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2015.04.20
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【アルゴ】
20150419

「僕の仕事は人を救出することだ。これまで見捨てたことなど一度もない」
「できればあなたを信じたい、でも、、、」
「僕の本名はトニー・メンデスで、出身はNY。父は建設作業員で母は教師だ。妻と10歳の息子がいる」
「・・・・」
「今日、僕らとともに来てくれたら、明日必ず出国させる、、、!」


さすがにアカデミー賞受賞作品のことだけはあり、見ごたえ抜群である。
舞台が1979年のイラン革命の頃ということで、髪型から服装までそのまんま当時を再現している。
映像もアナログっぽく撮られていて、臨場感にあふれている。
監督のベン・アフレックという人は、役者として演じるのを見ていると、どうも大味な感じが否めない。
決して演技がヘタなわけではないけれど、同期のマット・デイモンなんかと比較すると、その差は歴然としている。
だが監督としてメガホンを取ると、ベン・アフレックは本領を発揮するのか、良質な作品をどうだと言わんばかりに披露してくれるし、まずハズレがないから不思議だ。
とにかく優れた映画人なのだ。

『アルゴ』は、1979年にイランで起きたアメリカ大使館人質事件を扱った作品である。
ストーリーはこうだ。


そんな中、アメリカ人外交官の6人は脱出を果たし、どうにかカナダ大使の私邸に逃げ込んだ。
だが残った52人の大使館員は人質となってしまう。
過激派側の要求は、ガン治療のために渡米した前国王の引き渡しだった。
大使館員らはギリギリまで機密文書や名簿、写真などを破棄するべく奔走したが、間に合わなかった。
シュレッダーによって裁断された書類が過激派によって復元されれば、草の根分けても脱出した大使館員らを探し出し、処刑されることが目に見えていた。
救出のため国務省はCIAに応援を要請した。
人質救出のスペシャリストである、トニー・メンデスに白羽の矢が当たった。
メンデスはこの難局に、6人をカナダの映画クルーに仕立て上げることで出国させるという計画で立ち向かうことにした。

時代はカーター大統領の頃だから、もうずいぶんと昔のことだ。
私はまだ小学生だったけれど、カーター大統領→レーガン大統領になったのは何となく覚えている。
史実にどれほど忠実かは分からないけれど、カナダ大使館員の友情とか正義感には恐れ入る。

ホンネはともかくタテマエ的にはカナダ様々というわけだ。

『アルゴ』は、アメリカ人にとってもカナダ人にとっても、両国の友好に納得の作品に仕上げられている。
作品の後半、脱出のスリルは最高!
メンデスと6人の外交官を載せた飛行機が離陸するまで、手に汗握るハラハラ感はパニック映画にも通ずる。
アメリカ史をほんのちょっとかじるつもりで見てみても良いかも。


2012年公開
【監督】ベン・アフレック
【出演】ベン・アフレック、アラン・アーキン、ジョン・グッドマン


20130124aisatsu





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最終更新日  2015.04.20 06:47:06
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