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2008.04.23
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カテゴリ: 映画/青春

「(もしも)負けたら?」
「(負けは)負けよ。でも言い訳はない。恐れも。(何より)生きていけるわ。」
「(君は)強くなったな。」
「(だって私は)ボクサーの妻よ。」

前ニ作の評価が高かっただけに、この三作目はスタローンにとってもプレッシャーだったかもしれない、などと勝手に想像していた。
だが予想に反しスタローンはスクリーンを通して、何となく楽しげに映っていた。
肩肘張らず、周囲の出演者たちとわきあいあいと演じることを楽しんでいるようにさえ思えた。
当初、売れないB級映画の役者でしかなかったスタローンが、わずか3日で書き上げた「ロッキー」の脚本を制作会社に持ち込んで、見事大ヒットをおさめた彼は、正に「ロッキー」そのものだった。

きっとスタローンはそのぐらいの覚悟で撮影に挑んだに違いない。
その後「ロッキー2」も興行的に成功をおさめ、スタローンは名実共に肉体派俳優として活躍の場を広げていったのだ。

先のチャンピオン、アポロに勝利したロッキーは、その後10度の防衛に成功をおさめていた。
チャリティーでプロレスラーのサンダーと対戦したり、フィラデルフィア美術館庭園にロッキーのブロンズ像が設置され、ロッキーにまつわるグッズが数多く発売されるなど、キャラクター的存在になりつつあることは否めなかった。
そんな中、地位も富も手に入れたロッキーは、引退を発表。
だが猛然とロッキーに対戦を挑むボクサーが現れた。
それは、クラバーという語気の荒い新鋭のボクサーだった。
ロッキー自身だけでなく、妻のエイドリアンまで侮辱されたロッキーは、クラバーの挑戦を受けて立つことにする。
だが、トレーナーのミッキーは猛反対。
ハングリー精神の失われてしまったロッキーに、すでに勝つ見込みはなかったからだ。

正直なところ、「ロッキー1」にあふれていた不器用で素朴な男の透明性は感じられない。

たいていの人間は、時と状況に応じて変わっていくのだから。
ロッキーについても同様なのだ。
だが、変わらないものもある。
それはこの「ロッキー」シリーズのテーマである“やればできる”の精神。
このシンプルだが力強いパンチの効いたテーマは、時代を越えても決して揺るぎはしないのだ。


【監督・脚本・出演】シルヴェスター・スタローン

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2008.04.24 06:33:08
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