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2008.06.22
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カテゴリ: 映画/パニック


個人的嗜好をここで披露するのもどうかと思ったのだが、当管理人は大沢たかおが好きだ。
演技力とかルックスとかそういう類のものではなく、彼の「持ち味」が好きなのだ。
だからこの作品で、彼が戦場カメラマンという設定で風来坊の雰囲気を出すためか、粗雑な言葉遣いでわざとワルぶってみせるが、そんな必要はなかったと思う。
大沢たかおはセリフ少なく、よりムーディーに、そして冬山をバックにモデル然として立っていてくれれば充分だった。
彼には花があるのだから。
この作品は言わずと知れた反戦映画だ。
一つ一つのセリフを検証していくと、矛盾した内容に視聴者が混乱してしまうのもムリはない。
だが焦点は「国防意識」、それに尽きるのではと思われる。

また、我々が危惧しなければならないのは、「国家の存亡」などではなく、「子どもたちの未来」のためなのだと。
そんなわけで作品は「子ども」やお腹に宿す「生命」をそこかしこに散りばめ、政府や一部の大人だけの問題にはしていない。

戦場カメラマンの西崎は、故あって最近では山や空の写真に転向していた。
ある日、山岳部の後輩で現在は新聞記者の落合に誘われて、北アルプスへ向かう。
一方、渡良瀬首相の耳には、極秘情報が通達されていた。
それは、「ミッドナイトイーグルが北アルプス上空で消息を絶った」というものだった。

そのころ、北アルプスに落ちたと思われる謎の「赤い光」の正体をつきとめるべく、落合は猛吹雪の中、決行しようと西崎を説き伏せる。
すると不意をついて二人めがけて銃が乱射される。
それはただごとではない、異様な雪山の光景。
自衛隊と謎の敵集団(工作員)との攻防を目の当たりにした西崎と落合は、生き残った自衛隊員の佐伯三等陸佐からミッドナイトイーグルの情報を入手する。
なんと「赤い光」の正体は墜落機(ミッドナイトイーグル)で、しかもそれには「核」が搭載されているのであった。


大袈裟なリアクションもなく、とつとつとしていて、目に力を感じた。
正に首相らしい首相であった。
我々はこの作品を通じて、一つの問題に直面する。
それは、平和という概念に対する意識だ。
我々の望む、死守して貫く「平和」とは、「国防意識」と背中合わせに存在していることも覚えておかねばならない。



2007年公開
【監督】成島出
【出演】大沢たかお、竹内結子

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2008.06.22 11:08:52
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