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2011.02.17
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カテゴリ: 映画/アクション

「危険?」
「“永遠に実現しない”と同じだから。・・・僕も夢はたくさんある。グレート・バリア・リーフで潜り、オリエント急行に乗る。リュックだけ背負い、バイクでアマルフィへ行くんだ。ホテル・デュ・キャップで知らない女性にキスする」
「それ、どこ?」
「南仏だよ」

すっかりCIAの役が板に付いたトム・クルーズは、むしろこういう役柄こそ自分に相応しいとでも気付いたように、生き生きと演じている。
演技の幅を広げようとして、様々なキャラクターに挑戦する役者魂には脱帽だが、ビジネス的にも成功を収められる作品でなければ、トム・クルーズという役者さんは納得しない。
ハリウッド・スターとしての風格を絶対に忘れない人物なのだ。
本作は、ヒロイン役のキャメロン・ディアスと、実に息の合った演技を披露してくれた。
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この作品は、コメディ・タッチのアクション映画なので、ヒロイン役はむしろジュリア・ロバーツに演じてもらいたかったような気もする。
ヒロインが自虐的に笑うシーンなど、ジュリア・ロバーツが大きな口を開けて笑う「プリティ・ウーマン」を思い出させるからだ。
あるいは「プリティ・ウーマン」で、しがないコールガールが大金持ちのハンサムと知り合うことで、それまでの生活が一変するというストーリー展開と、平凡な女性がCIA諜報員の男と知り合うことで、様々なトラブルに巻き込まれ、変化していくという流れに共通性を感じたからかもしれない。
いずれにしても、一人の男性との出会いによって、女性が魅力的に変化していくプロセスを楽しむストーリーになっている。

ジューンは、妹の結婚式に出席するため、ボストン行きの飛行機に乗ろうとしていた。

空港で、予定していた便が満席のために乗れず、苛立ちを隠せないジューンだったが、思いがけず乗れることになった。
機内では、今しがたぶつかったハンサムな男性ロイと座席が近くなり、会話を交わす。

ロイは、やさしさと男らしさに溢れたジューン好みの男性で、思わずときめいてしまう。

一方、ジューンがトイレに立った後、ロイはいきなり機内の乗客と格闘を始める。
なんとロイは、CIAの諜報員だったのだ。

サスペンス色の強いスパイ映画ならば、人によっては見飽きた感もあるかもしれない。


アクションも目まぐるしく躍動感のあるものとは違い、意図的に抑制の効いた仕上がりだった。
ロマンチック・ラブ・コメディとして、見事なストーリー展開。
特に女性からは支持されそうな出来栄えである。
本作でメガホンを取ったジェームズ・マンゴールド監督の代表作として、「3時10分、決断のとき」などがあるが、「ナイト&デイ」でまた新たな側面を披露したかに思える。
全体を通して、明るく痛快なアクション映画に仕上げられていた。
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【監督】ジェームズ・マンゴールド
【出演】トム・クルーズ、キャメロン・ディアス

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2011.02.17 08:12:17
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