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先日、庄内にお仕事するときに前から気になっていたイタリアンの
アルケッチャーノへ行ってきた。
地方のしかも駅からとんでもなく遠いお店とは思えない混み具合のお店である。
東京から服部先生まで通い詰める店だということで、地元でも業界でも
有名なお店になっている。
こちらのオーナーはよくテレビにも出ている。
素朴な感じの方で、地産地消の新鮮食材+水にもの凄くこだわりがあるようだ。
最近、東京駅構内にも「ユデロ 191フロム アル・ケッチァーノ」というお店を出された。ベタな感じの名前のとおり、パスタの専門店である。
私が訪ねていったのは、遠く離れた山形県庄内の本店「アル・ケッチャーノ」
お店は、とんでもなく(失礼)ベタな感じのログハウス調...^^;
どうやら居抜きで買ったらしい。
よかった、これがオーナーのセンスだったら怖い(笑)
最初の皿は、
イワナと鯛をミルフィーユのように重ねていた前菜
ハーブとブドウ、ブドウの皮がこがしてあって、生の魚と同じものを
燻製したものをハーブと混ぜて食べる。
これは、食感と香りがとても面白い。
口の中で混ざり合う生の魚と燻製の魚の香りが絶妙だった。
同じ素材がスパイスとして使われているといった感じかな?
下手にこねくり回してりない味と発想に一票です。
リゾットは、捕れたての甘海老をのせた庄内米を使ったもの。
リゾットのお米とエビをさっと焦がしてある。
お焦げの香りがそそる。
イタリアでは、たぶん焦がすというリゾットは存在していないのでは
ないかしら?
お焦げの香りで日本人好みのリゾットに仕上がってます。
それにしても庄内米がこんなにリゾットにあうとは、知らなかった。かなり、しっかりした噛みごたえがあるアルデンテな庄内米でした。
パスタは、迷ったがシンプルなトマトとモツァレラバシルにしてみた。
トマトソースは、フレッシュトマトを使用しているらしくサッパリした
酸味と嫌味のないトマトの甘さがある。
ただ、玉ねぎのみじんがシャキシャキとしている。
これはこの食感をねらってわざと残したのか?不明?
もちろん玉ねぎ臭かったり辛かったりはしないのだが、モツァレラが
小さい角切りだったので玉ねぎのシャキシャキに負けて味も食感も
なくなってしまっていたのが唯一残念であった。
因みに、イタリア人にとってパスタに使われる野菜はすべてソースとして
考えられているらしく、ぐずぐずになるまで茹でて麺に絡ませるのが
基本なのだ。
それを考えるとこのパスタは、日本人好みなのかもしれない。
メインは、アクアバッツァ
魚は小さめであるが、このランチのコースのお値段では考えられない
ゴージャスな一品に驚いた。
酒田で獲れる新鮮な甘鯛を松笠みたいにウロコごと揚げてある。
見た目小ぶりのムール貝のように見える貝は、庄内浜であがる
笑貝(エガイ)という。
この笑貝とは、要するにムール貝なんだけど、イタリア人じゃないので
昔から和ちっくな名前がついているわけです。
プリプリのムール貝とアマダイは、自家製ドライトマトの酸味と絶妙な味を作りだしている。
台湾の小籠包のスープのつぎには、アルケッチャーノのアクアバッツァのスープに溺れたくなったのだった。
一緒にやってきた自家製のフォカッチャがまたうまーい。
フォカッチャ?と言われると、違う感じるだけど、 通常のフォカッチャ
よりぜんぜん美味しいパンだった。
ローズマリーがかすかに香るパンは、これまたアクアバッツァのスープと絶妙なのだ。
やっぱり、ここのパンを枕に
スープのプールに溺れるなんてことを妄想してしまうちびである。
ここまででも十分堪能したが、さらにデザートもサーブされた。
何気ない感じのデザートに見えるが、下に敷いてあるのは、
ホワイトチョコレートのズシッとしたムースだった。
ブドウも庄内が産地のピオーネだし、アイスクリームも味の濃い
ミルクアイスクリームだった。
バニラアイスクリームじゃなくて、ミルクアイスクリームって
のがミソでブドウの酸味とよくあう。
コーヒーに付いてきたミルクがスジャータみたいなポーション
ミルクだったのは、ちょっと残念!
ブラックで飲んだコーヒーは普通...
このランチのコースで3500円也
本当に素晴らしいコストパフォーマンスだった。
昼間だし、車だったので、残念ながらワインが飲めなかった(涙)
ワインのような葡萄ジュースを白・赤といただきましたがこれまた甘い!ということで、食事にはあまり合わないので
スパークリングのお水にしておけばよかったと後悔しきり...
次回は必ずタクシーで!!と心に決めて一路東京へ向かうちびである。