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台風一過。今年も大型の台風に見まわれまして、全国のあちらこちらに傷跡が残りました。皆さんのお宅が、どうか無事であることをお祈り申し上げます。そんな折、私は定例のお墓参りに出かけて来ました。なにしろお墓を守るのは一人娘である私の使命ですからーーそのバトンを引き継ぐのは、やはり私の一人息子ですが、さて、どういうものでしょうか?盂蘭盆に対する意識は希薄だし、ましてや迎え火・送り火の儀式さえ私は教えず、ここまで来てしまいました。日々の生活に追われて、神仏を敬う気持ちを教えてこなかったと言うのは簡単ですが、突き詰めれば、もっと違う何かが私の意識を歪んだものにしたのかもしれません。先月半ば、母方の叔母が85歳で亡くなりました。朝、家族が気づいたら、ソファーでうたた寝をしているように息を引き取っていたとのこと。なんとも羨ましい臨終だと思いました。テレビが小さな音で点いたままだったと言うので、前の晩、ドラマか何か見ていたのでしょうか?そのうち眠くなり、まるでロウソクの灯りが消えるように、全うしたのでしょう。「ピンピン、コロリ」と亡くなるのを人生の目標に掲げる人は多いと思いますが、こればっかりは自分の望むようにもいかず、難しいものですーーさて、話を戻しますが、お墓参りの先は伊豆・韮山にある由緒正しいお寺。でもその日はよりにもよって、35度を超える酷暑に見まわれました。息子と2人で簡単にお墓の掃除を済ますと、お花を供え、お線香をあげて、早々に引き上げることにしました。とは言え、せっかく伊豆まで時間をかけて来たのだからと、少しだけ寄り道をすることにしました。最近はめっきり神仏への憧憬とか敬愛とか、人として大切なものをなおざりにしていた感覚があったので、『かんなみ仏の里美術館』まで足をのばしてみることにしました。それにしてもここまでは車と言えども遠い遠い。ナビがなければ、ちょっとすんなりたどり着けるような場所ではありませんでした。なにしろ周囲には目じるしのようなものが何もなく、山の斜面のようなところに建物があるのです。車一択でのアクセスと言っても過言ではありません、、、(電車・バスが近くまで通っていません)初めて訪れる人にとって違和感を覚えるのは、〝一体なぜ人里離れた限界集落のようなところに、このような華美な美術館が建てられたのか?〟と言うことでしょう。私も以前から不思議で仕方がありませんでした。入館すると、ボランティアの方が約20分ほど丁寧に解説をしてくれます。(頼まなければボランティアの方は付きません)解説によれば、この美術館のある函南町(かんなみちょう)桑原地区では、平安時代の薬師如来像や鎌倉時代の阿弥陀三尊像などを地元の人々が子々孫々にわたり守って来たのだそうです。ひとえに、仏に対する信心深さゆえでしょう。お薬師さんや阿弥陀さん以外にも、二十四体の仏像群が残されているのですが、それらも含めて後世に保存継承していくこととなったのが明治30年代。長源寺の裏山に薬師堂を建てて、そこに安置されることに。結局、これだけの貴重な文化財を地元住民の有志だけで守り抜いて行くことに限界を感じ、函南町に寄附されたと言う経緯だそうです。拝観できる仏像はどれも保存状態が良く、見事なものです。国指定重要文化財となっている阿弥陀さんと、その脇侍像もさることながら、県指定有形文化財のお薬師さんも、じっくり向き合っていたくなる不思議な魅力にあふれているのです。美術館の所在地がへんぴなところにあるため、決して気軽に行ける場所ではないのが残念ですが、向学のために足をのばしてみるのはいかがでしょうか?それにしてもこちらの美術館、お土産コーナーとか喫茶コーナーとか一切ありません。残念。外観はとても立派で綺麗な建物なのに、ポストカード1枚売っておりませんでした、、、集客数を増やすためにも、一考必要なのではと思われます。(私が出かけた時、他にお客さんはいませんでした)『かんなみ仏の里美術館』をもっと活気あふれる町の名所とするためにも、行政にはより一層の観光推進に励んでいただきたいと思いました。開館時間 : 午前10時〜午後4時半休 館 日 : 毎週火曜日観 覧 料 : 大人300円、小中学生100円※JAFの会員割引ありそして毎度お馴染み、お節介でオジャマ虫の筆頭管理人からはコチラ(^o^)/とはいえ当方は吟遊さんとは違い、仏像はあくまでも信仰の対象であり、拝んでナンボですけどね。南無観世音菩薩(^人^)~~~~~~~~なおご参考まで。当ブログでは200冊以上の読書案内を投稿しております。ご覧いただけましたら幸いです。★吟遊映人『読書案内』 第1弾(1~99)はコチラから★吟遊映人『読書案内』 第2弾(100~199)はコチラから★吟遊映人『読書案内』 第3弾(200~ )はコチラから
2023.08.26
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毎日毎日うだるような暑さが続きますね。皆さんは熱中症対策など、この夏何か心がけておられることなどありますか?私は当たり前のことながら、水分はこまめに摂るようにしています。諸説あるようですが、喉が渇いてから飲むのは遅いとも言われています。ぜひ皆さん、喉が渇いてからではなく、適宜水分補給して、熱中症に罹らないよう気をつけてください!私の場合、バッグに携帯している水筒には冷たい麦茶を入れ、水分と合わせて「涼」も感じるように心がけているのです。(そんな気休めみたいなこと、熱中症対策に効果があるかどうかは別として、、、)さて、吟遊映人ブログでは、森鴎外の『山椒太夫・高瀬舟』についての要約を公開しています。コチラ個人的な好みの問題で恐縮ですが、私の好きな近代作家の一人ーーそれが森鴎外です。理由らしい理由もなく、漠然としているのですが、やっぱり文体が硬質で静謐な味わいがあるからでしょうか?ただそれだけで鴎外が好きになったわけではありませんが、少なくとも私にはグッと来るものがあったわけです。激シブっ!最近調べものをしていて、たまたま気付いたことなのですが、浜松市の合併前の市歌は、な、なんと、森林太郎(森鴎外)の作詞だったのです‼︎ちなみに作曲は本居長世(本居宣長の来孫)です。せっかくなので、旧浜松市歌の詞をこちらにご紹介したいと思います。1.大宮人(おおみやびと)の旅衣 入りみだれけむ 萩原の 昔つばらに たづねつる 翁(おきな)をしのべ 書(ふみ)よまば2.国の乱れをしづむべき いさをのもとと この里に 城の礎(いしずえ) かたむけむ 人な忘れそ 銃(つつ)とらば3.引馬(ひくま)のうまや さまかへて よろずの業の 進むなる いざもろともに 謀(はか)りてむ わが浜松の 市のさかえどうです? この格調高く優雅な歌詞‼︎合併後の市歌としても採用してもらいたかったのですが、旧浜北市、旧天竜市など編入する他市町村には全く関係のない歌詞だとのことで、合併後は新浜松市歌が制定されたのでした。まぁ、こればっかりは致し方ないことですね、、、森鴎外は今でこそ作家として名を残す文士ですが、実は東大の医学部を卒業した軍医でもありました。ドイツに渡って衛生学を学び、帰国してからは「兵食の質と量を栄養学の観点からまとめた『日本兵食論大意』を発表」したようです。また、鴎外自身が「日々の暮らしで実践していたのは、生ものに注意する」ことでした。徹底していたのは、とにかく生水を飲まないこと。どんなに暑いときでも「麦茶か炭酸飲料と決まっていた」とのことです。野菜・果物はすべて火を通していたようです。(リンゴ、みかんを除く)現代の食品調理学から言っても、生野菜より温野菜の方が推奨されているのですから、当時、鴎外は時代の最先端の健康法を取り入れていたわけです。これだけ口に入れるものには過敏な鴎外なのですが、実は「大の甘党」だったようです(笑)何でも、まんじゅうをご飯にのせた「まんじゅう茶漬け」が大好物だったそうです‼︎ガッツリ糖質ですが、きっと鴎外なら「糖質は生きる上で欠かせない」と断言するに違いありません。それにしても「まんじゅう茶漬け」って、まんじゅうとお茶漬けを別々に食べた方が美味しいような気がするんですけどねぇ(笑)でも好奇心から、一度食べてみたいような気もしますがーー皆さんも、それぞれに健康法があるかと思いますが、どうか熱中症などにはくれぐれも気をつけて、この猛暑を乗り切ってください!【参考図書】(株)ヤクルト広報室発行『ヘルシスト』※おせっかいな筆頭管理人です。鷗外に関心を持たれた方におススメしたい二冊です。アルバムをペラペラめくっていただければ、きっと鷗外に親近感を抱かれることでしょう。さすれば難解な文体も我慢できるはずです(*^_^*)※ミス ⇧ 漱石→鷗外新書は「脚気論争」についてとても分かりやすく記されております。医学者鷗外を知ることは、即ち鷗外文学を理解することにつながるのです。以上、老婆心まで。ところで鷗外といえば評価の高い《渋江抽斎》ですが、あまりに退屈な作品でそうとうな根気を要します。吟遊さんも鷗外をうんぬんするのであれば、ひとつ《渋江抽斎》をご一読いただきたいところなのですが、かねてからススメてはおりますが、いっこうに重い腰を上げません(-_-;)まんじゅう茶漬けに興味があるなら、《渋江抽斎》も手にしてもらいたいものなのですがねぇ・・・はてさて(^_^;)~~~~~~~~なおご参考まで。当ブログでは200冊以上の読書案内を投稿しております。ご覧いただけましたら幸いです。★吟遊映人『読書案内』 第1弾(1~99)はコチラから★吟遊映人『読書案内』 第2弾(100~199)はコチラから★吟遊映人『読書案内』 第3弾(200~ )はコチラから
2023.08.12
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べつに初めて気付いたわけじゃない。もう何年も前からこのブックガイドの存在は知っていたけれど、あえて【発見】というカテゴリに分類してみた。私がここでわざわざ紹介するまでもなく、たいていの人は一度ぐらい目にしたことがあるのではと思われる。それは毎年夏になると、新潮文庫、角川文庫、集英社文庫から、それぞれ無料のブックガイドが発行されるのだ。おそらく長い夏休みに読む一冊を決める参考にして欲しい、と言うねらいだと思う。なので、中高生向きのブックガイドなのかもしれないが、あまりそう言う対象にこだわらなくても充分楽しめる内容となっているので、紹介しようと思う。まずは伝統あるこちらからーー【新潮文庫の100冊】私も長いこと読書を趣味にしているけれど、この薄い冊子に紹介されている100冊のうちで、私がすでに読了したものはわずか18冊。残りの82冊は全く知らない作品ばかりだ。(トホホ・・・)新潮文庫のブックガイドの特徴は、小説のカテゴリを分かりやすく5つに分けていることだ。・恋する本・シビレル本・考える本・ヤバイ本・泣ける本という具合に分類することで、読者がどんな傾向の小説を読みたいのか、その傾向に見合った作品を提案している。さらに、その小説の「コレ」というインパクトのある一行を抜粋し、作品名とともに紹介しているのだ。こう言う演出はさすが新潮と言う感じだ。【ナツイチ】〜夏の一冊 集英社文庫〜集英社文庫のブックガイドも、概ね新潮文庫と同様、小説のカテゴリを4つに分類している。・ワクワクな本・ハラハラな本・ドキドキな本・フムフムな本という、とてもざっくりとしたジャンル分けとなっている(笑)そして特徴的なのは、一冊一冊に全国の読者による一言レビューが掲載されている。ちなみに私がざっと目を通して感じたのは、「ワクワクな本」という括りは、わりとティーン向けの小説が多いような気がしたこと。(ファンタジー系というやつだろうか)「ハラハラな本」は、文字通り恐怖感を煽るものもあるので、ミステリー系が主だ。(このカテゴリに太宰治の『人間失格』が入っていたのはビックリしたけれど・・・)「ドキドキな本」は、いわゆる青春小説とか恋愛小説と言われるもの。このカテゴリもティーン向けかもしれない。「フムフムな本」、この括りは純文学系。私ぐらいの世代はこのカテゴリから選べば、わりと読みやすいのでは・・・【カドブン夏推し】角川文庫はかなり個性的な巻頭だ。フローチャート的になっていて、自分の好きな一冊、「推し」を見つけるというスタイルになっている。・しらない世界とつながる!・驚きの謎とつながる!・語りつがれる想いとつながる!・大人も子どももみんなつながる!・心揺さぶるラストへつながる!という具体的なジャンル分けをしているので、とにかく何を読んでいいのか分からないという人には、かなり良心的で丁寧なブックガイドとなっている。要は、読書感想文を書かなくちゃならないのに、何を読んだらいいのかわからない、と言う学生には持ってこいのブックガイドだと思われる。巷では、著名人がこぞってブックガイドを出版していて、もちろんそれらはとても参考になるけれど、私の経験から言わせてもらえば、かなりレベルが高くて読みにくい小説とか、小難しい学術書などが掲載されていることがある。せっかく高いお金を出して買っても、自分が望んでいたような読書案内ではない場合もあるので、実は私にとって、毎年楽しみにしているのは、上記のような無料のブックガイドだったりする。レジ横に置いてある場合もあるし、文庫コーナーに山積みになっている場合もある。ぜひ皆さんも、気軽に手に取り、暇つぶしにでも読んでみてはどうだろう。最近の小説としてのトレンドもわかるし、華やかな表紙のイラストに目を奪われたりもする。うだるような夏は、アイスコーヒーでも飲みながら、ブックガイドでも眺め、ゴロゴロするなが一番‼︎(笑)~~~~~~~~なおご参考まで。当ブログでは200冊以上の読書案内を投稿しております。ご覧いただけましたら幸いです。★吟遊映人『読書案内』 第1弾(1~99)はコチラから★吟遊映人『読書案内』 第2弾(100~199)はコチラから★吟遊映人『読書案内』 第3弾(200~ )はコチラから
2023.07.29
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12市町村が合併して今の浜松市が誕生したのは平成17年7月のこと。合併してもうじき20年になろうとしているのに、まだまだ知らないことがたくさんあります。「灯台下暗し」と言うやつですね。でも問題ありません。日々、コツコツと真面目に暮らしてさえいれば、自分が損して泣きを見るようなことは、そうそうありませんから。もうずいぶんと昔に、南木桂士の『阿弥陀堂だより』と言う小説を読んだことがあります。信州の美しい山里に暮らす老婆が、たった1人で阿弥陀堂をお守りしていて、その老婆から様々な体験談を聞いて、手作りの『阿弥陀堂だより』を制作する若い女性の話でした。※ご参考まで、こちらをご覧あれ。その小説のことが急に思い出されたわけでもないのですが、小さな発見がありました。それは、〝ふれあいセンターだより〟という地域密着型の自治会新聞のようなものがあるのを知ったのです。天竜区の中でも旧天竜市の地域のみに配布されているのですが、読んでみると、思わずほっこりした気持ちになるのです。きっと、探せば全国各地に様々な地元民によるユニークな自治会だより的なものが存在するのだとは思いますが、天下の政令指定都市である浜松の中の一部地域に、このような伝統が脈々と続いていることに驚きを隠せないのと同時に、心の底からポカポカとあたたかな気持ちになるのでした。まずは私が手に入れた旧天竜市にある6ヶ所の施設で発行している〝ふれあいセンターだより〟の画像をご覧ください。どれもほっこりした内容で、地元の人々がお茶でも飲みながら、まったりした心地で読んでいる光景が目に浮かぶようです。そうそう、浜松市に『天竜文芸』なる文芸誌が存在することを知り、このブログにアップしたのがちょうど1年前のこと。※ブログ記事はこちらをご覧あれ。こちらの〝ふれあいセンターだより〟の裏面にもそれぞれ募集要項が掲載されていました(笑)今年もまた募集の時期がやって来たようですね。〝ふれあいセンターだより〟は、基本的に毎月その地域の住民宅へ広報誌とともに配布されているとのこと。なので私のような部外者が興味本位で手に入れるには、遠州鉄道線の遠州病院駅から歩いて10分ほどのところにある中部協働センターに配架されているものをいただくしかありません。他にもNHK大河ドラマの『どうする家康』で主役を演じるマツジュンが表紙を飾る冊子も発見!(コレ、私がいただいたものがラスイチでした)ふだんは公共の施設なんて、用事でもない限り立ち寄ることもないのですが、たまにはのんびり館内をのぞいてみるのもいいものですね。もしかしたら地元に関する新たな発見や、意外な情報を得られるかもしれませんよ!
2023.06.24
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叔母が体調を崩して東京都世田谷区にある老人病院に入所したのは、ちょうど一年前のこと。それまで川崎で独り暮らしをしていたのですが、腎臓を悪くしたことで透析をする必要に迫られたのです。夫はもうずいぶん前に亡くなっており、娘夫婦が同じ川崎市内に住んでいて面倒をみていたのですが、娘婿が第二の人生を北海道で過ごしたいとの希望で、長年住み慣れた川崎の土地と建物を売り払い、北海道に移住してしまったのです。息子は八王子の方に住んでいて、小さいながら会社経営をしており、それほど頻繁には面会も来られません。(ここ3年に及ぶコロナの影響もありますが)私は北海道に住む従姉と仲が良く、電話やメールのやりとりをしていて、これまでの経緯を聞いていたので、叔母のことがずっと気がかりでした。私の母は生きていれば95歳なになりますが、妹が老人病院に入所していると聞けば、「お見舞いに行ってやらすか」と、きっと言うに違いないのです。そこて私は、従姉が一年ぶりに上京するというので、それに合わせて叔母のお見舞いに行くことにしました。「羽田から品川まで電車で行くから、品川で待ち合わせしようか?」「品川?」「ほら、新幹線、今じゃ品川に停まるからさ」そう言えば品川駅の落成式をニュースで見たなぁと思い出し、「じゃあ品川で」と気楽にそこで待ち合わせするのを決めました。とは言え、地方の駅とは規模も違うし、待ち合わせ場所に何か目じるしになるものはないかと急いでググってみると、電車の形をしたポストがあるのを知り、そこを待ち合わせ場所にしました。万全の準備で待ち合わせ場所に向かったものの、とにかく人・人・人。どこもかしこも人だらけ‼︎しかも新幹線から改札口を出るまで人の波に乗ってしまい、その流れから逃れられないのです。本当はちゃんと改札口やら何やらを確認してから前に進みたいのに、人の流れがそれを許さないのです。仕方がないのでハマってしまった人の流れに身を任せ、改札を出てしまってから「はぁ〜やれやれ」とスマホで確認すると、な、なんと、電車の形をしたポストは改札内にあることが判明‼︎でも私は慌てません。こんなこともあろうかと、待ち合わせ時間より一時間も早く到着していたのですから。とりあえず入場券を買って中に入ろうと、券売機の列に並びました。(入場券¥150)無事に改札内に戻ったところで、まだ時間に余裕があるなぁと、お手洗いを済ませることに。さて、女子トイレはーー?案内表示があるので、場所はすぐにわかったのですが、、、びっくり仰天、さっき券売機で列に並んだばかりなのに、ここでもか⁈私は大きなため息をつきながら、またその長蛇の列に並ぶのでした。漸く用を足し、再び改札内をウロウロしつつ、電車の形をしたポストを探すことに専念。ところがどうしたことか、それらしきものが見つからない⁈あっちをキョロキョロ、こっちをキョロキョロ。でもこんなときこそググればいいのだと、「品川駅 電車の形をしたポスト 場所」と入力してみました。〈設置場所は品川駅中央改札のコンコース5,6番線ホーム行きの階段付近〉はい、さすがGoogleです。思わず「ありがとう、グーグルよ」と、お礼を言いたくなりました。こうして私は、やっとの思いで電車の形をしたポストの前までたどり着くことができたのです。筆頭管理人ところが今度は従姉が現れない。取り急ぎ着信をチェックすると、すでに2件あり。構内の騒音で着信音が聴こえなかったのです。慌ててかけ直すと、従姉は列車を乗り違えたらしく、少し遅れると。ならばあとは待つだけだと思い、スマホをいじりながらぼんやりしていました。しばらくすると着信音が。「もう着いたの? え? どこどこ?」従姉はすでに到着しているとのこと。「電車の形をしたポストの前だよ?」「私もいるよ〜」「どこ?」「どこ?」それらしき人影を必死で探すのに見当たらない。お互いに焦ってしまい、機転を効かせた従姉が「じゃあ私、手を振るよ」と言ってくれたので、「うん、そうして」と応じました。はい、見つけました。だが、しかし、、、その手を振ってくれたすぐ側のご婦人が、よもや従姉だとは、、、⁉︎筆頭管理人お互い、久しく会うこともなく、たぶん最後に会ったのが平成の終わり頃だったので、すでに6〜7年前です。電話やメールでのやりとりは頻繁ですが、最近の姿形はお互い知りません。もう視線が合うなり、二人でゲラゲラと大笑い‼︎そこが品川駅であることも忘れて大爆笑でした。なにしろ二人ともそれなりに年を経て、白髪はもちろん、シワも増えるし体型も変わります。従姉が言うには「北海道は食べ物が美味しくて、食べちゃうんだよね〜」とのことで、ポッチャリ感に溢れ、私は私で「更年期に突入したら、痩せなくなっちゃてさぁ」と弁解がましいことを言ってみたり。その後は遅いランチを食べ、お互いのお土産交換をし、お喋りの花を咲かせました。ちなみに従姉がくれたお土産は次のとおり。①白い恋人(←定番中の定番)②じゃがポックル③函館いかめし私もド定番の春華堂のうなぎパイを差し上げました。従姉は川崎に帰る家もないため、面会を済ませたあとは、再び羽田行きの列車に。函館までのとんぼ返りは、なかなか慌ただしく、別れを惜しむ間もなく帰路に就きました。私もせっかく品川まで来たとは言え、あまりの人ごみに買い物をする気力も失せ、とりあえず夕飯用のいなり寿司とお菓子、それに雑誌を買うと、新幹線に乗ってしまいました。これも買いました(*^_^*)春は行楽シーズンですが、私にとっては元気そうな従姉と、亡母の面影を残す叔母に会えて、本当に楽しく充実した一日なのでした。
2023.04.22
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春は別れの季節でもあるし、出会いの季節でもあります。新年度社会人になられる方々は、心機一転、新しい雑貨など取り揃えて意気込んでおられることでしょう。フレッシュマンではなくても、この春に何かしら新しく買い替えたりされる方もいらっしゃることでしょう。私と同世代のアラフィフの方々、心配性でカバンにあれやこれやと詰め込まれていらっしゃるのでは?ミニマリストに憧れつつも、これまでの半世紀こんな性格で過ごして来たのですから、無理に変えることもないのです。もちろん、自己変革を望んでいる方々などは、まずはカバンの中身からガラリと変えてみるのもいいかもしれませんね。それはともかく、皆さん、カバンの中に入れているものは、概ね似たようなものだと思われます。①スマホ②財布③免許証(保険証等)④自宅の鍵(車の鍵)⑤ICカード⑥ハンカチ・ティッシュ⑦メイクポーチ(ご婦人の場合)⑧エコバッグ⑨筆記具・手帳以上が大抵の方々のカバンの中身だと思いますが、いかがでしょうか?私もここ数年は、これだけのものを常備して仕事に出かけたり、買い物に出かけたりしています。(遠方に外出するときは、さらに持ち物が増えます)最近、お昼休憩の際、私がカバンからポーチを取り出してガサゴソとやっていると、たまたまそれを見ていたお隣さんが、「そのポーチ可愛いね。どこで買ったの?」と言われました。自分の持ち物を褒められるだなんて、何年ぶりかしら⁈と思い、気を良くしてポーチを含め、ポーチの中身まで一つ一つ手に取って紹介してあげました!(笑)そこで今日は、同僚からの反応が良かった3点をご紹介します‼︎まず1つめ。リサ・ラーソンのポーチです。(これ、だいぶ使い込んでいるので、表面が薄汚れています。ご勘弁ください)このポーチは4〜5年前に郵便局で購入しました。収納するところが3ヶ所もあるので、これはいいと思い、即買いしました。リサ・ラーソンと言えば胴長のマイキー柄ですが、安定の可愛さでお気に入りです。赤と青と白の配色がエアメールを連想させるので、郵便局とコラボしたことが一目でわかるデザインとなっています。ちなみに中身はティッシュ、口紅、コンパクトミラー、ハンドクリーム等が入っていて、メイクポーチというより、何でもポーチとして使っています。次に2つめ。爪楊枝ケースです。いつの頃からか、歯の隙間に物がはさまるようになったんですよ、、、若い頃は爪楊枝なんて、まず使うことはなかったのに!そんな折、たまたま旅先で爪楊枝ケースを見つけて、自分へのお土産として買いました。ピンク色とあずき色の配色が可愛いし、桜柄もナショナリストである自分を誇示できて(?)嬉しい!サイズ感もコンパクトで、じゃまになりません。私と同じような「歯の隙間に物がはさまるようになった」と言うお悩みを抱える方々、ぜひポーチにこの爪楊枝ケースをしのばせてください。とても便利ですから!ちなみに私が購入したのは、京都の駅ビル内にある雑貨店ですが、職場の同僚は東名高速のサービスエリアでも見かけたと言っていました。(もしかしたら全国のお土産物屋さんで似たようなものを販売しているのかもしれませんね)筆者は大丈夫ですかねぇ・・・(-_-;)そして3つめ。モレスキンの薄〜い手帳です。これは何年か前に、スタバのプレゼントキャンペーンに応募して、ありがたくいただきました。私は分厚いスケジュール帳などは持たない主義なので、これぐらい薄〜い手帳で充分です。外出先で、ちょっと思いついたこととか、メモしたいことなどを走り書きする程度のものです。色味とかデザインがオシャレなので、眺めるだけで満足しているふしもありますが(笑)私はアナログ派なので、こういう紙の手帳を持ち歩いていますが、お若い方や、デジタルに強い方は、きっとスマホで管理されていると思います。それはそれでスマートだしスタイリッシュですよね!あと、おまけ。先日ドラッグストアに行ったら、〝1滴消臭元〟なるものを発見‼︎これは、公衆トイレを使用したときなど、先に入っていた方のニオイが気になったときや、自分の使用した直後に使う方に臭いニオイを嗅がせたくないときなど、1滴垂らすだけで、たちまち爽やかな匂いが広がるという優れものです。これは本当に買って良かったです‼︎私はウォータリーグリーンの香りというものを買いましたが、ローズの香りの方が売れているようでした。とても小さなサイズなので、持ち運びにも便利です。女性のエチケットとして、ぜひともポーチに入れておきたいものです。ラストは、こちらのブログ、筆頭管理人からのオススメ雑貨です。ミニマリストなので、ろくに荷物はなく、外出の際はほぼほぼ手ぶら状態のようですが、何か思いつくものを紹介してもらいます!では、どうぞ‼︎(←ほとんどムチャブリです)筆頭管理人あらら(^_^;) そう言われましてもごくごく普通でねぇ・・・でも「あたり前田のクラッカー」はありません(*^_^*)※メモもスケジュールもアプリで対応しています。おそまつでしたぁ~
2023.04.01
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毎年のこととは言え、こう暑い日が続くと、心中穏やかではいられません。夏なのだから仕方がないという諦めの気持ちより、もう何もかもイヤだという厭世的な気持ちになるのですから、よっぽどのことです。〝猛暑日〟という表現は、夏になると日常的に使われていますが、意外にも歴史は新しいみたいです。なんと、平成19年を境に気象庁で使用されるようになったとのこと。(Wikipedia参照)それまでは〝真夏日〟という表現だったそうです。日本の夏は30度超えの猛暑日が当たり前になっているため、この分だと40度に届く際の表現も必要になって来るでしょうね。そんな折、我が家の恒例でもあるお墓参りに出かけて来ました。私が住んでいるところから両親の眠るお寺のあるところまでかなり距離があるため、お墓参りはお盆と暮れの年に2回きりです。前日にお花とお線香を用意し、帽子と軍手、それに雑巾を持参してのイベント(?)です。炎天下での墓石周辺の草取りと、墓石についた鳥のフンを水で洗い流す作業は、なかなか手間のかかることですが、心が洗われます。心なしか、両親が喜んでくれているような気もします。仕上げは両脇にお花をお供えし、お線香に火をつけ、手を併せ、ついでにお墓の背後にそびえる富士山にも合掌します。そこでやっと「はぁ〜やれやれ」と、一息つくのです。いつもお墓参りに出かけた際には、せっかくなので、どこかしら足をのばしてウロウロと散策を楽しみます。三嶋大社にお参りするときもあれば、伊豆高原の美術館めぐりのときもあり、修善寺温泉で足湯に浸かって来るときもあります。さて、今回はどうしようかと考えたところ、こう暑いととにかく涼みたい一心になるものです。そこで、柿田川公園を散策することにしました。ここは富士山の雪解け水が湧き出ることで有名な公園です。豊かな緑に囲まれ、ひとときの涼を堪能することができるのです。一歩足を踏み入れたとたん驚いたのは、蝉の鳴き声です。この時期どこに行ってもクマゼミの「シャーシャーシャー」という暑苦しい鳴き声がスタンダードなのに、柿田川公園内は、優雅なミンミンゼミが声高らかに鳴いているのです。ミンミンゼミの鳴き声なんて、テレビドラマの効果音で聴くぐらいだったのに、久しぶりに直に聴いたその声は、古き良き昭和を思い出しました。園内は遊歩道も整備されているため、てくてくのんびり歩いていると、なんと川の向こう岸で川遊びしている子どもたちが⁈その光景を目の当たりにしただけで、ノスタルジックな感情を揺さぶられ、たまらなくなりました。他にちょっとした売店もあり、豆腐アイスや豆腐料理なんかも扱っているようですが、今回は混雑していたのでスルーしてしまいました。観光パンフレットによれば、柿田川は日本三大清流の一つとのこと。富士山の伏流水が日量120万トン湧き出ているのだとか。地元の人たちにとっては間違いなく自慢の名勝だと思います。よそ者である私がひょっこり訪れても、癒しと郷愁を誘う素敵なパワースポットでした。ちなみにこちらの公園を一歩出ると、たくさんの車が行き交う国道1号線が走っています。その通り沿いに、まるで異世界のような空間が広がるのが、この柿田川公園なのです。オススメですよ。
2022.08.13
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世の中には書くことが好きで、それこそ広告の裏面からカレンダーの余白、手元にある何か書けそうな紙面につらつらと走り書きをする人がいます。(かく言う私もその一人)それが講じると文芸誌(同人誌)などで渾身の作品を発表したり、もっと意欲のある人なら商業誌に名乗りをあげるわけです。でもそのほとんどの人が趣味のような形で、生きがいとして楽しんでいるに過ぎず、書くことを職業にできる人なんて皆無に等しいのです。「書く」という人間に許された知的行動は、まるで息をするみたいに自然なことで、意識する・しないに関わらず、その行為そのものが天からの恩恵なのです。(もちろん教育を受けた上での本人のたゆまぬ努力の賜物ではありますが)私たちは昨今でこそパソコンやスマホに頼りがちで、それなくしては学業や仕事にも差し支えてしまいます。なので仕方のないこととは言うものの、ペンを持って書くことをおろそかにしがちであるのも事実です。だからというわけではありませんが、つまらないことでも文字にして、自分の気持ちや思考などを表現できる喜びをもっと噛みしめた方が良さそうな気がします。そんな折、私は、さる公共の施設において、一枚のチラシを発見しました。それは静岡県浜松市天竜区において募集している、『天竜文芸』と言う文芸誌の原稿募集についてのチラシです。このような地域密着型の文芸誌は、他の自治体でもよく見受けられます。が、この『天竜文芸』に関して言わせてもらうならば、何か、もっと違う意味で北遠(北遠州)を愛する郷土愛のようなものを感じるのです。機会があって『天竜文芸』のバックナンバーを何冊か閲覧させてもらったのですが、そこに潜む書き手のほとばしる情熱とか執念など、一般的な商業誌からはまず味わうことなどできない何かが伝わって来るのです。それはとにかく、利益に囚われない、率直で清々しいほどの無垢な精神の宿る文体なのです。※《吟遊映人》筆頭管理人 上記画像は記事をアップ後に「天竜文芸」関係者から送られてきました。筆者曰く「無垢な精神」は、文体だけでなく編集に携わる方にも宿るものである、そう思い感服しつつ謹んで画像を掲載させていただきました。この文芸誌に書き手の職業までは公開されていませんが、文章の内容からして、元教師であったり、農家の長男であったり、あるいは教会の牧師であったり、様々な職種が想像できます。皆がそれぞれの立場で、許される時間を作り出し、原稿を書き上げているのだろうと思われます。この文芸誌に賞金などの特典はありません。ただただ書きたい人、書くことが好きな人が投稿しているようです。応募資格は、天竜区内に在住・在勤・在学されている人、さらには天竜区出身者が対象とのこと。私はこれまで、様々なローカル文芸誌を好奇心から読んできましたが、『天竜文芸』ほど庶民的で、圧倒的な癒しを提供してくれるものを見たことがありません。もしも全国に散らばっている天竜区出身の方々で、書くことに興味があるようでしたら、試しに一度応募されてみてはいかがでしょうか?ホンダの創業者である本田宗一郎のことや、宝塚歌劇団の演出家・白井鐵造(すみれの花咲く頃の作詞家としても有名)に関する個人的な思い出や論評などても良いし、松平(徳川)信康の歴史考察などでも良いかもしれません。(いずれも浜松市天竜区にゆかりのある人物です)・・・などと高尚なことを提案してしまいましたが、バックナンバーをひもとくと、実はもっと個人的で、クスッと笑ってしまうようなご本人の失敗談や青春の挫折などが多く寄せられていて、それこそが天竜地域における『天竜文芸』としての醍醐味なのではと思いました。こんな良質な文芸誌ならば、地元の静岡新聞や中日新聞の、それこそ地方蘭の片隅にでも取り上げてくれたらもっと知名度が上がるのに、と思わずにはいられません。前置きが長くなりましたが、結局何が言いたいのかというと、「吟遊映人は文句なしに『天竜文芸』を応援します!」というささやかなエールを送りたいのです(笑)◆追記(筆頭管理人)天竜文芸に多少の縁をもった筆者から「投稿を促したい!」と以下の文章を添えるように依頼を受け、ここに追記いたします。(令和四年文月朔日)筆頭管理人としても、筆者の熱を感じて少なからず天竜文芸の隆昌を願うものです。該当の方は腕を振るってみてはいかがでしょうか?
2022.06.18
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