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2017年05月16日
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カテゴリ: 日記
ショートショートの3つの基本をおさらいです。

1.書くのは「起、承、転」まで
2.連想ゲームでネタ作り
  ・連想を連鎖させる
  ・対義語もチェックする
  ・特徴に分解→分解した特徴から連想する
  ・共通点を探す
  ・連鎖させた連想のスタートとゴールを直結させる
3.「してやったり!」のために謎解きは必須

質問がありましたらおっしゃってくださいね。

それでは、応用編です。

応用編その1「叙述トリックエトセトラ」
ショートショートを書く上で避けては通れないもの、それが「叙述トリック」です。叙述トリックは秘匿と欺瞞のための文章技法です。偽りを述べることなく言葉巧みに読者をだまします。

それでは、誰かさん直伝、叙述トリック技法の虎の巻です。

なお私の経験に基づくものにすぎません。それぞれの技法には多分正式名称があるのでしょうが、私は知らないので適当に呼んでます。

まずは、例文に使われている叙述トリックを紹介します。

1行目 「これ、足はつかないんだろうな?」
2行目 「ああ、当然だ。」
3行目 私は、確認のため、奴のいる倉庫に出向いていた。
4行目 「暴れられたりしたら大丈夫なのか?」
5行目 「がたがた言うな。」
6行目 奴は、直に確かめると渋い顔をする。その上で最終確認をとった。
7行目 「例のお客さんが来るまでに済ませられるか?」
8行目 「ああ、問題ない。俺の腕を信用しろ。」
9行目 「OK、ボスに報告してくる。」
10行目 危険の芽は、あらかじめ摘んでおく、それが上に与えられた仕事だ。
11行目 「あっ店長、誕生日会の予約のお客様がお見えになるまでに、子供用の椅子の修理はできるそうですよ。」

この話では、飲食店店員の会話をあたかもアンダーグラウンドな会話のように偽装しています。実際には、壊れた子供用の椅子の修理の話をしているだけです。

では、わかりやすいものから見ていきます。

二つの意味を持つ言葉を使い、二通りの意味のある文章をつくります。

1行目 「これ、足はつかないんだろうな?」
5行目 「がたがた言うな。」

この二か所です。


二通りの意味のどちらの場合でも意味がとおる受け答えをしています。

2行目 「ああ、当然だ。」


ひとつの質問に、どちらでも意味の通るように二つの意味のある返事をしています。

5行目 「がたがた言うな。」


叙述トリックの研究をしていないと気が付くのはここまででしょう。ここからあまり人に気づいてもらえないトリックを説明していきます。


そもそもトリックのひとつだと思ってもらえないのが、使用する単語の厳選です。同じ意味を持つ言葉でもそれぞれ与える印象が異なります。例えば、2行目 「ああ、当然だ。」が「その通り。」だったら意味が同じでも雰囲気が変わってしまいます。印象コントロールが行われているからこそ二つの意味のうち騙したい方に誘導できますし、仕掛けに疑問を持たれずにすみます。そのために使う単語を厳選しているのです。

2行目 「ああ、当然だ。」
4行目 「暴れられたりしたら大丈夫なのか?」
7行目 「例のお客さんが来るまでに済ませられるか?」
8行目 「ああ、問題ない。俺の腕を信用しろ。」
9行目 「OK、ボスに報告してくる。」
10行目 危険の芽は、あらかじめ摘んでおく、それが上に与えられた仕事だ。
それから、奴と呼んでいるのもこの一環です。

使う単語の選び方一つだけで、読者をだまします。ショートショートが小説の練習になると言われている理由の一つは、これだろうと思います。


その場にいない人物を利用します。この例文の場合は、「子供用の椅子に座る予定の子供」です。これもよく使われる技法です。なにせ、その場にいないのだから描写されないのは当たり前、少ない描写で読者を誤誘導するのにもってこいというわけです。ただし、後でちゃんと正体がわかるようにすること。でないと卑怯すぎますからね。

この子に与えられた虚構の姿は「暴れる標的」です。その役割は本当のターゲットである「壊れた子供用の椅子」に変わる影武者です。


おとりを用意します。これも本当によく使われる手法です。読者の視線をあるものからそらしたいときに、かわりに注目を集めてくれる存在を用意します。言わずと知れた、影武者の「暴れる標的」であるところの「子供用の椅子に座る予定の子供」ですね。


正しい筋とは関係ない余剰の描写によってミスリードします。この例文だと正しい筋では、壊れた椅子の話をしており、当然そのことを描写している部分があります。そこに紛れ込んで、あたかも自然な流れであるかのように見せかけて、ダミーのストーリーに誘導する、書き手が放った刺客です。

この例文でこれに気が付いていたらすごいです。

3行目 私は、確認のため、奴のいる倉庫に出向いていた。
6行目 奴は、直に確かめると渋い顔をする。その上で最終確認をとった。

お気づきでしょうか、「確認のため」「直に確かめる」「最終確認」と三回にわたって似た単語が繰り返されています。これが刺客です。

3行目の「確認のため」は、ちょっとした特殊任務を帯びています。1行目と2行目で話をしている二人のうち、どちらが主人公で、どちらが奴なのか、それを特定しています。すなわち、質問をして確認をするのが主人公、それに答えるのが奴、そう特定されます。

3行目で特定された直後の4行目と5行目でまたよく似たシチュエーションがあります。確認のための質問を主人公がして、奴が答えています。

つまり、確認をするのが主人公、答えるのが奴、という流れを作っています。

これは、そう思い込ませるための罠です。

6行目の「直に確かめる」ことをしたのは、主人公ではなく、奴の方です。ところが、主人公が奴に向かって確認したと言っているように見えます。

そのあとに、援護のための「最終確認」です。確認の上に確認を重ねたように見せかけています。実際には、確認は重ねられていません。

これで、本来なら、椅子がガタガタ言うことを奴が直接確かめたという意味の文章が、主人公が奴のもとに出向いて直に確かめたという間違った文章に変わってしまいます。

この確認の三連発によって、さらに叙述トリックが連鎖して発動します。


かかる場所を変えています。文章中の文節は、他の文節にかかっています。そのかかっている場所を、正しい場所からまちがった場所へ移動させることができます。ご存知の通り、日本語は、かかる場所が違うと、同じ文章でも意味が変わります。つまり、自由にかかる場所を間違えさせることができれば、何の変哲もない普通の文章に、二通りの意味を持たせることができるようになるのです。

6行目 奴は、直に確かめると渋い顔をする。その上で最終確認をとった。

この6行目の「奴は」の文節は、本来なら「直に確かめると」にもかかるのが正しい位置です。ところが、直に確かめたのが奴ではなく主人公だったと解釈された場合、当然、「奴は」は、ここにかかることができません。結果、かかる文節を変更させることができます。

このかかる場所というのは、それよりも前に情報が書かれているかいないかによって変更させることができるのです。この技を習得している人はさすがにそうはいないと思います。誰かさんの秘伝の技ですよ。


記号や符丁、愛称などに置き換えます。直接描写してしまうのはまずいものに、あだ名をつけることで、直接描写することを避けます。「アレ」などの指示代名詞に置き換えられることが多いですが、「うちのベイビー」とか「ピーちゃん」などある程度イメージを想起するものを使うと、それだけで正体を勘違いさせることができます。

さらに、合わせ技として、あだ名や指示代名詞が指し示しているものの正体をすり替えてしまうということができます。本来指し示しているものとは別のものであるかのように偽装することが可能です。

この例文では使っている場所はちょっとしかないのですけど。

1行目 「これ、足はつかないんだろうな?」
10行目 危険の芽は、あらかじめ摘んでおく、それが上に与えられた仕事だ。

1行目の「これ」と10行目の「危険な芽」と呼ばれているのは、壊れた子供用の椅子です。直接的な描写ができないのでこうなっています。

また、10行目の「危険な芽」は、影武者の「暴れる標的」だと勘違いされるように仕向けられています。


こうしたすり替えは、主語がないこととミスリードによって引き起こされています。

会話で主語が省略されていている場合、互いが共通の認識を持っていることが前提になります。ところが読者は、その認識を得ることができません。話の流れから主語を特定しようとし、他に選択肢がない以上、話し相手が主語になります。

5行目 「がたがた言うな。」

5行目の隠れた主語は、「壊れた子供用の椅子」ですが、これを利用してすり替えられています。

また、

1行目 「これ、足はつかないんだろうな?」
4行目 「暴れられたりしたら大丈夫なのか?」

1行目で、これが指し示すものは、器物なのだとわかります。器物は暴れたりしないので、4行目で省略されている主語が1行目のこれと同一だと思われにくくしています。偽のヒントによるミスリードです。


この例文は、最初から叙述トリックの説明に使う気で書いたので、てんこもりです、えへん。

でも、まだまだです。次回は、例文でも使い切れなかった残りの叙述トリックについて解説します。





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最終更新日  2017年05月17日 00時48分19秒
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