本を読んでいてずしりと響く言葉がある。
今読んでいるものにこうあった。
『...しかし、私は文学志望の人に、こんな風に言うことがあります。
「あなた、日記をつけていらっしゃる。毎日つけて、それがあなたの習慣になると好いんじゃないか知ら。あなたのしたことでなく、あなたは今日何を考えたか、それをお書きになったら。毎日ですよ。」
...』(宇野千代が中里恒子に宛てた公開書簡)
私が文学志望で作家になろうとしているわけではないが、この何気ない文章にはっとしたのはブログのこと。厳密な日記ではないけれどブログとは、そういうものではないか!
たとえば読書感想だとてあらすじを言っただけなら書籍紹介となんら変わらない。まして「何々を読んだ」だけなら「あ、そう」で終わる。
たしか始めたころはそんな風に思っていて、張り切って表明していた。ところがわたしはばかだから知人親族にこのブログを宣伝してしまったのだ。インターネットでこんなものやっているんだよとね。ほんとうはHPを作りたかったけれどめんどくさい。簡単で手軽なので嬉しかったのだ。
けれどもそうなると、リアルで思っていることをいうとまずいこともある。そのひとたちのことばかりではなく、自分のことでもなお言いにくいような気がしてきた。それで当たり障りのないことに流されてきていたのではなかったか。
だからいいたいことも言えず、おもしろくなくなってマンネリにおち、間隔も空いてしまう。
わたしはブログで何をしたかったのか。
自分の感じていることを表したかったのだと思う。
自分の好きなことを思う存分言いたかったのだと思う。
初めに私は思った。こんなに本のことをいっても「しらけない」なんてなんて嬉しいことか!
もう、本のことはどうでもいいくらい言った。あとは私が何を考えたか、何を思っているか、さぐりだせたらおもしろいかなぁと思う。
ただし、それをブログにするのは継続のための手段だと思うことである。
ああ、知人に言わなければよかった~。
alex氏がやめそうだったので、わたしもその気になったのだけれども、やめないとおしゃる。迷ってしまうのである。
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