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2008.04.21
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カテゴリ: 映画/パニック

「そんなものあるか! 戻れば死ぬぞ!」
「探せばあるさ。」
「行けよ! 俺は渡る。」
「何か手が?」
「ない! だが何としても渡る!」

人は突然のパニックに襲われた時、一体どんな行動を取るのだろうか?
安穏とした日々を暮らす我々が、頭の中でチョイチョイと思いつくような想像なんて、はるかに上回る壮絶極まりない地獄絵巻なのだろう。
だが、皮肉なことに天災だけは人々に平等に襲い掛かって来るから誰も文句のつけようがない。

誰も予測できないし、誰も止められない。
この作品は、パニック映画を得意とするペーターゼン監督の渾身の映画である。
やれストーリー性がないだとか、ヒューマンドラマが省かれているなどと酷評する前に、特殊効果を駆使した迫力あるパニックシーンを堪能してもらいたい。

ポセイドン号の乗客は、新年を祝うために乗船。
そこには豪華でゆったりした旅を楽しみたい人々で溢れていた。
大晦日の夜は、乗客の誰もが華やかに着飾り、パーティーを心ゆくまで楽しむのだった。

時計が0時の鐘を鳴らすと、宴はピークを迎える。
一方、船長室ではある異変に気付いていた。
これまでに聞いたことのないような海の唸りが聞えたのだ。
すると突然、巨大な異常波浪が出現。
ポセイドン号は回避する間もなく波に呑まれてしまう。

波の衝撃で船は転覆。
全てが逆さまになり、乗員乗客が次々と亡くなっていった。

シチュエーションが大晦日の夜という設定は、とてもおもしろい。
人々は誰もが新年を迎えるにあたって何の危機感もない。
明日があることを信じて疑わないのだ。

その時、自分はどうしたら良いのだろうか?
善人でいられるだろうか?
溺れそうな誰かに救いの手を差し伸べたら、あるいは自分まで道連れにされてしまうかもしれない。
ここでは、人間の本質的なものをイヤというほどえぐり出してくれる。
そして、真の人間関係が試されるのだ。

2006年公開
【監督】ウォルフガング・ペーターゼン
【出演】カート・ラッセル、ジョシュ・ルーカス

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2008.04.21 13:47:35
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