~。
(2005年11月24日 08時47分58秒)

るり4241さんへ Re[1]:「嫌われ松子の一生」山田宗樹(幻冬舎文庫)(11/23)  
ばあチャル  さん
あら、はずかしや!

おもしろくって、どうしてそうなるのぉ!といらいらしても、読んだのですけれどね。
(2005年11月24日 10時13分18秒)

こんにちわ  
でこぽこ3  さん
題名が気になるのわかります!!
私も読みました。

松子は、なんともいえない人生で面白いといっていいのか、迷いますが(^^;)面白かったです。 (2005年11月24日 16時07分51秒)

Re:「嫌われ松子の一生」山田宗樹(幻冬舎文庫)(11/23)  
hako0418  さん
こんにちは~。

この作品、題名のインパクト、すごいですよね。「嫌われ松子」って・・・。すさまじいまでの松子の生き方には胸を打たれました。そしてその分、「嫌われ松子」になってしまったことが哀れでなりませんでした。本当に一気に読ませる作品ですよね!

TBさせてくださいませ~。 (2005年11月24日 17時27分17秒)

でこぽこ3さんへ Re:こんにちわ(11/23)  
ばあチャル  さん
>松子は、なんともいえない人生で面白いといっていいのか、迷いますが(^^;)面白かったです。

気の毒なんですが仕方ありません。松子が逆境に落ちると取り戻すパワー、ほんとうは前向きでいいんですよ。けれどすぐ方向転換してしまうところに悲しみがあります。
(2005年11月24日 21時06分27秒)

hako0418さんへ Re[1]:「嫌われ松子の一生」山田宗樹(幻冬舎文庫)(11/23)  
ばあチャル  さん
TBありがとうございます。

>すさまじいまでの松子の生き方には胸を打たれました。そしてその分、「嫌われ松子」になってしまったことが哀れでなりませんでした。

ここまでひどいのは現実には少ないと思いますが、裏目裏目の人生というのはありますよね。思い通りに行かないのが人生です。 (2005年11月24日 21時13分08秒)

今!ちょうど読んでますー(^o^)/  
偶然通りかかりました!

面白いです!!第一章では松子が不幸になる理由が分かるような気もしましたが・・・(~_~;)
努力しても不幸に取り入られてる様が、哀れというか気の毒というか・・・

この作品って映画になるんでしたっけ?チョッと小耳にはさんだような気がしたのですが(??)
勘違いならm( _ _ )m
映画化されるならどんな配役でしょうね?
原作の悲惨さをうまく映像化してもらいたいですね(≧w≦)
(2005年11月24日 21時54分44秒)

Re:「嫌われ松子の一生」山田宗樹(幻冬舎文庫)(11/23)  
ケー16  さん
わたしもずいぶん前に一気に読みました。
ほんとばあチャルさんは紹介文(感想文)うまいですね!
読んだことのない人はそそられると思います。

>秘密の洗体レディーさん
そうそう、確か中谷美紀主演で
映画化されるんだったと思いますよ☆

(2005年11月24日 23時25分11秒)

おはようございます。  
凪ぎ  さん

秘密の洗体レディーさんへ Re:今!ちょうど読んでますー(^o^)/(11/23)  
ばあチャル  さん
>偶然通りかかりました!

はじめまして、足跡残してくださり嬉しいです!

>面白いです!!第一章では松子が不幸になる理由が分かるような気もしましたが・・・(~_~;)
>努力しても不幸に取り入られてる様が、哀れというか気の毒というか・・・

第一章だと世間が悪いし彼女も世間知らずになりますよね。ところがせっかく努力してもころっと騙される、また努力の目標設定のまとがはずれている。
救いがたいです。

でも、いさぎよいのです。人に頼りません。それがぐいぐい読ませるのでしょうね。

文庫の帯にはケー16さんのおっしゃるとおり、映画化、主演「中谷美紀」とありました。 (2005年11月25日 23時21分10秒)

ケー16さんへ Re[1]:「嫌われ松子の一生」山田宗樹(幻冬舎文庫)(11/23)  
ばあチャル  さん
おほめにあずかり恐縮です。

>わたしもずいぶん前に一気に読みました。

私は最近まで聞いたことも見たこともなく、リンク先で知りインパクトが強かったですよ。衝撃が好きなんですねー(笑) (2005年11月25日 23時28分30秒)

凪ぎさんへ Re:おはようございます。(11/23)  
ばあチャル  さん
>文庫なので電車やお風呂で読めそう♪
>読んでみようと思います!

外れませんこと請け合いですよ。それはなんでしょうね。自分がこうは悲惨にならないということでしょうかね。でも人間、馬鹿なこともするんですよね。 (2005年11月25日 23時34分41秒)

Re:「嫌われ松子の一生」山田宗樹(幻冬舎文庫)(11/23)  
凪ぎ  さん
今日、やっと読み終えたのでTBさせていただきますね。 (2006年02月12日 01時09分46秒)

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