吟遊映人 【創作室 Y】
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「(あんたの)ツアー契約はキャンセルよ。あんたの名は忘れられて、ホットな売れっ子はロキシーだもの」「(じゃあ)あたしはどうすればいいの? 彼女にゴマをするの?」「そうよ」「死んでもお断りよ!」本作は言わずと知れたミュージカル映画である。舞台上のミュージカルを、そっくりそのまま(無論、カットされている場面もあるが)映画化したものだ。本作「シカゴ」については、どのような感想を述べたら良いものか、非常に悩むところである。と言うのも、日本においては正にリアルタイムで、死刑か無期懲役刑かという問題で、裁判員裁判のあり方がクローズアップされているからだ。誤解されるといけないのでお断りしておくが、「シカゴ」は死刑裁判の扱いについて問うてる作品ではない。アメリカらしく、陽気で賑やかなものである。だが、そこが盲点となっている。人一人殺しておきながら、敏腕弁護士のプレゼンテーションによって、ものの見事に無罪を勝ち取り、成功していく人物を描いているのだ。殺された男は、確かに不貞を働いた罰を受けねばならない立場であろう。だが、彼には妻がいて五人の子どももいることも事実なのだ!そういう一人の人間を殺しておきながら、加害者が無罪だなんて!そしてそんな加害者が堂々とシカゴを舞台に成功するだなんて、アメリカという国は一体・・・???これでは殺され損という感は否めない。また、そんなストーリーが映画化され、万人に影響を及ぼすかもしれないことを想像すると、実にコワい。バックダンサーのチョイ役でしか出番のなかったロキシー・ハートは、人がいいだけの夫に愛想を尽かし、「シカゴのナイト・クラブのマネージャーとコネがある」という家具屋のセールスマンと肉体関係を持つ。ところが情事の後、「実はマネージャーにコネがあると言ったのは、ロキシーと関係を持つための真っ赤なウソだ」と白状する。激怒したロキシーは、銃で男を射殺してしまうのだった。内容はともかく、出演者らは実に芸達者な役者陣で固められた。とりわけ吟遊映人は、レニー・ゼルウィガーが大好きで、この女優さんが登場してくれただけで、その映画に8割型満足してしまうから不思議だ。この女優さんの代表作に「ブリジット・ジョーンズの日記」があるが、等身大のヒロイン役は実に素晴らしかった。あの泣いているような笑顔が印象的だ。レニーの、ゆるくて力の入らない素朴な演技に満点をあげたいと思う。2002年(米)、2003年(日)公開【監督】ロブ・マーシャル【出演】レニー・ゼルウィガー、リチャード・ギア、キャサリン・ゼタ=ジョーンズまた見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。See you next time !(^^)
2010.11.08
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