吟遊映人 【創作室 Y】

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2010.11.08
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カテゴリ: 映画/ミュージカル

「(じゃあ)あたしはどうすればいいの? 彼女にゴマをするの?」
「そうよ」
「死んでもお断りよ!」

本作は言わずと知れたミュージカル映画である。
舞台上のミュージカルを、そっくりそのまま(無論、カットされている場面もあるが)映画化したものだ。
本作「シカゴ」については、どのような感想を述べたら良いものか、非常に悩むところである。
と言うのも、日本においては正にリアルタイムで、死刑か無期懲役刑かという問題で、裁判員裁判のあり方がクローズアップされているからだ。
誤解されるといけないのでお断りしておくが、「シカゴ」は死刑裁判の扱いについて問うてる作品ではない。

だが、そこが盲点となっている。
人一人殺しておきながら、敏腕弁護士のプレゼンテーションによって、ものの見事に無罪を勝ち取り、成功していく人物を描いているのだ。
殺された男は、確かに不貞を働いた罰を受けねばならない立場であろう。
だが、彼には妻がいて五人の子どももいることも事実なのだ!
そういう一人の人間を殺しておきながら、加害者が無罪だなんて!
そしてそんな加害者が堂々とシカゴを舞台に成功するだなんて、アメリカという国は一体・・・???
これでは殺され損という感は否めない。
また、そんなストーリーが映画化され、万人に影響を及ぼすかもしれないことを想像すると、実にコワい。

バックダンサーのチョイ役でしか出番のなかったロキシー・ハートは、人がいいだけの夫に愛想を尽かし、「シカゴのナイト・クラブのマネージャーとコネがある」という家具屋のセールスマンと肉体関係を持つ。
ところが情事の後、「実はマネージャーにコネがあると言ったのは、ロキシーと関係を持つための真っ赤なウソだ」と白状する。
激怒したロキシーは、銃で男を射殺してしまうのだった。


とりわけ吟遊映人は、レニー・ゼルウィガーが大好きで、この女優さんが登場してくれただけで、その映画に8割型満足してしまうから不思議だ。
この女優さんの代表作に「ブリジット・ジョーンズの日記」があるが、等身大のヒロイン役は実に素晴らしかった。
あの泣いているような笑顔が印象的だ。
レニーの、ゆるくて力の入らない素朴な演技に満点をあげたいと思う。

2002年(米)、2003年(日)公開

【出演】レニー・ゼルウィガー、リチャード・ギア、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2010.11.08 12:35:38
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