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2014.03.16
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カテゴリ: 映画/バイオレンス
【フェイクシティ~ある男のルール~ 】
20130314

「それでワシントンと俺を殺そうとしたのか!? 壁の(内側に隠した膨大な)金を増やすために?」
「俺たちの金だ。チームの金だ。シルキーの弁護料もここから出た。お前の老後資金もだ。不備な制度を是正したのさ。お巡り同士が助け合って暮らしていける(中略)」
「“悪者を捕まえる”って役目は?」
「人間は皆、性悪さ」


キアヌ・リーブスという役者さんは、自分がどんなキャラクターを演じれば視聴者が喜ぶのかを実によくわきまえている人物だと思う。
作品を観る前から何となくキアヌの演じるキャラや設定が見えてしまうのも、おそらくその辺りの所以であろう。
作品冒頭部、キアヌ演じるラドローがコンビニでウォッカのミニボトルを購入し、それをあおるように飲みながら運転するあたりからして、アウトローな刑事であることをムンムンに漂わせている。
しかし、このあたりの演出はサスペンスモノやスリラーモノには欠かせない物語の導入部であるため、何か“ワケありの刑事”風情を出すにはまずまずの成功と言える。

ロス市警のラドロー刑事は、正義のためなら手段を選ばないタフな男。
強引なやり口で事件解決に導いていくため、多大な被害も避けられない。
そんな時、上司のワンダー警部だけはラドローをかばい、尻拭いをして来た。
ある日、かつてのパートナーであったワシントン刑事が、ラドローの行き過ぎた捜査を密告しているとワンダーらから聞く。
ラドローは真相を知るためにワシントンを尾行するが、その途中、強盗事件に巻き込まれワシントンは撃ち殺されてしまうのだった。


ワンダー警部役のフォレスト・ウィテカーは、言わずと知れたオスカー俳優で、この役者さんがほほ笑みを浮かべただけで何か黒い影が見えてしまうのは何故だろう?(笑)
唾を飛ばしながら自論を展開するシーンなど、あまりのパラノイアぶりに驚かされる。

それほどの存在感、そして演技力に脱帽なのだ。
ここのところサスペンス映画から離れていたためか、久しぶりに引き込まれるような楽しさを覚えた作品であった。

2009年公開
【監督】デヴィッド・エアー
【出演】キアヌ・リーブス、フォレスト・ウィテカー

20130124aisatsu





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最終更新日  2014.03.16 05:50:18
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