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2018.11.04
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カテゴリ: 内覧会
三菱一号館美術館にて開催中「全員巨匠!フィリップス・コレクション展」の
ブロガー内覧会に参加させていただきました




​​​フィリップス・コレクション展​​​
会場      ​ 三菱一号館美術館
開催期間2018/10/17(水)~2019/02/11(月・祝)
開館時間10:00~18:00
      祝日を除く金曜、第2水曜、会期最終週平日は21:00まで
      入館は閉館の30分前まで
休館日   月曜日(但し、祝日・振替休日の場合、会期最終週と
      トークフリーデーの10/29、11/26、1/28は開館)
      年末年始(12/31、1/1)


展覧会概要
米国で最も優れた私立美術館の一つとして知られるワシントンのフィリップス・コレクションは
、裕福な実業家の家庭に生まれ、高い見識を持つコレクターであったダンカン・フィリップス
(1886-1966)の旧私邸であった場所に位置しています。2018年には創立100周年
を迎えます。1921年にはニューヨーク近代美術館よりも早く、アメリカでは近代美術を扱う
最初の美術館として開館しました。フィリップスの常に鋭い取捨選択によって、コレクションの
中核をなす作品群はいずれも質の高いものばかりです。
本展では、この世界有数の近代美術コレクションの中から、アングル、コロー、ドラクロワ等
19世紀の巨匠から、クールベ、近代絵画の父マネ、印象派のドガ、モネ、印象派以降の絵画を
牽引したセザンヌ、ゴーガン、クレー、ピカソ、ブラックらの秀作75点を展覧します。
(展覧会HPより)

フィリップス・コレクション
ダンカン・フィリップスは、米国ペンシルベニア州の鉄鋼王を祖父に持ち、類いまれな
フィリップス・コレクションを築いた。1921年、首都ワシントンにある19世紀建築の私邸に
増築した大きな天窓のある一室で、亡き父と兄を称える美術館、フィリップス・メモリアル
・アート・ギャラリーを開館。
妻で画家のマージョリー・アッカーと共に、印象派の絵画や存命の芸術家たちの作品を
くつろいだ雰囲気の中で鑑賞できる場を作り上げた。本展では19世紀以降の作品を展示し、
フィリップスの蒐集へのアプローチやモダニズムに対する見方に焦点を当てる。
フィリップスは1966年に亡くなったが、その精神はフィリップス・コレクションに受け継がれて
おり、現在、同コレクションは4,000点以上の作品を所蔵している。
(展覧会HPより)


今展の展示作品はアングル、コロー、ドラクロワ、マネ、ドガ、モネ、
セザンヌ、ゴーガン、クレー、ピカソ、などなど名前を書ききれないほど、
巨匠がズラ~リ星
「ちょっと疲れそうかも?」と少々危惧しておりました^^;
でも、意外なことに、想像してたより軽やかな(?)気持ちで観て回れました手書きハート


何故なのか?・・・・
おそらく、内覧会の最初に行われた安井裕雄(三菱一号館美術館学芸グループ副グループ長)
さんと、Takさんによるギャラリートークで「作品の展示順」をお聞きしたせい
だと思われますウィンク
ちなみにTakさんは「年間に300、400の展覧会に通う」というカリスマブロガーさんです。




なんと、今回の展示順はダンカン・フィリップス氏が作品を 購入した年順 なんだとかびっくり
これまで行ったことのある美術展って、作品制作順や肖像画・風景画などのジャンル分け
等で展示されてることが多かったので、「購入順」の展示というのはとても新鮮な(笑)
驚き~
つまり展示を追っていくと、ダンカン・フィリップス氏の好みの変遷を感じることが
出来るということですよねウィンク
どの作品も、それぞれの時代情勢やフィリップス氏の年齢、そして、その時々の
彼の感性に触れた絵画だと思うと、より一層興味深く鑑賞できました


会場は7つの章に構成されていました
1 1910年代後半から1920年代
2 1928年の蒐集
3 1930年代
4 1940年前後の蒐集
5 第二次世界大戦後1
6 第二次世界大戦後2
7 ドライヤー・コレクションの受け入れと晩年の蒐集
8 ダンカン・フィリップスの遺志


*画像は主催者様の許可を得て撮影したものです ​。


1のフロアには

「プラムを盛った鉢と桃、水差し」ジャン・シメオン・ジャルダン


「聖ペテロの悔恨」ゴヤ


「水浴の女(小)」ドミニク・アングル


「パガニーニ」 ドラクロワ


「スペイン舞踊」 マネ


「海からあがる馬」 ドラクロワ



それぞれの作品にフィリップス氏の言葉と当時の展示の写真が添えられており、
画家を指す的確な言葉には感銘を受けました


「古い時代の芸術原理に立ち戻りながらも、新たな美的イデアに対して
開放的な精神をもった果敢な画家である」
なるほど~


次の2のフロアには・・・と一つ一つアップするとキリがない(笑)ので、
あとは私の印象に残った作品のみ(^^)/
「養樹園」 クレー
「アルル公園の入り口」 ゴッホ
「道路工夫」 ゴッホ
「新聞」 エドゥアール・ヴュイヤール


「静物」 ジョルジュ・モランディ


ジョルジュ・モランディの絵はここ数年、とても気になってます
数年前、東京ステーションギャラリーで展覧会開催時は行きそびれてしまったので、
今回、たっぷりと時間をかけて鑑賞させていただきました
フォルムと色のニュアンス・・・・ジッと見てるだけで心奪われ~


今展は、日ごろ、絵画に興味のないかたには各巨匠のバラエティ豊かな作品を
楽しめる美術入門として最適だと思われますし、いつもお好みの画家さんの
展覧会だけしか行かない方々でも、会場内で新たな「お好み作家」の発見があるかも~(^0-)


そうそう!
私は今回、オスカー・ココシュカの「ロッテ・フランツォースの肖像画」に
版権の関係上撮影禁止だったんですが、不思議なオーラを感じる作品には
一目ぼれ~(〃∇〃)
今後、ココシュカ氏のことを少し調べてみるつもりですウィンク


と、長々しくなってしまいましたが最後に一つ!
安井学芸員さんのお話におぉぉ~びっくりと驚愕したことを





ドガの「踊りの稽古場にて」と ロダンの「女のトルソ、身体をねじって跪く裸婦」
が同じフロアに展示されていたんですが、この二つは「ねじり」繋がりだとか
改めてドガを見ると・・



↑確かに、踊り子と一緒に踊ってる変なオジサン(笑)が身体をねじってるように
見えますよね大笑い
学芸員さんにお話を聞かなければ、絶対にこの二つの共通点は分からなかったと
思われますw


内覧会ではいつも「へ~??」と驚くような深いお話を聞くことが出来て、
2時間があっというまです!
今回お招きいただいた三菱一号館美術館様、内覧会主催のW社様、そして
美術展裏話を沢山お聞かせくださった安井学芸員さん、Takさんにも
​​スペシャルサンクスです~手書きハート​​


いつも拙いレポートで申しわけありませんm(-_-)m
と、これだけ長く書いておきながら、part2グッズ編に続きますww





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最終更新日  2021.05.10 13:45:39
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