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2009.11.20
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カテゴリ: 映画/青春

「鈴蘭にてっぺんはない。あんたが芹沢を倒したように、新しい奴が次から次へと出て来る。それが鈴蘭だ。その相手をしているうちに卒業ってことになる。制覇は夢となって消える」
「それはどうかなぁ」

今も昔も変わらないのは、マンガの世界におけるドラマ性とか勢い、あるいはユーモア力である。
現実社会では到底起こりえないような事柄でも、マンガの世界では実に生き生きと瑞々しく表現されているのだ。
また、そういう世界観につかの間の娯楽を求めてどっぷりと浸かるのも、日本人固有の醍醐味とも言える。
本作「クローズZERO」で目を見張ったのは、何と言っても山田孝之の存在ではなかろうか。
数年前、社会現象にもなった「電車男」では、冴えないアキバ系の男子を女々しいほど純朴に演じていた。
あれから数年の間に、これほどまで変身するのかと思うほど男クサく、格好良くなった。



不良の集まる鈴蘭高校は、喧嘩の強い者が猛者となり、派閥を作り、他者を牽制し、全校統一をかけて争っているが、いまだかつて君臨する者はいない。
主人公の滝谷源治は、父親が劉生会というヤクザの組長で、元鈴蘭高校の出身であるが、その父さえも全校統一出来ずに卒業していた。
そんな父を越えるべく鈴蘭制覇に躍起になる源治は、宿命のライバル芹沢多摩雄と決闘を果たすべく、徐々に仲間を増やしていく。

「クローズZERO」の何がおもしろいかと言えば、やはり一人一人の豊かな個性に溢れたキャラクター設定にあると思われる。
中でも吟遊映人が個人的に好きなキャラは、群れない一匹狼的存在で、“別格”とされていたリンドマンである。
群雄割拠の乱世を生き抜く周囲の生徒たちを冷静に見つめ、己のスタンスを貫き、孤高な学園生活を送るのだ。
本作「クローズZERO」は、他にはない新しい形の熱き学園ドラマなのだ。

2007年公開
【監督】三池崇史
【出演】小栗旬、山田孝之、黒木メイサ

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。





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最終更新日  2009.11.23 12:26:09
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