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2012.08.05
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カテゴリ: 映画/SF
20120805


「人造人間にハートがあるとは知らなかったぜ」
「ロボット? ロボットの二世なのか?」
「ロボットが自らを改良して造った新モデルだな?」

シリーズ4作目にして驚いたのは、あの死んだはずのリプリーが生きているではないか?!
よくよく見ていくと、リプリーはリプリーでもクローンによって再生された新リプリーであることが分かる。
さらに、監督はフランス人監督で、そのためかどうかは分からないが日本には友好的(?)で、ウェイランド・ユタニはこの作品において存在しない。
前作では、エイリアンを軍事利用のため生物兵器として開発していた凶悪な日系企業という設定だった。
そのイメージは強烈で、主人公リプリーVSウェイランド・ユタニ(日系企業)的な図式で描かれていた。

これは、日本人としてスッとした。
『エイリアン4』で注目したいのは、遺伝子工学によって誕生した次世代エイリアンが産み落とされて間もなく、母であるエイリアンを殺してしまうシーンだ。
この新生エイリアンはリプリーの遺伝子を受け継いでいるため、自分を人間だと思い込んでいるのだ。
また、リプリーこそが母であると、甘える様子さえ見せるのだからたまらない。
このストーリー展開は、遺伝子くみかえ等の本来あってはならない遺伝子操作を、暗に批判する意図もあるかもしれない。

エイリアンの幼生とともに自らの命を絶ったリプリーだが、その200年後、遺伝子工学の発展により、リプリーのクローンが再生された。
冥王星の周囲に停泊する宇宙医療船オリガ内で、リプリーのクローン8号が誕生したのだ。
その宇宙船オリガでは、軍と科学者たちが、エイリアンを生物兵器として利用するため躍起になって研究が進められていた。
そんな中、宇宙貨物船ベティ号が、何やら怪しげな積荷をオリガに運び込む。
その積荷は、冷凍睡眠中に誘拐して来た、どこかの宇宙船のクルーで、しかもエイリアンの宿主として利用するために買われたものだったのだ。

今現在のところ、この『エイリアン4』で完結しているわけだが、ラストを見るとまだまだ続編ができそうな勢いを感じるし、意味深だ。

このことにより、従来の凶悪な宇宙生物としてのエイリアンは終焉を迎えたような気もする。
とはいえ、前作よりさらにグロテスクでホラー色満載の『エイリアン4』は、猛暑を乗り切るための切り札になること間違いなしだ。

1997年(米)、1998年(日)公開
【監督】ジャン=ピエール・ジュネ
【出演】シガニー・ウィーバー

コチラ から。
20120715

★シリーズ2作目「エイリアン2」は コチラ から。
20120722

★シリーズ3作目「エイリアン3」は コチラ から。
20120729

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)






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最終更新日  2013.05.29 14:27:17
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