吟遊映人 【創作室 Y】

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2012.10.02
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カテゴリ: 名曲に酔う
【無伴奏チェロ組曲 / 6Cello-Suiten BWV1007-1012】
20121002a

十六夜も無月となった昨晩は、久々にマイスキーのチェロに聴き入りました♪
気候がよくなるとじっくり音楽を聴こうという気になりますね(^^)

マイスキーのバッハを聴くと、宗教は異なっても信じるという普遍的な観念は同じである、いつもそう思います。
強制収容所の日々や亡命などを経た末の彼の音楽に、大きな覚悟(それを『諦観』と感じるのですが)のような仏教に通じるものを感じるのです。

親日派のマイスキーは、元横綱千代の富士と昵懇の仲だそうで、お嬢さんの急逝にふれ単身即来日。
元横綱千代の富士宅の玄関先で夫人にお悔やみを述べると、そこで鎮魂のバッハを弾き、再び空港に戻ったといいます。
(モーストリー・クラシック参照)

東ニ病気ノコドモアレバ行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバツマラナイカラヤメロトイヒ


「雨ニモマケズ」の精神を感じ、マイスキーに「慈意妙大雲」を見るのです。


秋の夜長とはいえ、昨晩はCD1だけにしておきました(笑)


話は変わりますが、子規は無月をこう詠んでいます。
20121002b
※子規兄の自画像なり

龍となり

虎となる月の

雲一片



何事も執著から離れれば、想像力も生きて「真実」が見えてくるものなのだと、そう思いました。





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最終更新日  2012.10.02 15:12:02
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