西条八十が66歳の時に書いた女性遍歴記です。
久しぶりに城下町の本屋さんに行って、手当たり次第5~6冊購入したなかの、表紙に魅せられた本。
「えっ、八十さんて童謡詩人じゃなかったっけ?」という意味のない偏見もあったので、興味ひかれたのもほんとです。
まことなのか、創作なのか、まあ、つぎからつぎへと艶話。ご本人も尾ひれをつけて語るうち、わからなくなったとぼけていらしゃる。
そうじてモテモテの話なんだけど、ユーモラスというかいやみがない。古い時代(昭和の初め)だから芸妓や遊郭の女性が登場。(堅気の女性もあったそうだがそれは迷惑だから割愛したそう、って)パリに留学してまた後にも外遊しているから金髪美人もありなのです。
しかも、手癖のわるいうそつき女とか、姉御肌の女すりとか、なかなか落ちない女とか、いわゆる魔性の女性に惹かれていくご自分をも愛でてもいるよう。
でも、でも文章や構成がうまくて「くくく、、、く」と含み笑いしながら読んでしまう。
あげくの果て女って「妖」がないと魅力ないかもしれない、とつくづく思いましたのよ。
半世紀前のを復刊という。軽くておもしろいのをよくぞ出してくれました。
ああしかし、現代のブログガーたちはこんなのは朝飯前でした。文章力は八十張りではないだろうけど。
『影法師』百田尚樹 2016年12月11日
悲しみよ こんにちわ 2010年08月25日 コメント(9)
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